『フェイト/サムライ レムナント』インタビュー。企画はシブサワ・コウの『FGO』好きから始まった!?
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2023年9月28日（木）発売予定（※）のPS4/PS5/Nintendo Switch/PC（Steam）用ソフト『Fate/Samurai Remnant（フェイト/サムライ レムナント）』。
※Steam版のみ9月29日発売予定
この記事では、本作の開発チームの中心人物である庄知彦プロデューサーと松下竜太ディレクターにメールインタビューを実施。本作の開発の経緯やストーリーの見どころについて聞きました。
シブサワ・コウが“英霊剣豪七番勝負”をプレイしたことが開発のきっかけに
――本作の開発に至った経緯について教えてください。
庄知彦氏（以下、敬称略）：シブサワ・コウ（株式会社コーエーテクモホールディングス代表取締役社長）が『Fate/Grand Order』が好きで、「英霊剣豪七番勝負」をプレイした際に、本企画を思い立ったのがスタートです。そこで、お付き合いのあったアニプレックスの岩上社長を通じて、TYPE-MOONの武内さん、奈須さんとお食事をご一緒する機会を得ました。
その場でシブサワ・コウから、コーエーテクモゲームスだからこそ作れる「Fate」を是非一緒に作りたい、という想いを、武内さん、奈須さんに伝えさせていただき、その後、企画について双方で話し合い制作することになりました。
――本作の開発にはTYPE-MOONはどんな形で関わっているのでしょうか？
庄：ストーリー、設定を軸にゲーム全般に渡って監修していていただいています
松下竜太氏（以下、敬称略）：ゲーム表現については、コーエーテクモゲームスの意向を尊重していただきつつ、実際にプレイして提案もいただいて進めています。ストーリーについても「今作としての在り方」を常に大事に汲んでいただき、お互いにより良いものを作ってきました。ゲームはコーエーテクモゲームス、ストーリーはTYPE-MOONさん、という切り分けではなく、作品を良くすることを同じ目的に掲げ、真に協力いただいて進めています。
『FGO』や他作品の世界観との関わりは？
――本作の世界観は、ほかの『Fate』シリーズとどうつながるものなのでしょう？ 武蔵ちゃん（宮本武蔵）が登場するあたり、『FGO』との関わりはありそうですが……
松下：他のFate作品との事象とどう関わるのかも含めて、物語をお楽しみいただければと思います…！
――主人公に宮本伊織を選んだ理由について教えてください。やはり武蔵ちゃんの関係人物だからという理由が大きいでしょうか？
松下：今作を、マスター＆サーヴァントとして聖杯戦争を描くゲームとして制作していくにあたり、両社で導き出した主人公となります。武蔵の弟子であり、二天一流の凄腕剣士、しかしサーヴァントとは大きな力の差があることが、江戸を舞台とした聖杯戦争の中でさまざまな意味を持ってゲームが展開していきます。
――主人公のサーヴァントであるセイバーについて、性別や真名も含めて正体が気になるファンも多いかと思います。真名に関わるヒントなどをいただけますでしょうか？ また、ランサーについても気になるところですが……
庄：実際にゲームをプレイする中で、物語とともに知り、楽しんでいただきたいのでヒントはなしで……ということで秘密です！
サーヴァントとの協力バトルが戦闘システムの見どころ
――オメガフォース開発ということで、『無双』シリーズに近いゲームシステムになっているのでしょうか？ あるいは明確に差別化されたものになるのでしょうか？
庄：シンプルな操作でみんなが遊べるゲーム、という点では「無双」シリーズに通じるところもありますが、本作は「聖杯戦争」をアクションRPGとして楽しめるものを制作すべく、本作のためだけに設計、制作しています。
――本作の戦闘システムの見どころを教えてください。
松下：見どころはマスター＆サーヴァントが協力して戦うアクションにあります。敵のサーヴァントや怪異の脅威に対してサーヴァントとの協力がカギとなり、「非力」なマスターでありながら爽快なアクションを実現できます。伊織は凄腕剣士かつ宝石魔術も駆使できるので全然非力ではありませんが…！
――探索の自由度はいかがでしょう？ 体験版では江戸の街（吉原）を探索できましたが、ゲームが進むと探索できるマップもどんどん増えていくのでしょうか？
松下：伊織の拠点である浅草をはじめ、御徒町や上野、すこし足を伸ばして横須賀の港町など、探索できるマップはストーリーの中でどんどん増えていきます。他陣営の工房と化している街もあるため、一見のんびりした探索の時間も、常に油断はできません。
――伊織＆セイバー陣営以外のキャラクターも操作可能になるのでしょうか？
松下：基本的には伊織とセイバーを操作し、その目線から聖杯戦争の行く末を濃密に体験できるゲームです。しかし、PVで一部お見せしている通り、他のサーヴァントの活躍を体験できる瞬間もあるかもしれません。
――ストーリーモード以外にもゲームモードは存在しますか？
松下：ゲームモードとしては伊織とセイバーの物語を追う1つだけです。ストーリーの中では、他のサーヴァントのエピソードを追う豊富なサブストーリーや、ミニゲームのような展開も用意しています。
――全体的なゲームボリュームはどのくらいになりますか？ クリア想定時間など。また、クリア後の楽しみなども、言える範囲でお願いします。
松下：ストーリーを追うだけで50時間以上、寄り道ややり込みで100時間を超えます。詳細は言えませんが、クリア後にも重要なコンテンツを用意しています。
――『FGO』やその他『Fate』作品とのコラボ予定はありますか？
庄：機会があれば是非に、と考えていますが、現状は未定になります。
――ありがとうございました！
なお、今回メールインタビューに際し、事前に『Fate/Samurai Remnant』の試遊用の特別なバージョンをプレイできました。その映像もお届けします。ただし、実際の製品版とは一部の仕様などが異なる場合がありますので、ご了承ください。
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