【ポケモンWCS】世界大会の開催に各国のトレーナーが日本に集結。ポケモン一色となった横浜会場レポート

終末のバンギア。/市野ルギア
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 ポケモン歴は初代発売日からの週刊ファミ通でポケモン記事も担当していたミュージシャンゲーマーで編集記者がお届けしている『ポケットモンスター』シリーズのプレイレポート。

 いよいよ、8月11日(金)より“ポケモンワールドチャンピオンシップ2023”(以下、ポケモンWCS)の本大会が開始されました。今回は11日(金)に行われた開会式や会場の様子、周辺のイベント会場などの様子を私なりの主観を交えてのレポートでお届けいたします。

  • ▲会場ではでっかいピカチュウがお出迎え

ついに日本で開催! “ポケモンWCS”の開会式をレポート

 午前8時を少し回ったころ、開会式が執り行われるパシフィコ横浜の大会会場に到着した私。会場周辺にはすでに多くの人々が集まっており、またつぎつぎとポケモントレーナーさんたちが大会見学や出場のために会場を目指して移動していました。 

 驚いたのが、世界大会にふさわしく海外のポケモンプレイヤーのみなさんの多いこと! 待機列やすれ違う人々も大半が海外の方だったのではないでしょうか。

 (日本の方?と思いきや、アジアの方もかなりの人数だと思いました)国際的なポケモンの重要なイベントとして、海外の方の認識の高さが伺えます。

 プレスの受付を済ませた私は、ほどなく開会式の見学へと案内され会場へ……。すでに、いまかいまかと開会式を待っていらっしゃる方々のボルテージはマックス近くまで高まっており、熱気に包まれていました。

  • ▲開催まであと13分33秒

 ステージと観覧席は、日本の夏祭り風に彩られており、海外からわざわざこのために日本に来られている方に、こうしてポケモンを通じて日本を感じていただけるのはとても嬉しくもあり、またそのコンテンツであるポケモンが日本生まれのものであることに対して、とても誇らしく思います。

 そして、カウントダウンがはじまり、会場のボルテージは最高潮へ! 会場は暗転しスクリーンからは開始ムービーが流れ、観覧席からの期待の歓声と喝采が……もう、まるで海外のイベントのそれ!

  • ▲みなさん楽しそう!

 ムービーが終わると一瞬の静寂から響く和太鼓の音! もうこれには鳥肌が収まらず、感動でこみ上げるものがありました。

 演奏が終わると、株式会社ポケモンの代表取締役社長CEOの石原さんが登壇されて、本大会の開催を宣言。この大会に対する想いを語られました。

石原さん開会のあいさつ

 みなさんこんにちは、世界大会にお越しいただきありがとうございます。私たちがポケモンの世界を歩みはじめてから25年以上が経ちました。

 みなさんがここ、日本の横浜でのはじめての世界大会に参加されることを大変嬉しく思っております。競技を通じて生まれる友情はポケモンに取って最も重要なものであり、世界大会こそがその最高の場所です。

 (中略)ポケモンは私たちみんなで楽しむものです。その最高の楽しみである世界大会がいよいよはじまります。誰が世界チャンピオンの座につくのか本当に楽しみです。みなさんの健闘を祈っています。

  • ▲公式素材より

 初代ポケモンで通信ケーブルを使って、交換、対戦を楽しんでいたころの私が、いまのこの状況なんて予想できるはずもなく……そのころでは想像できないような、こんな未来が訪れて、こうして開会式で石原さんのお話を聞くのは感慨深いものがありました。

株式会社ポケモン代表取締役の宇都宮さんに聞いたこと

 開会式を終えた私は、プレスルームで開催される、“ポケモンプレゼンツ”配信ではお馴染みとなっている、株式会社ポケモン代表取締役の宇都宮さんとイベントプロデューサーのクリスさんへの合同取材で、お話を聞くことができました。

  • ▲みなさんお馴染みですね♪

 こちらの模様はすでに、いろいろな報道機関がお伝えしていますので、私的に強く印象に残った部分をお伝えいたします。

Q:本大会参加選手のトータル人数は(概算でいいので)?

宇都宮さん:参加国数は50か国からですね……選手は2000名ほどいらっしゃいます。

Q:日本(アジア)ではじめて開かれたことへの感想

宇都宮さん:ワールドチャンピオンシップは、“ザ・ポケモンカンパニー・インターナショナル”でずっと開催してきていて、今回で18回目となります。私は2010年ハワイで行われたイベントではじめて伺ったときに、「こんなにポケモンのイベントに世界中から集まってくるのか」と、すごく衝撃をうけました。 

 いつかこのイベントを日本で開催することができて、日本のみなさんに来ていただいたら、みんなびっくりするだろうなとずっと思っていました。運営チームのみなさんが、いろいろ大変なことを乗り越えて実現できたのが、本当に嬉しいです。

Q:日本のなかでも横浜市を選ばれたのはなぜ?

宇都宮さん:これだけ多くのかた、そして国のかたが集まるイベントなので、ホテルや施設のキャパシティー、交通アクセスなどを含めて、どこでもできるわけではないと考えたときに、横浜は日本のなかでも非常にいい場所だというのがひとつあります。

 それだけではなく、過去に横浜市で“ピカチュウ大量発生中”などの大型イベントを何度か開催したり、そのなかでいろんな協定を締結したり、そういったお付き合いが長いことも含めて、ここであればイベントを成功に導けるのではないかと……そういったなか横浜になりました。

Q:(クリスさんに向け)横浜の印象は?

クリスさん:昨年の9月にはじめて訪れたのですが、そのときに毎朝海沿いを散歩しながら感じたのが、とても綺麗なロケーションで、とても安全な街で、エンタテイメントやレストランなどの施設も多いですし、大会を通じて文化を伝えるのにも、とても魅力的な都市だと思いました……とても暑かったですが(笑)。

 でも、そこは、私の住んでいるワシントンも同じです(笑)。※クリスさんの翻訳に関しては、英語のヒアリングができるので、私独自の翻訳にしてあります。

Q:どれぐらい前から計画するのか? またつぎに日本での開催は?

宇都宮さん:ワールドチャンピオンシップは、1年、2年というよりもっと数年前から慎重に開催地などの手配を進めていくものです。基本的に海外を中心に広げてきているもので、頻繁に日本でというのは、あまり想定していません。

 なので、つぎがいつというのは、なかなかお伝えできないもので……それぐらい、今回の開催は貴重なものです。

 いち連のインタビューを聞いていて思うのは、やはり今回の日本での開催は、とても貴重なことであり、やっと日本で開催できた!という思いがひしひしと伝わってきました。

 つぎいつ、また日本で開催できるのかも分からないですし、もしもつぎ開催されるとしても、横浜で開催されるとはかぎりません。

 ポケモンのゲームの舞台には、モデルとなる地方があると言われています。 今回の開催が“カントー地方”だとすれば、モデルになっていると言われる舞台は、このほかにも、関西と言われる“ジョウト”、九州と言われる“ホウエン”、北海道と言われる“シンオウ”があります。

  • ▲つぎいつ日本で開催されるかは分からない……。

 これは、私の妄想にすぎませんが、ひょっとしたら、もしもつぎに開催されるとしたら、それらの地方のどこかの街かもしれません。

 だとすれば、つぎ横浜で開催されるのはいつのことになるのだろう……そう思うと、今回、横浜で開催されているこの大会をこの目で見ることができることは、ポケモン好きな横浜市民の私にとっては、嬉しいできごとです。

 囲みインタビューの聴取が終わった私は、大会会場を観てまわりました。ここからは少し、私が気になったスポットを写真で紹介いたします。

  • ▲会場フォトスポットのラーメン屋台。ホゲータかわいい!
  • ▲タクシー。実際に街で走っているのですかね?
  • ▲会場のフォトスポットは和風なのものが多いです
  • ▲1位~3位に渡されるトロフィーとカード

 このあと私は、“ポケモントレーナークルーズ”など、大会会場の周辺で開催されいてる“ポケモンワールドチャンピオンシップス2023横浜みなとみらいイベント”を見て回りました。 その模様は次回の後編レポートでお届けいたします。

 現在、大会開催を記念して、去年のゲーム部門マスターカテゴリーチャンピオンが使っていた“トリトドン”が“ふしぎなおくりもの”で配布中です。受け取り期間が短く8月15日午前8時59分となっているので、忘れずもらっておきましょう! あいことばは“23WCSGASTR0D0N” (※0は数字のゼロ)です。

 それでは、今日はこの辺で。また次回よろしくお願いいたします。

●“市野ルギア”執筆レポート記事一覧

“市野ルギア”プロフィール

 フリーのミュージシャンで編集ライター。ポケモン歴は“初代”『ポケットモンスター 赤・緑』の発売日から。元『週刊ファミ通』の『ポケモン』シリーズの記事などを担当。自身のペンネーム&ハンドルネームである“ルギア”は伝説のポケモンのそれから拝借。

 ゲーム系の編集記者として多くの雑誌やムック本などを手掛けたほか、ミュージシャン&ギタリストとして、多くのオンラインゲームタイトルとのコラボ楽曲を手掛けた。

 自身の音楽ユニット“終末のバンギア。”では、電撃オンラインの配信番組のOP曲や、特撮系記事のレポーターを担当。最近ではカドアナから出しているNintendo Switchダウンロード専用ソフト『少年探偵団と丘の上の奇妙なカラクリ屋敷』のタイトル曲を担当。

 第2・第4月曜日21時より市川うららFM(PCやスマホで全国からも聴取できます)の冠ラジオ番組『終末のバンギア。のモノクローム・ミュージカ』(30分番組)を放送中!

『ポケットモンスター スカーレット』

『ポケットモンスター バイオレット』

『ポケモンセンター スカーレット・バイオレット』ダブルパック

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