『最高の教師』3話感想と考察。一気に4人の生徒の問題を解決。生徒たちの心境にも変化が!?

電撃オンライン
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 日本テレビ系列2023年7月期より土曜10時より放送中の、松岡茉優さん主演『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』第3話の感想を掲載します。

目の前にいるのは「1年後、私を“殺す”30人の容疑者」

 鳳来高校3年D組の担任教師として、ただただ適切な距離と適切な判断を選ぶだけの1年を過ごした九条里奈は、卒業式の日に“担任生徒の誰か”に屋上から突き落とされ、■されます。

 その瞬間、1年間時間を遡った彼女は、自分の『死』の未来を変えるため、生徒との向き合い方を改めていく……。

 謎めいた物語が展開し、さまざまな考察が飛び交う話題のドラマについて、感想と同時に、ドラマ好きライターによるちょっとした考察も紹介していきます。

第3話 感想

思わせぶりなモノローグから入るも……

 第3話は、星崎透(奥平大兼)という生徒のモノローグから開始。学校生活に希望を持てないのか、何やら厭世的な感じでいるので、この生徒が今回フォーカスされるのかな。と、思ったら全然違いました。

 今回フォーカスされるのは、相楽琉偉(加藤清史郎)たちのグループに部室を乗っ取られ、困っている2人の生徒、眉村紘一(福崎那由他)と日暮有河(萩原護)。

 それに加えて、クラスで優秀な成績の女子2人、東風谷葵(當真あみ)と阿久津由利(藤崎ゆみあ)。

 まとめて4人の問題を解決しようというもの。前回は黒板に殺害予告が出されたところで終わっていましたが、この犯人は眉村と日暮の2人でした。理由は、九条がカメラを教室に取りつけたため、結果的に相楽たちに部室を占拠されたから。

 彼らは部活のための部室を取り戻したいだけで、卒業までなんとか平穏に暮らしたいだけのようです。それで、クラスを掻き乱す九条の方を排除したいと考えているのですね。

一方で優等生2人も

 クラスの優等生である東風谷葵(當真あみ)と阿久津由利(藤崎ゆみあ)は、相楽たちに頼まれ、九条を担任から外すという嘆願書を提出。これも本人たちの意図しないことであり、いいように使われている今の現状に、納得はしていない様子。

 優等生から出された嘆願書は功を奏し、九条は担任を外されます。それだけではまだ甘いと思った相楽たちは、さらに退学をチラつかせて九条を脅すように依頼するのですが、最終的にこれは失敗、嘆願書も撤回されることになります。

若手が大活躍です!

 と、ここで今回フォーカスされる生徒役について。まず東風谷葵役の當真あみさん。第1話のときも書きましたが、個人的に、今後期待している1人です。まだ16歳の現役学生なので、リアルな学生感がいいですね。NHK大河ドラマ『どうする家康』にも出演し、この先もかなり期待が持てます。

 次に阿久津由利役の藤崎ゆみあさん。こちら初見でした。調べてみたところ、なんと15歳と設定年齢より若い? そしてこれがドラマデビュー作かな。とにかくまったく情報がなくて逆に驚きました。

 さらに眉村紘一役の福崎那由他さんはアミューズ所属の21歳。日暮有河役の萩原護さんはスターダスト所属の20歳。すみません、こちらも勉強不足で、2人とも初見でした。ただ、かなり多くのドラマや映画に出ているので、知らず知らずに活躍を見ていたのかも知れません。

 それと、生徒役ではないですが、教師役で登場している荒川良々さんがいい味出してますね~。私の大好きな俳優さんの1人です。こういった中間管理職役が本当によく似合います。あまり出番はないですが、出ているとなぜか安心できます。

ダブル説得で生徒たちが動く

 今回は、眉村紘一と日暮有河の方に九条が、東風谷葵と阿久津由利には鵜久森が会いに行って、説教……というか、説得していきます。

 ここが今回のハイライト。2つの場面がザッピングするように展開したり、同じようなことに思えてどことなく対になっている内容など、とても面白い演出になっていました。生徒役の熱演もあって、若い人に刺さる内容だったのではないでしょうか。

一気に仲間が増えたけど

 そして最後は、東風谷たちが九条と鵜久森の食事会に参加。さらに、オープニングで物思いに耽っていた星崎が突然入ってきて、「先生の映画を撮りたい」と宣言して終了。一気に仲間が増えましたが、犯人についてはまるでわからない状態です。

 それにしても、“どんなことをしても”というので、なんかものすごいトリックで追い詰めていくのかと思ってたら、基本は普通に説教というか、説得する形になるようですね。

第3話 考察

結局、相楽って何者か?

 今回も仲間を増やしていくお話だったので、とくに考察は進んでいませんが、ちょっと疑問に思ったのが、クラスカーストを仕切っている相楽のこと。

 もちろん信頼やカリスマで仕切っているのではなく、完全なる恐怖政治の模様。まだ彼について何も明かされてないので何ともいえませんが、果たして何が理由で彼はこの立場に昇りつめたのでしょうか。

 まぁ、理事長の息子とか、権力系とは思いますが、役者がまったく強そうにない(すみません)ので、取り巻きがいなくなれば一気に終わるだろうな、という気はします。

 ただ、毎回ネチネチと胸糞セリフをしゃべってくれるので、ヘイト上がりまくりなのは大丈夫かなと、思います。

 こういうのは黒幕がいるのがセオリーで、彼もまた操られているだけかもしれないですが、これだけヘイトが上がってると、改心して許されるという展開になったら納得できないかも。

 また、星崎の立場もちょっとまだよくわからない。ただ、今後九条側で誰か裏切るという展開になれば、ここかなーって感じがします。

※写真は公式Twitterより
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