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江戸の聖杯戦争『フェイト/サムライレムナント』を1章途中までレビュー! 手に汗握るサーヴァント相手のバトルとハクスラ要素ありの育成を解説!

Ak
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 2023年9月28日(木)発売予定(※)のPS4/PS5/Nintendo Switch/PC(Steam)用ソフト『Fate/Samurai Remnant(フェイト/サムライレムナント)』。その序盤プレイレビューをお届けします。(※Steam版のみ9月29日発売予定)

 なお、本レビューではSteam版を使用しています。

※ストーリーの致命的なネタバレはありませんが、序盤で解放される要素などについて触れているのでご注意ください。

 また、今回のプレイ範囲でアクションシーンを確認できた、宮本武蔵、ランサー、ライダーの戦闘を収めた動画も公開しています。ぜひチェックしてみてください!!

1章途中までのプレイレビューをお届け!

 今回のレビューでプレイできたのは、ゲーム冒頭から1章途中の序盤まで。ゲームのチュートリアルである序章も含めて、およそ7~8時間ほどプレイできました。

 先のメールインタビューでは、「クリアまで50時間以上、寄り道ややり込みも楽しんで100時間以上を想定」と聞いているので、物語全体の20%にも満たないくらいですね。

 以前のプレイレポート以前のプレイ動画で遊べた範囲も丸ごと含まれていましたが、一部敵の行動パターンが変化していたり、マップ上に敵が出現したりと細かい変化も。

 とくに変化があったのはバトル! 以前の試遊では、正直ボタン連打のゴリ押しで何とかなるバランスでしたが、今回のプレイでは強敵との戦闘に歯ごたえを感じました。

 またストーリーも序盤から見どころが満載でした。ネタバレにならない範囲で紹介していきます。

『Fate』らしさを感じるストーリー! 原作はプレイしていなくても大丈夫

 ストーリーは、まさに江戸時代を舞台にした『Fate』という印象。

 主人公が巻き込まれ系で、魔術に関する多少の知識はあれど、聖杯戦争についての知識がないという点も、『Fate/stay night』本編らしい設定です。

 導入こそ『Fate』らしいですが、少なくとも序盤のうちは『Fate』本編との設定的なつながりは薄く、シリーズを遊んでいなくても問題なく楽しめます。

 主人公が聖杯戦争ビギナーなので、その視点から設定をイチから説明してくれるのも、シリーズ初心者には安心。

 令呪やサーヴァント同士の戦闘など、序盤から『Fate』らしい要素が満載です。

 江戸に舞台を移しながらも、聖杯戦争自体の基本的な設定は変わらないので『Fate』ファンが見たいシーンはしっかり押さえてあります。

 また直接聖杯戦争には関わらない、逸れ(はぐれ)のサーヴァントの存在が物語のワイルドカードとなっており、展開に意外性を生んでいます。

 逸れのサーヴァントはシリーズに登場したサーヴァントと似ている人物が多い(同一人物かは序盤では不明)ので、ファンサービスになっていますね。

 みんな大好きなあのサーヴァントが、まさかあんな立ち位置で登場するとは……!

 コーエーテクモゲームスらしく、時代考証はしっかりしています。浪人やならずものが町中に出現するのも、江戸時代初期の治安の悪さの再現ですね。

 アーカイブとして時代背景も解説してくれる点も親切。吉原の名前の由来とか初めて知りました!

 主人公のパートナーとなるセイバーがメインにはなりますが、本作には多彩なサーヴァントが登場。

 サーヴァントの真名を予想するのも、『Fate』の楽しみかたのひとつ。序盤に登場するサーヴァントの印象について紹介します。(真名バレはなし)

セイバー

 主人公の相棒となるセイバー。

 真名どころか性別も不明で、謎多き存在です。とにかく動作が可愛く、作中ではふつうに美少女扱いされる場面も多かったです。

 序盤は真名に関する直接的なヒントこそ少ないものの、生きていた年代に関するヒントは豊富。歴史に詳しい人であれば、序盤からあるていど真名の予想ができるかも?

 食欲旺盛な腹ペコキャラなのは、本家のセイバーらしさを感じますね。町中で興味を持ったものにすごい速度で駆け寄る仕草は、子犬みたいで可愛い!

 ちなみにセイバーが興味を持ったものを調べることで、セイバーのスキルポイントが得られるので、システム的にもセイバーの興味を持ったものは大事。

ランサー

 『FGO』に登場するジャンヌ・ダルク〔オルタ〕に似た外見のサーヴァント。

 現状ではジャンヌ・ダルク〔オルタ〕と同一人物かは不明。個人的には同一人物かというと違和感もありましたが、サーヴァントはマスターによっても性格が変わるので、まだなんとも言えないですね。

 戦闘ではランサーらしく、多数の槍を使って遠近両方に対応した戦い方をしていました。

ライダー

 黒い鎧に身を包んだ寡黙なサーヴァント。

 大太刀を振るう戦闘スタイルがカッコよく、序盤の強敵として存在感がバツグン! ボイスも相まって、作中でも屈指のカッコよさです。

 真名はもちろん、そもそもなぜライダーなのかという点も気になるところですね。もしかしたらまだ宝具などに秘密があるのかもしれません。

敵との駆け引きが重要となるバトルではサーヴァントの強さが実感できる

 戦闘システムの基本は、『無双』シリーズのような爽快感重視の作り。通常攻撃と強攻撃を組み合わせて、手軽に連続攻撃を繰り出せます。

 戦闘では基本的にマスターである伊織を操作。『Fate』シリーズではマスターが無力である場合も多いですが、本作ではそれなりに戦えます。

 操作性自体は簡単で、アクションゲーム初心者でも楽しめるようになっていますが、ゴリ押しだけでは強敵との戦闘で苦戦するバランスになっており、攻撃の使い分けが重要です。

 強敵が相手のときは、ただ攻撃しても通常時はガードされてダメージが与えにくく、何かしらの方法でガードを崩す必要があります。

 複数の攻撃方法を使い分けることが重要になっているあたり、爽快感と戦略性のバランスがうまくとれている印象ですね。

 基本的には、敵の攻撃を回避しつつ、攻撃後の隙を付いて攻撃を当てていくとダメージを与えられます。

 隙ができると敵が青白く光るので、攻撃のチャンスは見極めやすいです。

 伊織自身の攻撃や魔術を使うことで敵のガードを崩せますが、サーヴァントに頼るのが最も手っ取り早いですね。

 伊織で苦戦する相手でも、セイバーであればアッサリ倒せるあたり、サーヴァントの強さを実感できます。

 サーヴァントの行動にはゲージ消費などが必要になるため限定的にしか動けませんが、そのぶん攻撃が強力! 『Fate』らしく、切り札として活躍してくれます。

 マスターのほうがサーヴァントより弱いのは敵も同様。サーヴァント戦では、マスターの撃破を優先してサーヴァントを弱体化させるといった戦術も有効になっています。

 序盤ではマスター&サーヴァント同士によるバトルをする機会は少なかったですが、そのときはセイバーに敵のマスターを攻撃してもらう戦術がかなり有効でした。

 なお、本作ではいつでも難易度変更が可能。

 難易度ノーマル相当の“剣客”でもそれなりに敵が手強いので、爽快感を重視したいなら難易度“剣士”を選ぶといいでしょう。

育成や収集要素も充実! “魔術拵”でハクスラ要素も楽しめる?

 本作のジャンルはアクションRPGとなっており、RPGらしい育成要素も存在します。

 スキルシステムはオーソドックスなスキルツリーで育成するタイプのもの。基本ステータスを高めたり新たな戦闘用スキルを習得したりと、自分好みにキャラクターを育成できます。

 序盤はそこまでスキル習得の幅は広くなかったですが、まだまだ解放されていないスキルも多かったので、進めていくうちに戦闘の幅が広くなっていきそうですね。

 序盤では伊織とセイバーの二人のみがスキルツリーを育成可能でした。

 ただしステータス画面では複数キャラクターを選択できそうな余白があったので、ほかのキャラクターのスキルツリーが後々解放される可能性も?

 また“魔術拵(まじゅつこしらえ)”では、戦闘で入手した刀の部位を付け替えることで能力の強化やスキルの付与ができます。

 戦闘で入手できる刀の部位で付与される能力はランダム。序盤はただ能力値だけで選べば大丈夫なバランスでしたが、ゲームを進めればハクスラ的な収集要素として楽しめそうです。

 素材を使って魔術工房を強化していく要素もありました。

 こちらは特定のアイテムやお金を消費することでバフ効果などを解放できるというものですね。複雑な要素はなく、収集&育成要素としてシンプルに楽しめそうです。

 またストーリーを進めるとボードゲームのようにマップを進んでいく攻略要素も楽しめます。

 イメージとしては『FGO』の“聖杯戦線”に近いですが、あれほどシビアではなく比較的バランスは緩め。

 正面から攻めて積極的に戦うか、回り込むことで戦闘を避けるかを選べるので、シミュレーションゲームのような楽しさが味わえます。

武蔵ちゃんを操作できる場面も! 攻撃がド派手かつ強力で楽しい

 今回遊べた範囲では、武蔵ちゃん(宮本武蔵)を操作できる場面も!

 武蔵ちゃんはとにかくシンプルに強い!

 攻撃力も攻撃範囲も伊織やセイバーと比べて圧倒的に優秀で、スキのない性能。強いだけでなく、動かしていて気持ちよかったです。

 一刀と二刀を使い分ける戦闘スタイルで、手数が豊富。

 適当に動かしているだけでも強いですが、溜め攻撃などを織り交ぜると効率的にダメージを与えられます。

 『FGO』でお馴染みの宝具も使用可能。

 演出がド派手で、広範囲を薙ぎ払うことができます。序盤では使えないものの、後々セイバーも同様に宝具を使用可能になるのかもしれません。

 ちなみに、武蔵ちゃんを操作する戦闘が終わると同時に、今回遊べる範囲も終了でした。

 ストーリーも戦闘も、まだまだ気になる要素があったので、早く先がプレイしたい!

 アクションRPGとしてシンプルに楽しめるだけでなく、『Fate』ファンに刺さるシーンが満載でしたね。

 難易度を下げればアクションゲーム初心者でもプレイできるので、ストーリー目当ての『Fate』ファンも楽しめると思います。

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