『俺好き』駱駝先生インタビュー。新作『やがてラブコメに至る暗殺者』は「もしも幸福な告白から始まる物語があったら」という思いから生まれた
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駱駝先生が執筆、塩かずのこ先生がイラストを手掛ける電撃文庫『やがてラブコメに至る暗殺者』が7月7日に発売! 本作についてのメールインタビューに駱駝先生が答えてくれました。
『俺を好きなのはお前だけかよ』の駱駝による完全新作、ここに開幕!
本作は、完璧な美少女・鳳エマと、平凡な男子高校生……と見せかけて、世界的大企業・光郷グループの莫大な遺産を相続する少年・久溜間道シノによる、予測不能な騙し合いラブコメです。
学校一の美少女と名高いエマと恋人になったシノ。しかしエマは、死のが引き継ぐ遺産を狙い彼と恋人関係になったのだった。しかしシノはシノで、彼女の狙いを察しており、逆に彼女を利用しようともくろみますが……?
駱駝先生には、本作を執筆したきっかけやセールスポイント、作品を書くうえで悩んだところなどを伺いました。
――この作品を書いたキッカケを教えてください。
以前に刊行させていただいていた、『俺を好きなのはお前だけかよ』です。あの作品では、不幸な告白が立て続けに起きていましたが、もしも幸福な告白から始まる物語があったらと思い、それがきっかけでこの作品は誕生しました。
――作品の特徴やセールスポイントを教えてください。
頼りになる時と頼りにならない時のハッキリしすぎている主人公。良い意味で、期待を裏切れるような物語となっています。
――作品を書くうえで悩んだところは?
最後の仕掛けです。最初の仕掛けについては、すぐに思いついたのですが、そこで終わらせては物足りないので、もうひとつのインパクトを考えるのに苦労しました。
――執筆にかかった期間はどれくらいですか?
あとがきに記載してありますので、ぜひともそちらをご確認ください! 大した内容ではありませんが(笑)
――執筆中のエピソードはありますか?
当初はファンタジーものだったのが一転して、諜報員ものになったことです。登場人物は変化していませんが、役割などは大きく変化しました。
――本作の主人公やヒロインについて、生まれた経緯や思うところをお聞かせください。
主人公については、ふと“シノ”という名前が頭をよぎって、そのまま何かに導かれるように誕生しました。ヒロインについては、みんなの願いを聞き届ける存在ってどんな名前がいいのだろうと思い、“エマ”という名をつけさせていただきました。
――特にお気に入りのシーンはどこですか?
大きくピックアップすると2カ所あり、ひとつが同じ展開が3度続く部分です。徐々に真実が明らかになっていくので、書いていて非常におもしろかったです。
もうひとつが、さっきもお伝えした最後の仕掛けですね。詳細を言うとネタバレになってしまうので、このくらいとさせていただきます。
――今後の予定について簡単に教えてください。
未定ですが、続刊や他の新作なども作っていきたいなと考えています。
――小説を書く時に、特にこだわっているところは?
自分が書いていて楽しい作品を作ることです。気分が乗らないと、そもそも自分が納得できない作品を世に出すことになってしまうので。
――アイデアを出したり、集中力を高めたりするためにやっていることは?
入浴とウォーキングです。
――学生時代に影響を受けた人物・作品は?
多くの方がいらっしゃいますが、藤田和日郎さんからは特に強い影響を受けたかなと! 『からくりサーカス』が大好きだったので!
――今現在注目している作家・作品は?
龍幸伸さんです! 『ダンダダン』、めっちゃおもしろいです!!
――その他に今熱中しているものはありますか?
YouTubeでゲーム実況などを見ることですぺこ。
――最近熱中しているゲームはありますか?
『ペルソナ』シリーズ、『天穂のサクナヒメ』、『イース』シリーズなどに熱中しています。
――それでは最後に、電撃オンライン読者へメッセージをお願いします。
様々な悲しい事件や、はらわたが煮えくり返るような嘘の多い世の中で、色々とストレスを抱え込むことが多い昨今ですが、この作品が少しでも皆さんのストレスを緩和し、楽しいと思っていただければ幸いです。非常におもしろい作品になっていますので、ぜひともお手に取ってください!
『やがてラブコメに至る暗殺者』
- 発行:電撃文庫(KADOKAWA)
- 発売日:2023年7月7日
- ページ数:328ページ
- 定価:748円(税込)
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