『どうする家康』29話感想。危機的状況で驚きの人物と再会! 家康の成長ぶりに思わずにっこり
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- びえ
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毎週日曜20時からNHKで放送の大河ドラマ『どうする家康』。第29回“伊賀を越えろ!”のレビューをお届けします。
【 🔜 今夜は #伊賀越え】
— 大河ドラマ「どうする家康」 (@nhk_ieyasu) July 30, 2023
家康、浪人から村人まであらゆる者から
命をつけ狙われ大ピンチ!!
▼ 「#本能寺の変」を「2分」で振り返る!https://t.co/d9oYNc3sYZ
第29回「伊賀を越えろ!」は
NHK総合 にて このあと 8:00 放送!#どうする家康#徳川家康 #松本潤 pic.twitter.com/EBi4S1xfmY
帰り道は250キロメートル!? 家康たちの長い旅が始まる!
前回は、とうとう“本能寺の変”が起こり、織田信長が炎の中へと消えていくところで終わりました。
今回のお話では、その“本能寺の変”のどさくさに紛れて、明智光秀が家康の首を狙い、次々と追手を差し向けてきます。
家康は、本拠地を離れて交易の街・堺におり、しかもわずかな味方を連れているのみ。とにかく人の出入りが多い堺では、どこに敵が潜んでいるかも分かりません。
そんな中を、今から逃げ帰らなくてはならないのです。徳川家康の生涯の中でも、かなりの危機として有名な場面を、さてどうやって乗り切るか。
追手を撃退しては逃げ、また戦っては逃げという繰り返しに、家康たちはどんどん疲弊していってしまいます。帰り道は、距離にして250キロメートル。ただでさえ歩くだけでも大変な距離を、敵と戦いながら進んでいるのですから、くたくたになるのも無理はありません。
なんだかこちらまで疲れて体が重くなってくるような、そんな場面が続きます。その窮地へ、助けに入ったのは服部党の面々でした。
とはいえ、服部党の人たちができることにも限りはあります。道の途中でお金は底をつき、食べ物にも困っている家康たちに、周囲の人々は手を差し伸べてくれますが、それも限界の様子。
そこで服部半蔵は、服部党の故郷である伊賀へ向かうことを提案します。そして家臣たちはおとりになるため、三手に分かれて道を進むことに。
もうこれ以上、仲間を失いたくない家康は、死んだら許さないと強い口調で伝えます。今は、再び無事に合流できることを願いましょう。
次々と襲いかかる危機! そこへ現れたのは…!?
さて、家康たちは道中で甲賀の人たちと出会います。食べ物をたくさん用意し、派手な歓迎をしてくるその様子は、どう考えても怪しく、罠としか思えませんが……空腹の限界まできていた家康たちを見かねて、半蔵は毒見を買って出ます。次々と食べ物を口にするその姿を見ていた家康たちは、もう我慢できませんでした。
全員で歓迎を受け、話は自然と伊賀のことに。どうやら伊賀の人たちは、信長によってひどい目に合わされ、軍師を雇って戦いの準備を進めているとのこと。
信長と同盟を組んでいた家康が、そこへ向かえば、どうなるか……説明されるまでもありません。甲賀の人々は、代わりの手段を用意してくれますが、やはりどうも怪しい。
悩んだ結果、家康は甲賀の人々の提案を断り、自分たちだけで伊賀へ向かうことに。ところが、その道中で襲われてしまいます。次々とやってくる危機に、緊張感のある場面が続きますが、そのぶん派手なアクションシーンがたっぷりと見られてワクワクしますね。
特に伊賀の人たちの戦い方は、忍びの者らしくトリッキーで目を奪われます。しかし、当の家康たちはその風変わりな戦法に気を取られ、捕まってしまいました。
家康の首を取り、明智光秀に引き渡そうとする伊賀の人たちに対し、家臣たちは次々に自分が家康だと名乗り出ます。自分が身代わりになろうと必死になるその姿に、家康のこれまでの行いが少し報われたような気がして、なんだか感動してしまいました。
それだけ、家康からの恩に報いたいという気持ちが強いということですから。
自分の首の代わりに、味方を見逃すよう説得する家康のところへ、思わぬ人物が現れます。それはなんと、本多正信でした! 伊賀のところにいる軍師とは、正信のことだったのです。
信長が本能寺の変から生き延びたというウソをつき、正信は家康を救います。さらに説得を続け、伊賀の人々を味方につけることに成功しました。
少しずつ家康の味方が増えていく様子を見ていると、嬉しくなってしまいますね。それも、徳川家の軍事力などが理由ではなく、家康の優しい人柄に触れてというのが、たまりません。
家康の成長っぷりに、正信も感心した様子。つい、自分のことのようにニコニコしてしまいました。
おとりとなった家臣たちとも無事に合流でき、さらに頼もしい味方も増えたとあって、ようやくほっと安心できました。なんとか岡崎にもたどり着き、本当に良かった。
しかし、そこへ穴山梅雪が討たれたとの知らせが入ります。彼は自らを家康と名のり、身代わりとなって討たれたのです。どこまでも義理堅い人物の死に、心が痛みました。
誰しも周囲の人々に助けられているということを、忘れてはいけませんね。きっと家康もそのことを忘れずにいるからこそ、周りの人たちに慕われ続けているのでしょう。
さて、明智光秀のあっけない最期に、笑ったのは家康ではなく、秀吉でした。次の強敵として、家康の前に秀吉が立ちはだかります。次回も楽しみに待ちましょう。
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