『最高の教師』4話感想と考察。職員室にいる、目隠しした人は誰かしら?

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 日本テレビ系列2023年7月期より土曜10時より放送中の、松岡茉優さん主演『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』第4話の感想を掲載します。

目の前にいるのは「1年後、私を“殺す”30人の容疑者」

 鳳来高校3年D組の担任教師として、ただただ適切な距離と適切な判断を選ぶだけの1年を過ごした九条里奈は、卒業式の日に“担任生徒の誰か”に屋上から突き落とされ、■されます。

 その瞬間、1年間時間を遡った彼女は、自分の『死』の未来を変えるため、生徒との向き合い方を改めていく……。

 謎めいた物語が展開し、さまざまな考察が飛び交う話題のドラマについて、感想と同時に、ドラマ好きライターによるちょっとした考察も紹介していきます。

第4話 感想

ますます怪しくなった夫の存在

 第3話は、九条里奈(松岡茉優)が、夫に自分が2周目の人生であることを告白する場面で終わりました。

 今回は、その直後から開始。このありのままの告白に対する夫の答えは、「合点がいった」というもの。現実にはあり得ないことに対して、かなり落ち着いて受け答えしているのはかなり怪しい。実は夫の方も何周もしてるとか……。と、考えてしまうのはドラマオタの悪い癖でしょうか。

 そういう天然系の人なのだということですかね、キャラクターとしては悪くないし、存在感も出てきたけど、結局離婚の理由が今だによくわからないのは釈然としない。

今回のフォーカス生徒は江波美里(本田仁美)

 今回フォーカスされるのは、クラスカーストでは上位にいるものの、上位のなかでは下位であがいている感じの江波美里(本田仁美)さん。

 愛情に飢え、自分の居場所がないと思い悩む思春期ありがちな状況の生徒ですね。学園ドラマには1人はいるタイプ。

 学校では無理して周囲と合わせ、家庭では両親が優秀な妹ばかり見て、自分を見てくれないという孤独感に追い詰められているといったところ。

 最近、彼女は幼なじみの浜岡修吾(青木柚)に告白され、付き合うことになるのですが、その結果、8月31日の夏休み最後の日、彼女はその浜岡を刺すことになります。

 そのことを最初の人生で知っている九条は、これを止めようとするわけです。どういう経緯かを敢えて言わず、いろいろあって、結果“刺す”というのを先に伝えるのは、興味を引く演出で良かったですね。

今回の説得はクラスメイトから

 最初の人生で経験しているので、今回もズバッと本当のことを直接伝え、幼なじみと関係を絶つようお願いするのですが、そんな馬鹿な話を聞けるわけないですよね。

 当然江波は聞く耳もたないのですが、九条は、江波のクラスメイトで、浜岡ともバンド仲間である栖原竜太郎(窪塚愛流)を説得します。

 実は浜岡は、江波の想いに付け込み、彼女をあることに利用しようとしていました。そして栖原は、そのことにうすうす気づいていたのに、止めることができなかったのです。

 最初の人生で、彼はそのことを後悔していました。そのことを知っている九条は、まずは(江波が気になっている)栖原に対し、行動を起こさせるよう仕向けたのですね。

 結果として、栖原が江波を説得することで、彼女は浜岡と別れることになるのでした。

一方で鵜久森は友だちができる

 前回、九条側についた女子2人と、九条の映画を撮りたいと言い出した星崎は、みんな仲良くなっているようで、一緒に食事会などを行っています。こうしてそれぞれのその後も見せてくれるのは嬉しいですね。

 ただ今回問題を解決した江波に関しては、すぐお友達に……というわけにはいかなさそう。ただ、クラスカーストからは少し身を引いてくれるのではないかと思います。

演者について今回も

 今回フォーカスされた江波役の本田仁美さんは、言わずと知れた現役AKB48メンバー。日韓合同グループ“IZ*ONE”としても活躍した実力派。

 元々はAKB48のチーム8栃木代表メンバーで、当時12歳くらいだった気がする。チーム8はオーディションの頃から見てきましたが、正直当時の彼女の印象はほとんど記憶にないです。まぁ、47人もいればねぇ。

 まさかセンターも務めるAKB48を代表するメンバーになるとは! 今ではチーム制もなくなりましたが、今AKB48を引っ張ってるメンバーって元チーム8が多い気がするので、やはり良いチームだったのかもしれない。

 そしてもう1人、栖原役の窪塚愛流さんは、俳優である窪塚洋介の息子さん。まだ19歳とこれからの逸材です。あまり父親の影を感じさせないし、なんか初々しくていいですね。

第4話 考察

 今回も、生徒の問題をズバッと解決した九条さん。タイムリープを絡めた学園ジュブナイルとして面白くなってきました。

 しかし、ここまでのお話を見て思ったのは、物語の随所に謎の伏線が散りばめられている……感じがまったくしないこと(笑)。もしかしたらあまり深く考える必要はないのかもしれません。

 とはいえまだ4話ですし、この先どうなるかはわかりません。『女王の教室』みたいに後半一気に雰囲気が変わる可能性はありそうなので、注視していきたいですね。

 ただ1つ、ちょっと話題になったのが、教師のなかに、いつも目隠しして動かない人がいるということ。職員室の奥に座って、目隠しをしている教師が毎回見切れているのです。

 顔が見えないので、誰なのかもわからない。果たしてこれは、何か意味があるのでしょうか。今回の4話でも、職員室のシーンで少しだけ映っていました。

 単純に、“いつもアイマスクをして居眠りしている先生”だけの気がしないでもないですが(笑)。

 また、最後に星崎が、九条がタイムリープしているのではと気が付くのですが、これもまた怪しい。なんとなく、こいつもタイムリープしてるのかも、と思ってしまいます。

※写真は公式X(Twitter)より
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