『青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない』舞台挨拶で「元気を貰って帰ってくれたら」と石川界人らが語る

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 劇場用アニメ『青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない』の公開記念舞台挨拶が新宿バルト9にて開催されました。

 この舞台挨拶に石川界人(梓川咲太 役)、久保ユリカ(梓川花楓 役)、鴨志田一(原作)、増井壮一(監督)が登壇。スタッフ・キャストたちによる制作秘話が語られました。本記事では、その公式レポートを紹介します。

 以下、リリース原文を掲載します。

スタッフ舞台挨拶オフィシャルレポート紹介

 累計発行部数250万部を超える鴨志田一氏の人気小説『青春ブタ野郎』シリーズ(「電撃文庫」刊)。

 その最新劇場アニメ「青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない」が、2023年6月23日(金)より絶賛上映中!

 2018年にはTVアニメ「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」が、2019年には劇場アニメ「青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない」が公開。

 空と海が輝く街「藤沢」を舞台に、思春期特有の感情を「思春期×ファンタジー」で紡いだ、切なくも心に響く青春ドラマは大きな反響を呼びました。

 監督・増井壮一、脚本・横谷昌宏、キャラクターデザイン・田村里美、制作・CloverWorks、前作の実力派スタッフが再集結し、かけがえのない"当たり前"が詰まった物語を繊細なストーリーで描き上げます。

 この度、劇場アニメ「青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない」の公開記念舞台挨拶を新宿バルト9にて開催いたしました。石川界人(梓川咲太 役)、久保ユリカ(梓川花楓 役)、鴨志田一(原作)、増井壮一(監督)が登壇!

 当日は、スタッフ・キャストによる「おでかけシスター」の制作秘話について語りました!

「青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない」スタッフ舞台挨拶 “上映前”回
日時:2023年7月2日(日)
会場:新宿バルト9 シアター9
(東京都新宿区新宿3丁目1-26 新宿三丁目イーストビル13階)
登壇者:石川界人、久保ユリカ、鴨志田一(原作)、増井壮一(監督)

スタッフ舞台挨拶 上映前

アフレコは現実と作品が重なるような形に

 最初のトークテーマは「4年ぶりのアニメ『青春ブタ野郎』シリーズ制作が決まった時の心境」。

 増井監督は『ゆめみる少女』の制作が終わった頃に本作の原作を貰い、そこからしばらくしてまたアニメ『青ブタ』をやるとの打診があり、ふたつ返事でその監督のお仕事をすると決めたことを明かしました。

 鴨志田先生はかなり前からご存じだったようで、TVシリーズの最終回が近づくタイミングで既に予感はあったのだとか。実際に決まったのは『ゆめみる少女』公開前で、その段階から『ランドセルガール』まで制作すると決まっていたそうです。

 石川さんと久保さんにも心境をうかがうと、石川さんが本作で必要とされる繊細な表現を当時は頑張りたいと考えていたことや、久保さんがようやく花楓のことを色々な方に理解してもらえる喜びを抱いていたことがわかりました。

 続いてアフレコでのエピソードが話題に。すると、増井監督は「パッと終わった感じがします」と一言。声優陣とは挨拶程度のコミュニケーションだけだったそうで、石川さんや久保さんもそんなスピード感に驚いていた様子。

 鴨志田先生もアフレコ現場を訪れていたそうで、花楓を支える咲太と麻衣を演じる石川さんと瀬戸さんが先に収録を済ませ、ひとりで受験に臨む花楓を演じる久保さんが後からひとりで収録する形が、本作の物語と重なる部分がありグッときたと話していました。

 増井監督に「花楓が中心となる物語を描く上で制作にあたり意識したこと」について伺う場面も。

 現実の時間は4年経っていますが、咲太たちの時間は前作から長い時間が経過している訳ではないので、完全に時間の流れが直結しているように描きたかったとのこと。また、ようやく花楓を物語の中心に置きその人物像を描けるということで、とにかく花楓一本で作品を作り上げることを考えていたそうです。

花楓という女の子の魅力も知ってほしかった

 鴨志田先生からは、花楓というキャラクターがどんな女の子なのか読者のみなさんに知ってもらうことが原作執筆時の目標だったと明かされました。

 かえでから花楓に戻る展開となったことで「かえでを返してほしい」と要望する声が多数あったと話す鴨志田先生。続けて、花楓も素敵な女の子だと知ってほしいという想いで執筆に臨んだとコメントしました。

 すると、久保さんが鴨志田先生へ謝罪があると神妙な面持ちを見せます。実は久保さんの元にも「かえでを返してほしい」との声が届いていたそうなのですが、「私が執筆している訳ではないので返せない」との理由から鴨志田先生へメッセージを送るようファンのみなさんにお願いしていたとのこと。

 ただ、ファンのみなさんの中でかえでがそれだけ大きな存在になったことを実感したともコメント。だからこそ、本作で花楓も同じくらい色々な方に愛してもらえるのではないかとも語りました。

 また、この話題の最中に鴨志田先生から石川さんにも「かえでを返して」と言われたことがあるとの暴露が。これを受けた石川さんによる「パンダを見に行くって言ってたんだよ! かえでは!!」と作中の咲太を思い出させる叫びに、会場は盛り上がりを見せます。

 本作における花楓の頑張りがあったからこそ、咲太の中で花楓とかえで両方に整理が付くので見届けてほしいと話す石川さん。TVシリーズではかえでに兄にしてもらったという話がありましたが、今回咲太は花楓にも兄にしてもらうのだと語りました。

 イベント終了の時間が迫ったところで、最後に登壇者のみなさんからファンのみなさんへのメッセージが。

 増井監督は「本作は梓川兄妹にフォーカスした作品なので、咲太と花楓の頑張りをぜひ見ていただきたい」とコメント。続いて鴨志田先生は「花楓にフォーカスした作品ではあるけれども、かえでという存在が居たことも思い返してもらえると嬉しい」と語りました。

 続いて石川さんが「本作は自分が頑張ってきたことは間違っていないと教えてくれる作品になっているので、元気を貰って帰ってくれたら」と述べました。

 そして久保さんが花楓について「真面目ゆえに考えすぎちゃうし、他人からの見え方を必要以上に感じ取ってしまう部分がある」「けれど、誰かの優しさをしっかり受け止められる女の子なので、そういう部分にも目を向けてもらえたら」と魅力を存分に語ってイベント終了の時間となりました。


©2022 鴨志田 一/KADOKAWA/青ブタ Project

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