感想:『ペルソナ5 タクティカ』先行プレイでわかった『P5』らしさと新しさ。完全新作ストーリーもいいけど、ガード解除が重要なバトルが楽しい!
- 文
- アツゴロウ
- 公開日時
『ペルソナ5』シリーズの待望の最新作であるシミュレーションRPG『ペルソナ5 タクティカ』。そのプレイアブルの先行レポートをお届けします。
昼は学生、夜は悪人の心を盗み改心させる怪盗として暗躍するピカレスク・ジュヴナイルRPG『ペルソナ5』。その世界観やスタイリッシュなバトルの魅力はそのままに、シミュレーションRPGとして登場するのが『ペルソナ5 タクティカ』です。
主人公のジョーカーをはじめ、『ペルソナ5』で活躍した“心の怪盗団”メンバーは『ペルソナ5 タクティカ』でもメインキャラクターとして登場。彼らが高校の卒業式を迎える間近に起きた、新たな異変にまつわる完全新作ストーリーが描かれます。
『ペルソナ5』シリーズ初のシミュレーションRPGということでも注目を集める本作は、ドイツで8月23~27日に渡って開催される一大ゲームイベント“gamescom 2023”にプレイアブル出展されています。このプレイアブルを、イベントに先駆けてプレイさせていただきました!
今回の記事では、先行プレイで判明したさまざまな内容についてレポートしていきます。
また、本日8月23日から人気キャラクターのモルガナ(モナ)が、気になるバトルシステムについて教えてくれる解説動画“『ペルソナ5 タクティカ』モルガナ隊長の華麗なる戦術指南”が公開されています。これを見れば『ペルソナ5』のバトルが、シミュレーションRPGとしてどんな進化をとげたのかまるわかり! 先行プレイレポートと合わせてぜひご覧ください。
勝利のカギは準備から。装備やスキル編成をチェック
プレイアブルでは、チュートリアル付きのステージをいくつかプレイできました。本作では基本的に3人パーティでステージに挑戦。今回はジョーカー、モナ、そして新キャラクターの“革命家”エルの3人が使用できました。
本作では難易度を5段階から選べますが、プレイアブルでは低いほうから2番目の“EASY”固定。実際にプレイしてみた感じ、敵へのダメージは大きく、味方へのダメージはかなり抑えられているようで、とくにストレスなく楽しめました。
また、ちょっと聞いた話によると難易度“HARD”以上はフレンドリーファイアが発生するとのこと。範囲攻撃で味方も巻き込む可能性が出るとなると、戦い方自体が大きく変わってくるでしょう。よりハードな戦いを望む、シミュレーションRPG好きのユーザーには朗報かもしれませんね。
バトルを開始する前にはパーティ編成も可能。こちらからは装備の変更やスキルの習得が行えました。
武器は射撃武器のみで、近接用の武器は存在しないようです。射撃武器についても、初期装備以外を持っていないため装備変更はできなかったのですが、ジョーカーなら拳銃、モナならパチンコというように、キャラクターごとに装備可能な種類は決まっている様子。
武器ごとに攻撃力などが違うのは当然でしょうが、なかには射程が長かったり、状態異常攻撃ができるものがあるかも。どんな武器が使えるようになるのか、早く知りたいところですね。
スキルの習得はスキルツリーで、GP(グローポイント)というポイントを消費して行います。GPはキャラクターごとに用意されており、誰か1人にスキルを大量に覚えさせたら、ほかのキャラがスキルを覚えられなくなる、なんてことはないのでご安心を。
スキルの種類は攻撃用の物理スキルや属性スキル、ステータスアップなど、さまざまなものがあるようです。といっても、プレイアブルでは所持GPも少なく、いろいろ覚えたりはできませんでしたが。
GPのスキルツリーへの振り分けはいつでもリセット可能。敵が多く出現するステージ用に“マハガル”などの広範囲攻撃用のスキルを覚えるなど、状況に応じたスキル編成にいつでもやり直せるのは助かります。
なお、GPはバトルに勝利して怪盗団レベルを上げることで増加。本作ではキャラクターごとのレベルはなく、この怪盗団レベルに応じて各キャラクターのGPを含めたステータスがアップしていきます。バトルによく出撃させているキャラと、途中参戦などで出撃回数が少ないキャラでレベル格差が生じるようなこともなく、いつでも好きな編成で遊べるわけですね。
ほかの要素としては、特定の条件を満たしてステージをクリアすることで“award”が達成可能。条件達成により報酬がもらえるので、できるだけ狙っていきたいです。
『ペルソナ5』の要素を活かした完成度の高いシミュレーションバトル
では、いよいよ注目のバトルについて語っていきましょう! バトルは敵味方のターンを交互に繰り返すターン制で、味方のターンで各キャラクターに移動や攻撃の指示を出し、敵の全滅などの勝利条件達成を目指します。操作キャラクターの切り替えは、まだ行動を終えていないキャラクターがいるならいつでも可能です。
移動する際は、壁など何かしらのオブジェに接するのがセオリー。こうすればカバー=ガード状態になり、敵からのダメージを大幅に軽減できるからです。
逆に言えば、こうしないと本当に危険ということ。ガード状態になっていないと、敵の攻撃でダウン→敵が“1MORE”で再行動→さらにダメージを食らって戦闘不能なんて状況が容易に起こりうるのです。いかにカバーを維持するかが、本作のバトルで勝利するためのカギとなりそうですね。
次に攻撃手段ですが、これは射撃、近接、攻撃スキルの3つがメイン。手軽に遠距離攻撃が行える射撃は、カバー状態の維持が重要な本作において最重要とも言える攻撃です。射程はキャラクターごとの装備武器に依存。なかにはエルの銃撃など、一度に複数の敵を攻撃できるタイプもありました。
射撃は、無防備な敵を狙うのがセオリー。敵もカバーでガード状態になることができ、射撃が通りにくくなるからです。カバーしていない敵には大ダメージを与えつつダウン状態にできます。
敵をダウンさせると“1MORE”が発動し、攻撃したキャラクターが再行動可能に。さらなるダメージが狙えます。
近接攻撃と攻撃スキルは、敵のカバーを解除できるため、カバーしている敵を狙うときに有効です。前者は敵に隣接することで使用可能。後者はSP(スキルポイント)を消費し、ペルソナを召喚して発動します。
近接攻撃には敵を吹っ飛ばす効果もあり。ガード解除と同時に、味方が攻撃しやすい位置に敵を移動させれば、より有利に戦うことができました。
ただし、近接攻撃は敵に近かなければならないせいか、プレイ中にカバーが外れてしまう状況が何度かありました。近接攻撃を行う場合は、周囲にほかの敵がいないときなど、状況を考えて使う必要がありそうです。
その点、攻撃スキルは遠距離攻撃可能なものばかりで、カバーを維持するのはラク。さらに、敵を絶望状態にする“エイハ”や、敵を吹っ飛ばす“ガル”といった、状態異常や特殊効果付きのスキルも数多く確認できました。
SPを消費するため乱発はできませんが、そのぶん有用な攻撃スキル。スキルには味方の移動範囲を広げる“スクカジャ”など、補助系もあるようで、戦術上でも重要になってきそうな印象です。
また、移動先で攻撃などの行動を行わない場合は、チャージ状態に移行。この状態になると次のターンでキャラクターの能力が強化された状態で行動できます。
チャージ攻撃の効果はキャラクターごとに違い、エルならガード状態の敵から射撃でいきなりダウンを取ることが可能に。有効な戦術として機能しそうです。
攻撃手段はほかにもあり、最も効果的なのが“TRIBANGLE(トライバングル)”です。これは、ダウンした敵を味方3人で三角形の形に囲み、その範囲内をまとめて攻撃するというもの。本作における、『ペルソナ』シリーズ伝統の総攻撃にあたる強力な攻撃です。
敵をダウンさせたあとで三角形を形成するには、メンバー交代を行えばけっこうラクにできました。広範囲を囲むためには、味方をあらかじめ散開させておくなど、事前に準備しておくといい感じです。
バトルの要素としては、ほかにも攻撃したり、ダメージを受けたりするとたまる“VOLTAGE(ボルテージ)ゲージ”を消費して放つ“ユニークスキル”などがあります。威力が高いのはもちろん、解説動画にあったハルの“ユニークスキル”のように、敵を引き寄せるなどの特殊効果もある様子。ハルのものは“TRIBANGLE”を使うときに役立ちそうですし、ほかの“ユニークスキル”も戦況を一変させる切り札として使えそうです。
怪盗団分裂!? 新規ストーリーにも注目
ステージの開始前や合間には、本作のストーリーもちょっと見ることができました。『ペルソナ5』と同様、会話中に選択肢が発生し、どう応答するかも選べる様子。
なかには、新キャラクターの春日部統志郎との出会いのシーンもありました。ここでピックアップされるということは、かなり重要な人物かもしれませんね。
さらに、敵に洗脳されているらしき杏と双葉に遭遇! このシーンは2つ目のステージをクリアしたときで、次のステージでは彼女たちと戦うことになりますが、残念ながら時間切れでちゃんと戦うことはできませんでした。敵として登場した杏たちがどれだけの強さか確かめておきたかったのですが……それは製品版でのお楽しみにしておきますかね。
総括
プレイしたのはほんの15~20分程度でしたが、バトルシステムや育成回り、さらにはストーリーの情報まで、いろいろわかった盛りだくさんの内容でした。
印象深かったのはやはりバトルシステムですね。ガード崩しから“1MORE”を狙ったり、敵味方の配置で総攻撃の“TRIBANGLE”を発動したりと、『ペルソナ5』シリーズの要素をシミュレーションRPGに落とし込みつつ、歯ごたえのあるバトルに仕上がっているところは好印象です。
ビジュアル面についても、デフォルメされながらもジョーカーたちらしいスタイリッシュさがしっかりと感じられて〇。UIをはじめ『ペルソナ5』の雰囲気はまったく損なわれていませんし、いちファンとしてうれしいですね。
完全新規のストーリーを含め、ますます期待感が高まる『ペルソナ5 タクティカ』。9月2日と3日には、ゲーム序盤を先行プレイできるプレミアム体験会も開催されます。もしそちらもプレイできたならレポートしますので、どうぞお楽しみに!
『ペルソナ5 タクティカ』商品情報
■発売日:11月17日
■対応機種:Xbox Game Pass、Xbox Series X|S、Xbox One、Windows、PlayStation5、PlayStation4、Nintendo Switch、Steam
※Xbox Series X|S、Xbox One、Windows、SteamはDL版のみです。
■プレイ人数:1人
■ジャンル:シミュレーションRPG
■価格:パッケージ/ダウンロード通常版:7,920円(税込)
ダウンロード豪華版デジタルデラックス:11,770円(税込)
■年齢区分:CERO C(15歳以上対象)
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