歌広場 淳さんがイケメンについての持論を展開! 【インタビュー企画“KEY”連載3回目】
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ガルスタオンラインのオリジナルインタビュー企画“KEY”。
全4回の連載では、ヴィジュアル系エアーバンド“ゴールデンボンバー”のメンバー・歌広場 淳さんにお話を伺っています。
イケメンの話から発展し、「好き」の定義までに話が及んだ前回。今回も深いお話がたくさん飛び出しました!
■第1回目の記事:イケメン好きの原点は銀髪キャラ!? “ゴールデンボンバー”歌広場 淳さんインタビュー連載企画“KEY”
■第2回目の記事:歌広場 淳さんインタビュー企画“KEY”連載2回目。『コルダ』や『ヒプマイ』の話も
ゴールデンボンバー・歌広場 淳さん、熱く語りき~3回目~
──イケメンがたくさん登場する女性向けゲームの世界に今後期待することがあったら教えてください。
前回のインタビューで「シチュエーションは何であっても根底にあるときめきがホンモノであればいい」とは言いましたが、あまりに題材がエクストリーム過ぎると注目を集めてもすべての人には刺さらずに小ヒットで終わってしまうこともあるかもしれません。でも、そこで掴んだノウハウを研ぎ澄ませることで、さまざまなイケメンを生み出すチャレンジをしてほしいと期待しています。説明するのが難しいんですが、「この作品もこうか……」ではなく「この作品はこうきたか!」と思わせてほしい。
──乙女ゲームをプロデュースしてみたいという気持ちは?
それはまったくないですね。だって“僕が考えた最強のゲーム”になるわけですから、制作者のひいきが出すぎて銀髪のイケメンしか登場しなくなるし、それじゃおもしろくないでしょう(笑)。でも、作る側にはそういう気持ちが大切なんじゃないかと思いますし、僕みたいな“好き”を曲げない人間が10人集まってお互いを尊重しあうことでひとつのゲームを作るのが本来的には正しい形なのかもしれません。
──たしかにそうですね……。
それは広報などでも大切な姿勢だと僕は考えます。朝の情報番組としておなじみの『めざましテレビ』さんでありがたいことに『歌広場淳のイケメン手帳』というコーナーを月イチでやらせていただいていますが、これは僕がイケメンを紹介したいと思っているからこそのコーナー。仮に「100万円積むんでこのイケメンを紹介してください」と言われても「でも、そのイケメンは僕が好きなイケメンじゃないんで」と言ってしまうかもしれません……。
──今までのお話の中でも出てきたが“他人の都合による好き”は違うということですね。
そうなんです。僕は自分の好きなイケメンを紹介したい。そこで「そのイケメンの何がいいの?」と言われたら「ちょっとそこ座れ」と(笑)。
──違うイケメンの価値観の人と話してみるのもおもしろそうですね。
バトルというよりはディスカッションをして、最終的には固く握手を交わして「なるほどな」と言って散り散りになるのが理想像でしょうか(笑)。
──今、歌広場さんがイケメンについて具体的に語りたい相手はいらっしゃいますか?
推しという言葉が一般化して、これは同時にチープ化しているともいえると思いますが、歌い手や踊り手のように何かのキャラクターを推す技術が素晴らしい“推し手”がいるとするならば、ただひとり、僕は漫画家でコラムニストのカレー沢薫先生の名前を挙げたいです! 先生のおっしゃっていることは本当に正しいと思いますし、カレー沢先生に「これが白だ!」と言われたら「はい、白です!」と言いたいぐらい尊敬しています(笑)。
僕もいろいろとコラムなどを書かせていただいていますが、タイミング的にも変わらないはずなのにほぼ言っている内容がシンクロしてしまったことがあって……。おそらく、カレー沢先生はご存じないかと思いますが、僕は勝手に「神とシンクロしてしまった!」とあわあわしていました(笑)。
──そんなことがあったんですね(笑)。
いや、本当に先生の意見は素晴らしいですよ! 「ガチャは股間で回すのよ」とか誰がなんと言おうが真理ですから(笑)。
──ガチャを回す際に、お目当てのキャラクターの性能に惹かれて、あとから股間と連動するユーザーもいそうですが……。
いやいや、だったら、最初から股間で回すべきですよ! 後付けはダメです!(笑) だって、それを言い出したら「性能が悪かったらそれは好きじゃないの?」ということになってしまう。少なくとも僕にとっては、性能はそのキャラクターを選ぶことに関係ありませんし、それは趣味の格闘ゲームでも例外ではないんです。僕が使っているキャラクターはあまり強いわけではないというか、バージョンアップを繰り返すごとにドンドン性能がマイルドになってきていますが、カッコいいんだから仕方ない。好きになったものはしょうがないですよ! 周りの都合では変えられません。
そういう考え方もおそらくカレー沢先生とは共通する部分があるかと思いますし、唯一違いを挙げるのであれば、先生が女性で僕が男性であるという点でしょうか! ちなみに僕は先生の影響で『刀剣乱舞』のへし切長谷部がだいぶ好きになってしまいました……。
──長谷部ももともと歌広場さんの嗜好に合いそうな刀剣男士です。
ギリギリそうですかね(笑)。推しが何振りもあると快く思わない方も多いでしょうが、長谷部はミュージカルの方にもいないので堂々と推せるというか。ミュージカルの方ではやっぱり加州清光が推し。演じている佐藤流司くんが好きなので! でも、近年は高野 洸くんが演じる膝丸も好きで……。にわかで申し訳ない部分はありますが、やっぱりミュージカルを見ていて自然に目が行ってしまうのでしょうがない。好きになった以上は責任があるのでしっかりと知っていく義務がありますし、僕以外の人にもその良さを伝えなければいけません。ただ、「私の推しには近寄らないで!」という人がいらっしゃるのはわかりますので、そういった方はぜひTwitterなどでリプライをください!
ここで断言しておきますが、少なくともそういった意見を目にした時点であなたの推しを紹介することは控えます。やっぱりすべての推し手は平等であるべきだと思うし、僕に推す権利があるのと同様に、あなたの推しをそのままにしておく権利もあるので……。
──なるほど……。
ある日、僕は世の中には強い自由と弱い自由があることに気づいたんです。春になったら誰でもお花見をしたいと感じるとは思いますが、僕は遠くから「今年もこの季節が来たな……。よし、がんばろう!」と静かに桜を眺めるのが好きなんです。ところが世の中のお花見は桜の下でドンチャン騒ぐのが主流だし、どちらも同じお花見。仮に大学生の集団が僕が好きな桜の下を陣取っていたら、こちらの理想のお花見は成立しなくなってしまうんです。
──強い自由が弱い自由を許さなくなってしまう。
そうなんです。とはいえ、そこでルールを決めたら風情も減ったくれもなくなってしまう。そういうときに大事なのは強い自由を持つ側がモラルを持つということ。少なくとも僕は強い自由を持ってしまったことを自覚しているので、それを振りかざしてはいけないなと。モラルを大事にしつつ、すべてのイケメンや彼らの推し手と共存していきたいと思っています。
インタビューは今回で最後になります。次回は、取材の裏側から見た歌広場さんをレポートします。サイン入りチェキのプレゼントもありますので、お見逃しなく!
インタビュアー:原 常樹
撮影:編集部
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