裏話や想い出だらけ。『スクスト2』野菜イベントのトークレポート
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- そみん
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スクウェア・エニックスのiOS/Android用アプリ『スクールガールストライカーズ2(スクスト2)』について、12月1日に行われた“エテルノベジタブル大作戦!”の公式打ち上げのレポートをお届けします。
本イベントには高嶺アコ役のもものはるなさん、フェイ役の小岩井ことりさんがゲストで登場したほか、『スクスト2』運営陣も出演し、イベントの裏側についてのトークも行われました。
イベントでの食レポなどは別記事でレポートしましたので、この記事ではトークパートについて詳しくレポートしていきます!
トークイベントも大盛り上がり!
本イベントには、運営スタッフである赤塩裕之さん(プロデューサー)、村松祥太さん(ディレクター)、高橋渉さん(シナリオライター)、今村研文さん(シナリオライター)が登壇。
来場者からの質問に答えるコーナーも用意されており、貴重な開発裏話をお聞きすることができました。
前代未聞の野菜イベントは、なぜ生まれた!?
イベント中に小岩井ことりさんたちが赤塩Pに率直な疑問をぶつけていましたが、なぜゲームで野菜を育てて、それを食べるという前代未聞のイベントが生まれたのでしょうか?
これについて赤塩Pは、「ある意味で、コラボ相手が野菜だっただけ」とコメント。「?」と首をかしげる小岩井さんたちでしたが、「予想のななめ上のことをやるのが『スクスト』の伝統なので」というコメントには、とても納得している感じでした(笑)。
もものさんからは「実はどこかで野菜を仕入れてきたんじゃ……」と聞かれていましたが、赤塩Pは本当に精魂を込めて作ったものだと力説。たしかにイベント当初に大根が枯れたこともありましたし、ガチで挑んだ企画だったようですね。
実際、今年は大型台風の影響もあって、野菜が収穫できないことも想定していたとのこと。やらせなしでガチで育てる前提だったので、もしかしたら今回のイベントで野菜なしのカレーが振る舞われる可能性もあったとのこと。いやあ、ちゃんとおいしい野菜が育ってよかった!
今回のベジタブルイベントは、“実際にユーザーさんと一緒に野菜を食べる”=人の口に入るものを作るという大前提だったため、味や安全に気をつけつつ、社内の関係各所と相談しつつイベントを進めたとのこと。思ったよりも大ごとだったんですね!
そんなこんなで、どのチームがどの野菜を育てるか考えていったそうですが、ここでも“チームらしさ”を生かしながら選んでいくのが大変だったそうです。
例えばアルタイル・トルテなら、バランスがよくてどんな料理にでも使えるような小松菜にしようとか、トレビスのようにちょっとクセがある野菜を育てるなら、個性派ぞろいのビスケット・シリウスとマッチしそうとか、ちゃんとチームの“らしさ”を意識したとのこと。なるほど!
【各チームの栽培野菜】
・小松菜…第06チーム アルタイル・トルテ
・ほうれん草…第03チーム プロキオン・プディング
・大根…第02チーム ココナッツ・ベガ
・トレビス…第04チーム ビスケット・シリウス
・春菊…第07チーム ショコラーデ・ミラ
・ラディッシュ…第05チーム アマンド・フォーマルハウト
・水菜…アザーズ
ちなみに没ネタとして、カレーに入れるじゃがいもも検討したそうなのですが、今回のイベント期間や収穫時期との兼ね合いで、残念ながらオミットしたそうです。ポテト好きの筆者としては、ちょっと残念ですな。
その後、各スタッフのベジタブルイベントへの想い出も語られました。村松Dは、今回のイベントのロゴデザインについてコメント。Tシャツにも使う前提だったので、野菜をどこまでデフォルメするかについてデザインの話をしたことが印象に残っているそうです。
シナリオ担当の高橋渉さんは、最初の赤塩Pから話を来た時は冗談だと思い、軽い気持ちで野菜を育てる畑の話などを聞いていたそうですが、ミニゲームの開発まで始まった時に、ようやく「どうやら本気なんだ」と気付いたそうです。
同じくシナリオ担当で、ベジタブルイベントのメイン担当をつとめた今村さんは、従来のイベントと差別化して特別感を出すためにミニゲームを開発したそうですが、スケジュール的にはなかなか無茶な感じで、いろいろ大変だったとか。
また、ゲーム中で“野菜を育てる目的”をどうするか悩みましたが、みんなに慕われているティエラ先生が言い出せばみんなついてくるだろうと、ティエラ先生にまかせたそうです(笑)。
なお、赤塩Pによると、野菜イベントのような感覚での大掛かりな案として、“リアルな宇宙とからめたイベント”なんかもアイデアがあったそうです。なんたるチャレンジャー!
これがリアルに育てた野菜を使った料理!
今回のイベントはトークだけでなく、会場にやってきた隊長さんたちに、リアルに収穫した野菜を使った料理が振る舞われました。
壇上ではもものさんと小岩井さんも隊長さんと一緒に同じ料理を食べながらトークをする場面も。小岩井さんの音頭で「いただきます!」が行われ、2人の声優も「みんなで一緒にご飯を食べながら珍しい!」と楽しそうに野菜料理を食べていました。
スタッフが語る“スクストの想い出”
トークパートの前半では、スタッフそれぞれが『スクスト』の想い出を語っていきました。
村松さんの想い出は“メモカの命名”
2014年8月から長きにわたって『スクスト』に携わってきた村松さんの想い出は“メモカの命名”について。
メモカの種類が8,000種類を超える本作。文字数に制限がある中でキャラクターらしさを盛り込んで命名していくのは大変とのことですが、キャラクターの生い立ちや背景設定を踏まえたり、シリーズ物には共通点を入れたりと、いろいろと考えながら進めているとのこと。
お気に入りのメモカ名については、あえて選ぶと蒼井雪枝については、“真なる叡智のユーフォリア”のように、口に出した時の語感がよいもの多くてお気に入りだそうです。
つい先日、《幻装変身》シリーズが出そろいましたが、次のシリーズもすでに制作中とのことで、どんなメモカ&コスが登場するのか楽しみですね。
高橋さんの想い出は“エピソード・キラル”
シナリオ担当の高橋さんが選んだのは、“エピソード・キラル”について。
昨年(2018年)のとある時期、ちょうど“EP3”がクライマックスを迎えるくらいの時期に呼び出しを受けた高橋さんは、「次のメインストーリーはキミだ」と突然指名を受けて驚いたそうです。
さまざまな熱い展開が詰まっていた“EP3”の後を継ぐというプレッシャーを受けつつ、隊長のみなさんの応援も受けて、なんとか完結まで進めることができたと語っていました。
“エピソード・キラル”の特徴であるユーザー投票によるシナリオ分岐は企画書段階から用意していたもので、覚悟はしていたものの、投票結果を受けてからシナリオを執筆するのは大変だったそうです。
特に印象に残っているのは3話で湊小春と隼坂翠が螺旋階段で背中合わせに語るシーンとのこと。また、1話で2人が対峙するシーンのビジュアルができた時に、頭の中で考えていたイメージがかたまっていったそうです。
「今後やってみたいシナリオは?」という質問に対しては、あくまで個人的な妄想レベルながら大学生編を考えたことがあるとコメント。ちょうど大学院まで含めればメインメンバーを全員同じ大学に入れることができるとのことで、赤塩Pも「天才!」とホメていました。
今村さんの想い出は“人気投票番外編 委員会総選挙”
続く今村さんが選んだのは、昨年(2018年)春に行われた“人気投票番外編 委員会総選挙”。
その時期に『スクスト』チームに合流して、初めて手掛ける大型イベントとのことで、とても印象に残っているそうです。
ちなみにスタッフによる予想は8割がた当たっていたそうですが、代表委員にモルガナが選ばれるなど、スタッフ的に想定外の結果となった部分もあり、興味深かったと語っていました。
今村さんについても、「実現するかしないかは別として、こんなシナリオも作ってみたいという希望はありますか?」という質問がありましたが、エテルノの女の子たちが自分たちのいる現実世界にやってくるという、いわば異世界転生の逆バージョンをやってみても面白そうだとコメントしていました。
赤塩さんの想い出は“夏の特製シールイベント”
プロデューサーである赤塩さんが選んだのは、毎年恒例の“夏の特製シールイベント”でした。筆者も名古屋駅や新宿駅のレポートを書きましたが、隊長さんたちの熱い思いが伝わってくるリアルイベントでした。
最初は新宿1か所だけで始まったシールイベントも、少しずつ“1人2枚まで”といったルールが整備されていき、今年は全国6都市7か所の主要駅構内で行われるまでにいたりました。
いろいろと準備が大変なイベントで、今年の開催はギリギリまで迷ったそうですが、現場で隊長さん同士の交流やシール交換などを目の当たりにすると、「やっぱり、やってよかった!」という気持ちになれたそうです。
こういったリアルなイベントは今後も増やしていきたいとのことで、次なる展開にも期待しちゃいますね!
フェイ役の小岩井ことりさんの想い出は?
小岩井さんにオファーが来たのはテレビCMが盛り上がっているころで、フェイちゃんに感情移入しながら収録したもののなかなか実装されず、ちょっと不安になった時期もあったそうです(苦笑)。
収録から約1年後に実装された時には、本当に安心したとのこと。
また、想い出深い出来事として選んだのは、やっぱり2018年のフェイちゃんの誕生日イベントについて。
作詞・作曲・編曲・歌唱、ついでにモーションキャプチャーまでフェイちゃん=小岩井ことりさんが担当することになり、小岩井さんにとってもフェイちゃんは大切なキャラクターだとコメントしていました。
高嶺アコ役のもものはるなさんの想い出は?
もものはるなさんにとって高嶺アコは、事務所に入りたての新人のころに演じたキャラクターということで、格別の思い入れがあるとのこと。最初のころはリテイクが多く、収録に時間が買ったのもよい想い出だと語っていました。
また、“エピソード・キラル”でしれっと“忍者の末裔”という設定が明かされたことについては、隊長さんたちと同じく、もものさん自身もかなりビックリしたそうです(笑)。
来場者からの質問コーナーでも裏話が!
トークの後半には、来場した隊長さんたちの質問にスタッフが答えるコーナーが展開しました。
――コスチュームのネタに困ることはありますか? また、実際の流行を参考にすることはありますか?
赤塩:困り始めてから、はや数年といったところです(苦笑)。ギネスにも登録されるほど、たくさんのコスチュームをデザインしてきましたから。
水着などについては、その年の流行などを参考にすることはあります。
隊長のみなさんのアイデアを参考にすることもあるので、ぜひTwitterなどでみなさんの声を聞かせてください!
――37人分のコスチュームをデザインするのに、どのくらいの時間がかかりますか?
赤塩:特に大変な水着イベントを例にすると、半年くらいかかっています。
――Twitterでの隊長さんたちのコメントを参考にすることはありますか?
赤塩:参考にするどうこうというより、Twitterでの声はとても大事にしています。「この機能がちょっと使いにくい」なんてコメントを見かけたらチーム内で共有して、重要なものは急ピッチで改修することもあります。
――今回の公式オフ会のようなリアルイベントは、今後も行われるのでしょうか?
赤塩:野菜の次は、肉とコラボでもしましょうか(笑)。
(編集部注記:ちなみに、今回のオフ会の裏で「公式が野菜なら、自分たちは肉だ!」と非公式肉会を行っていた隊長さんたちもいたそうです。隊長さんに先を越されてちゃった!?)
こういうオフ会でみなさんに出会える機会は増やしていきたいので、ぜひまたご参加お願いいたします!
イベント最後には赤塩Pの入籍報告やサイン会も!?
こうしてオフ会イベントも終わりの時がやってきましたが、シメの言葉として赤塩Pがコメントしたのは、「Twitterで『スクスト』がきっかけで結婚した隊長さんたちを見かけて、とてもうれしかった」→「実は自分も、つい先日に入籍しました! 結婚指輪をつけて公の場に出るのは、これが初めてです!」という告白が!
小岩井さんが音頭を取って、会場の隊長さんたちが「おめでとう!」と祝福の言葉を投げていた場面が印象的でした。
その後、みんなで記念写真を撮影してイベントは終了……と思いきや、あちこちで隊長さんがスタッフの方に話しかけ、名刺交換やサインをお願いしていました。
いろいろなゲームのイベントを取材してきましたが、イベント終了後もこんなにあったかな雰囲気のオフ会はなかなか珍しかったです。こういう空気感があるからこそ、5年以上も続く人気作品となったのかもしれませんね。
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スクールガールストライカーズ2
- メーカー: スクウェア・エニックス
- 対応端末: iOS
- ジャンル: RPG
- 配信日: 2014年4月10日
- 価格: 基本無料/アイテム課金
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スクールガールストライカーズ2
- メーカー: スクウェア・エニックス
- 対応端末: Android
- ジャンル: RPG
- 配信日: 2014年5月8日
- 価格: 基本無料/アイテム課金