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『お姉チャンバラORIGIN』はアクションだけでなくシリアスなストーリーも魅力! ゲーム内容や特徴を紹介

カワチ
公開日時

『お姉チャンバラORIGIN』は、CERO Z(18歳以上のみ対象)のソフトです。
※18歳未満の方は購入できません。

 ディースリー・パブリッシャーから12月5日に発売されたPS4用ソフト『お姉チャンバラORIGIN』。そのレビューをお届けします。

 本作『お姉チャンバラORIGIN』は2004年に発売された初代『THE お姉チャンバラ』と2005年に発売された『THE お姉チャンバラ2』の両作品をフルHDでリメイクした作品です。

 筆者は以前にも本作のインプレッション記事をお届けしています。前回のレビューではハチャメチャな部分を中心に魅力をお伝えしたので、今回はよりディープに本作の魅力をお伝えしていきます。

根幹に流れるシリアスな物語

 前回のレビューで記したように、彩のセクシーな衣装やスプラッターな演出はB級映画のようで、他のゲームにはないおもしろさ、爽快さがあります。

 ただ、実際にゲームをプレイするとストーリーの根幹はシリアスになっていて、それ自体にとても惹き込まれるものになっています。


 本作は屍霊と呼ばれる生ける屍がはびこる荒廃した時代を舞台に、暗殺を生業とする“忌血”の一族の姉妹の物語が描かれます。

 幼いころから剣術の達人である父親・朧と二人暮らしをしていた主人公の彩。日々厳しく鍛えられてきた彼女ですが、ある日、別れて暮らす継母の椿が何者かに虐殺されたことを知ります。

 真相を調べに行った父・朧も姿を消し、ひとりとなった彩は屍霊討伐の情報屋であるレイの協力のもと、屍霊ハンターとして活動を開始。

 妹の咲は、幼いころに父の朧が彩を連れて家を出たため、母親の椿だけが唯一の心の支えでした。しかし、母が何者かに命を奪われ、咲は心のよりどころを失ってしまいます。最愛の母を殺したのは自分と母を捨てた父親、そして腹違いの姉である彩であると知った咲は、復讐を決意して剣の腕を磨くのです……。

 以上は本作の物語の概要。ネタバレになるので深くは書きませんが、物語のなかで親子や姉妹の愛が描かれるシーンがあり、心にジーンときます。ぶっ飛んだ演出こそ多いタイトルですが、根底に温かい人間ドラマがあるのが『お姉チャンバラORIGIN』の魅力だと思います。

 意外なのは敵の屍霊であるさやかと杏。女子高生屍霊の彼女らにも姉妹としての絆があり、ただのやられ役では終わっていません。こちらが予想できないドラマが展開するのも見逃せないポイントとなっています。


 展開自体は初代『THE お姉チャンバラ』や『THE お姉チャンバラ2』を踏襲していますが、作り直されたグラフィックや派手になった演出、実力派声優陣の演技によって、よりドラマチックな物語を楽しめるようになったのが特徴。

 中でも個人的に注目してほしいのは朧。小山力也さんが演じている彼の登場シーンは、メチャクチャ迫力があります!

 原作をプレイした人も新鮮な気持ちでプレイできると思うのでぜひチェックしてみてもらいたいです。

初心者でも楽しめる爽快アクション!

 ここからはアクション部分の魅力に迫っていきます。本作はハイスピードなスタイリッシュアクションで屍霊たちをバッサバッサと切り刻んでいく爽快さが魅力です。

 特徴的なのは攻撃がヒットしたタイミングで攻撃ボタンを押すと発生する“クールコンビネーション”と、敵の返り血を浴びることで攻撃力が上がる“暴走状態”です。これらのシステムにより、攻めの姿勢で戦うのが楽しいゲームとなっています。

 さらにゲームを飽きさせない工夫も。主人公の彩は序盤は愛刀で戦いますが、中盤でもうひとつの刀を手に入れます。その後は、一撃が重くリーチの長い一刀スタイルと、リーチは短いものの連続攻撃が可能な二刀スタイルを選べるように。それぞれのスタイルで操作感はかなり違うので、新鮮にプレイすることができます。

 また、物語の後半では妹の咲もプレイアブルキャラクターとして使用できるようになります。小さい体で巨大な刀を振るう咲は姉の彩とは違ったタイプで、使っていて楽しいです。彼女も最初は刀による攻撃しかできませんが、物語を進めると打撃による戦闘スタイルが解禁。彩のように2種類のスタイルが選択可能になり、より戦略性のあるバトルを楽しめるようになります。

 さらに本作には後のシリーズで追加された“忘我”というシステムが追加されています。こちらは暴走状態で激しく攻撃すると究極の戦闘形態である“忘我”状態になるというもの。忘我状態になると攻撃力がさらに上昇し、敵の攻撃を受けてもひるまなくなります。

 体力が徐々に減少していくデメリットもありますが、攻撃を当てることで体力が回復するため、攻め続ければOK。敵に攻撃して“穢れ”を溜め続ければ忘我状態を長く維持できるので、圧倒的な力で押し続けられます。

 また、ストーリーの展開で彩や咲が“忘我”状態になるなど、ドラマの演出にも注目。ここぞというタイミングで“忘我”し、特撮番組の変身シーンを彷彿とさせるため、盛り上がります!

レベルやアイテムを活用してクリアを目指す

 個人的にうれしかったのは“レベル”と“アイテム”という要素。本作は爽快感のあるバトルである一方、ボス戦は歯ごたえのある戦いを楽しめる作りになっています。しかし、クリアしたクエストを繰り返しプレイしてレベルを上げてキャラクターを強化すれば、ボス戦もラクに。アクションが苦手な人でも勝てるような配慮があります。

 また、装備アイテムや消費アイテムをショップで購入することも可能。回復アイテムはメニューを開けばいつでも購入できるため、難易度“ノーマル”であれば、ある程度はゴリ押しでゲームをクリアできます。アクション初心者から上級者まで楽しめる仕様になっているので、ぜひ手にとってもらいたいです。

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お姉チャンバラORIGIN

  • メーカー: ディースリー・パブリッシャー
  • 対応機種: PS4
  • ジャンル: アクション
  • 発売日: 2019年12月5日
  • 希望小売価格: 7,980円+税

お姉チャンバラORIGIN(ダウンロード版)

  • メーカー: ディースリー・パブリッシャー
  • 対応機種: PS4
  • ジャンル: アクション
  • 配信日: 2019年12月5日
  • 価格: 8,128円(税込)

お姉チャンバラORIGIN デラックスエディション(ダウンロード版)

  • メーカー: ディースリー・パブリッシャー
  • 対応機種: PS4
  • ジャンル: アクション
  • 配信日: 2019年12月5日
  • 希望小売価格: 9,241円+税

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