『最高の教師』5話感想と考察。鵜久森(芦田愛菜)も2周目の人生確定。瑞奈ニカ(詩羽)はさすがの歌唱力

電撃オンライン
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 日本テレビ系列2023年7月期より土曜10時より放送中の、松岡茉優さん主演『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』第5話の感想を掲載します。

※この記事には、ドラマのネタばれが含まれる場合があります。

目の前にいるのは「1年後、私を“殺す”30人の容疑者」

 鳳来高校3年D組の担任教師として、ただただ適切な距離と適切な判断を選ぶだけの1年を過ごした九条里奈は、卒業式の日に“担任生徒の誰か”に屋上から突き落とされ、■されます。

 その瞬間、1年間時間を遡った彼女は、自分の『死』の未来を変えるため、生徒との向き合い方を改めていく……。

 謎めいた物語が展開し、さまざまな考察が飛び交う話題のドラマについて、感想と同時に、ドラマ好きライターによるちょっとした考察も紹介していきます。

第5話 感想

今回は瑞奈ニカ(詩羽)のお話!

 第5話では、今回フォーカスされる瑞奈ニカ(詩羽)のモノローグから開始。彼女はプロとして音楽活動をしている生徒という役で、普通とは違うということをやっているうちに変人扱いされ、周囲から浮いてしまっているタイプ。

 これも学園ドラマには欠かせないタイプだと思います。初回から出ていますが、かなり目立っていましたね。

 個性的な髪型、個性的なメイク、顔にピアスと、なかなか攻めたビジュアルをしていて、ドラマの演出的に派手にしているのかなと思ってたら、演じる詩羽さんが普段からこんな感じだったみたいです。勉強不足ですみません。

 アーティストとしてはあまり違和感を感じませんが、さすがに普通の生徒の中に混じっていると違和感がスゴイですね(笑)。おかげですごく目立っていましたが。

そんな演者について今回も

 今回フォーカスされた瑞奈を演じた詩羽さんは、水曜日のカンパネラというバンドグループの2代目ボーカルメンバーです。

 不勉強ながらあまり知らなかったのですが、ドラマ出演は多分初めてだと思います。今回、歌唱するシーンがあるので、それを踏まえたキャステングだったのでしょうか。

 最後には難しそうな英語曲をしっかり歌い上げ、さすがの歌唱力を披露してくれました。演技の方も、初めてとは思えないくらい頑張っていたと思います。

 あと1人、そんな瑞奈と対立する生田やよいを演じるのが莉子さん。こちらもすみません、勉強不足で初見に近かったのですが、Tiktokで有名なモデルさんとのこと。

 とはいえ、出演リストを見ると、多くの有名ドラマにゲスト出演していたので、きっとどこかで見ていたはず。ちょっと今回は憎まれ役でしたが、その分、しっかり存在感を出していましたね。

文化祭に何が起こったのか?

 今回は、そんな瑞奈の問題を解決するのですが、九条はいきなり彼女を文化祭の責任者に抜擢し、“今年の文化祭は中止になるので、彼女に“常識を破壊して欲しい”とお願いするという、いつにも増してよくわからない展開。

 どうやら彼女は有名人なので、週刊誌に文化祭のことを書かれ、ファンが押し寄せてきたことが、1周目で中止につながった原因の1つらしいですね。

 しかし、九条の2周目だからわかるアドバイスと、彼女の親友の説得で、瑞奈はやる気を出したのか、文化祭に向けて準備を始めます。

文化祭の準備を台無しにされて……

 しかしここで問題発生。最近大人しくしていた相楽が、ある計画を“前倒し”しようと画策します。その結果、夜の学校に何者かが忍び込み、教室を破壊して文化祭の準備を台無しにしてしまうのです。

 意気消沈する生徒たち。誰が、何のために行ったのかわからないまま、九条はホームルームを開きます。ここで、今回もう1人の主役ともいえる生田やよい(莉子)が“瑞奈が調子に乗っているからこんなことになった”と噛みつきます。

 そして今回の説得タイムでは、九条が教壇に立ち、全生徒(一部問題児のぞく)を前にしてのホームルームで解決するストロングスタイルでした。なんだか、正統派の学園ドラマって感じでいいですね。

 そんな真っ向勝負が功を奏して、クラスは1つにまとまります(一部問題児のぞく)。調子に乗っていて何が悪いのか。むしろみんなで調子に乗ろう。ということで、みんなで前向きに文化祭を成功させようとします。

 ここでちょっと鵜久森のセリフで大きなポイントがあったのですが、それは下の考察部分で。

そして成功する文化祭

 かくて、逆境をものともせず、あらためて準備しなおして、文化祭を楽しむ生徒たち。その最後は、瑞奈による歌唱があるのですが、オリジナル、あるいは本作の主題歌でも歌うのかと思ったら、まさかの椎名林檎。しかもフル英語って!

 演出的にはノートに歌詞が書いてあったけど、あそこで全英語で歌って高校生に刺さるのだろうか? なんて思いましたが、演者の歌唱力にものすごい説得力があって、いい感じのシーンになっていました!

第5話 考察

 前回ちょっと書いた目隠し教師については動きなし。しかし、重要なことが判明しましたね。

 それが、ホームルームでの鵜久森の言葉。教室を破壊された状態から文化祭を成功させるには、もう間に合わないと嘆く生徒に、“今回は1週間あるから(できる)”という言葉を投げかけるのです。

 ラストで九条がこの言葉を思い出し、はっきりと“鵜久森も2周目の人生”だと確信するのですが、SNSではこのセリフを言った瞬間から、“鵜久森2周目確定”という言葉が飛び交っていました。

 最初は、文化祭直前だったので間に合わなかった。でも今回は、相楽が計画を“前倒し”したため、“あと1週間ある”ということなのですね。

 これで最初から囁かれていた鵜久森犯人説も真実味を帯びてきました。また、九条の夫もまだまだ怪しい。九条と電話で話したあと何ともいえない表情をしたり、なぜか文化祭に訪れたり……。そもそも松下洸平さんが配役されている時点で怪しい。

 配役といえば、鵜久森の母親役である吉田羊さんも、役に対して演者のグレードが高すぎる(まさに本来の意味での役不足)ということで、疑われていましたね。

 うーん、なんだかすべて怪しく思えるようになってきました(笑)。

※写真は公式X(Twitter)より
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