【ウマ娘】新育成シナリオ“Reach for the stars プロジェクトL'Arc”レビュー&感想。凱旋門賞での勝敗が育成のカギを握る!

タダツグ
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 8月24日にリリース2.5周年を迎えるゲーム『ウマ娘 プリティーダービー(以下、ウマ娘)』。このタイミングで実装予定となる新たな育成シナリオ“Reach for the stars プロジェクトL'Arc(以下、プロジェクトL'Arc)”を、記事制作のために先行プレイさせていただくことができました。

 ここでは、実際に遊んでみての感触などをレポートしていきたいと思います。

記事をお読みいただく前に

 今回の試遊ですが、いつものごとく時間が限られていたこともあり、効率を求めた攻略重視のプレイはしていません。あくまでイチ『ウマ娘』ファンが新育成シナリオ“プロジェクトL'Arc”をプレイしてどのような印象を受けたのか……という視点にとどまっており、攻略という観点においてはほとんど参考にならないと思いますのでご了承ください。

 その他、記事を読むにあたって知っておいていただいたほうがいいかなという情報も事前に明記させていただきます。

プレイした時間は、体験会全体で約2時間強。ナイスネイチャとナリタタイシンをそれぞれ1回ずつ育成しています。ストーリーを読み、重要なレースはしっかり観戦しながら育成したナイスネイチャのプレイ時間が約1時間30分。その後、スキップを駆使して育成したナリタタイシンのプレイ時間が約35分でした。今回のプレイにおいては“記事執筆のためのメモや相談をしながらのプレイであること”、“初見のシナリオをプレイしていること”を念頭に置いていただけると助かります。

取材陣がプレイできたタイミングは、8月22日配信の生放送“ぱかライブTV Vol.32 2.5周年記念 ハッピーサマーフェス!”の配信よりも前で、こちらの生放送で公開された情報は知らない状態でのプレイとなります。

・本記事に使用しているゲームのスクリーンショットは、Cygamesからご提供いただいたもので、取材陣がプレイした内容そのままが反映されているものではありません。

・この記事掲載のタイミングで他メディアにも同様の記事が掲載されているかと思いますが、いずれも同条件でのプレイと思っていただければ、各記事を読む際の参考になるかと思います。

・今回プレイしたものは調整段階のものであり、実際に皆さんがプレイされるものとは内容が異なる可能性があります。ストーリーのネタバレ防止のため、シナリオの内容についても一切触れておりません。

 ……毎度前置きが長くて恐縮ですが、以上を念頭に入れて記事をお読みください。それでは、ここからは実際に遊んでみての触感をお伝えしていきます!

“Reach for the stars プロジェクトL'Arc”プレイレポ:凱旋門賞での勝利を目指し、海外出走の経験値を溜めていこう

 新育成シナリオとなる“プロジェクトL'Arc”を遊ばせていただくにあたって、記念すべきファーストプレイは推しウマ娘の1人であるナイスネイチャをパートナーに選びました。

 今回のシナリオは、世界最高峰のレースであり、日本競馬会の悲願でもある“凱旋門賞”で勝利を目指すという内容。海外レースでいかにして勝利を収めるかにスポットが当たっており、これまでのシナリオとは育成の考え方がガラリと変化していました。気になった部分を含め、ゲーム性を詳細にまとめていきましょう。

育成はシニア級の10月で終了

 ジュニア級からスタートし、クラシック級、シニア級と育成を進めていく流れは従来どおり。ただし、育成はシニア級の10月で終了します。お察しの方も多いと思いますが、これまでの育成シナリオより半年ほど育成機関が短く、当然ながらプレイ時間も短縮できる感触でした。

 とはいえ、単純にプレイ時間が短くなったぶん、これまで以上に濃密になっている印象もあります。強いウマ娘を育成するために突き詰めていくべきこと、考えるべきことは少なくなさそうでしたよ。

育成ウマ娘それぞれの目標レースはなし。代表交流戦やSSマッチが重要に

 “グランドマススターズ(グラマス)”などの育成シナリオに存在する、育成ウマ娘それぞれの目標レースは、今回のシナリオでは存在しません。代わりに育成の要所で“代表交流戦”が行われるほか、いくつかの共通目標レースが存在し、それに挑戦することになります。

 育成の流れとしては、プロジェクトL'Arcに参加しているライバルウマ娘、およびサポートカードで編成したサポートウマ娘たちと共にトレーニングを重ねていく形。ライバルウマ娘やサポートウマ娘とともにトレーニングすると、彼女たちの“スターゲージ”が上昇。最大値である3ゲージが溜まると、そのウマ娘との“StarS(SS)マッチ”に挑戦可能になります。

 スターゲージは通常のトレーニングで1、友情トレーニングで最低2以上溜まります。複数人との友情トレーニングなら3ゲージ一気にたまることも確認していますので、同じ属性のサポートカードを何枚か入れることが重要になる可能性も。個人的に、スターゲージを睨みながら育成をしていく“プロジェクトL'Arc”のプレイ感覚は“アオハル杯”のプレイ感覚にちょっと似ているかな……という印象です。

 1回ぶんの行動を費やして行うSSマッチは、レースというより練習の一環という感覚。勝利でステータスアップのほか、スキルヒントの獲得や体力の回復といった恩恵が得られます。個人的には、勝利することで体力を回復してくれるウマ娘がいてくれると便利でした。

 育成中はスターゲージの左に出現するアイコンで、そのウマ娘に勝利した際に得られる恩恵を確認できます。毎回体力回復の恩恵を狙うのか、はたまたスキルヒントの獲得を重視していくのかなど、プレイヤーごとの個性が出てきそうな要素だと感じましたね。

 SSマッチは最大5人まで同時出走可能。5人出走時に限り、より絶大なトレーニング効果を得られる“スペシャルセレクトスターマッチ(SSSマッチ)”がランダムで出現する可能性があります。1回ぶんの行動を消費すること、およびSSSマッチに昇格した際の恩恵の大きさを踏まえると、最大数である5人と戦えるタイミングが来たときに選ぶのが基本になってきそう。

 気になるランダム要素のSSSマッチですが、僕の記憶ではナイスネイチャの育成時に5回、ナリタタイシンの育成時にも5回出現しているはず。上ブレ要素になりそうですが、そこそこの頻度で来ると思ってよさそうですね。

夏合宿は存在せず、そのぶん“海外遠征”が発生

 これまでのシナリオではクラシック級、シニア級の7月前半~8月後半までの期間は夏合宿に入り、大幅なステータスアップが見込めました。本シナリオにはこの夏合宿が存在せず、代わりに7月前半から10月前半(クラシック級、シニア級のみ)まで“海外遠征”に出発することになります。

 遠征中はSSマッチが発生しなくなりますが、代わりに各トレーニングの効果が大きくアップしたのが印象的。単純に、夏合宿の期間がちょっと長くなったととらえてよさそうです。

“海外適正”を上げることでウマ娘たちを強化!

 シナリオ中に出場することになる代表交流戦、および海外のレースでは“課題”が設定されていました。これはいわゆる“苦手項目”のようなもので、まさに克服すべき“課題”。かみ砕いていえば、最初からデバフ効果がかかっているようなものです。

 例を挙げると、“時差ボケ”という課題を克服しなければ、代表交流戦や海外レースでは常にパワーが-200される状態に……けっこうなデメリットを被ります。そしてこれを克服するには“生活リズム”の海外適性をLv2まで上げる必要がある、という具合。

 課題は全9種類存在しますので、基本的にはすべての課題(=デバフ)を“海外適性”のLvを上げることで解除したいところ。なお、“海外適性”は最初からLvを上げられるわけではなく、シナリオの進行に応じてLvを上げられる種類が増えていく形となっていました。

 “海外適性”のLvを上げるには“適性Pt(ポイント)”が必要。育成中は、さまざまな行動で“適性Pt”を入手できるので、凱旋門賞勝利のためにすべての“課題”の克服を目指しましょう。

 ちなみに“海外適性”のLvが2で海外レースでの基礎能力が向上。3まで上げると“海外遠征”中のトレーニング効果がアップしたりします。当然、積極的に上げていきたいわけですが、今回の体験プレイではすべての“海外適性”のLvを3まで上げるのはとても無理って印象でしたね。

 いずれの“海外適性”もLv3の恩恵は大きかったので、自分は“適性Pt”が溜まったらすぐにLvを上げてしまっていました。より強いウマ娘を育てるには「どの“海外適性”のLvを優先して上げればいいのか?」と頭を悩ませることになりそうです。

シナリオリンクはもちろん存在

 今回の新シナリオにもシナリオリンクは存在します。具体的には、プロジェクトL'Arcの責任者である佐岳メイ(CV:堀江由衣)や、プロジェクトに参加するメンバー(エルコンドルパサー、マンハッタンカフェ、サトノダイヤモンドなど)といった、ともに凱旋門賞の勝利を目指すメンバーとシナリオリンクが発生しました。

  • ▲佐岳メイ(CV:堀江由衣)

 また、新たなライバルキャラクターとしてヴェニュスパーク(CV:折原日菜)とリガントーナ(CV:井料 愛良)も登場します。

  • ▲ヴェニュスパーク(CV:折原日菜)
  • ▲リガントーナ(CV:井料 愛良)

 今回のプレイでは体験できませんでしたが、佐岳メイに関してはシナリオ実装と同じタイミングでサポートカードに友人枠として実装されるとのこと。
(※ぱかライブTVで詳細が公開されていますので、詳しくはそちらの記事をご確認ください)

 開発スタッフの言葉によれば“佐岳メイを使用することで、新シナリオでの育成がグッと楽になる”とのこと。過去シナリオでいえば“グランドライブ(グラライ)”でのライトハローや、“グラマス”での三女神のような立ち位置になるのかな、ってイメージです。

 ちなみに佐岳メイはSSRのみならず、Rで実装されることも確認済み。というのも、今回の体験プレイ時にRカードは実装されていたんですよね(SSRは未実装でした)。まだバランス調整中だとお聞きしたので実際に使用してはいませんけどね。

 彼女の力を借りることで育成がどのように楽になるのか? 察するに“海外適性”の獲得に使用する“適性Pt”が溜めやすくなったり、ライバルウマ娘やサポートウマ娘のスターゲージが溜めやすくなったりするのかな、と予想しています。こちらも昨夜(8月22日)配信の“ぱかライブTV”で明かされていると思うのですが、どうでしょうか……。なんにせよ、自分は実装されたらSSR狙いでガチャを回す可能性大です(笑)。

距離適性やバ場適正の考え方が変化

 今回の最終目標である“凱旋門賞”は、芝の2400メートルレースとなります。こうなると、芝適性や距離適性がマッチしないウマ娘はそもそも挑戦する権利すらないのでは? と思われるかもしれませんが、そこはご安心を。じつは、これらも“海外適性”を上げることで克服することができるんです。

 具体的には、中距離適性が低いウマ娘でも“ロンシャン適性”という項目をLv2まで上げれば、海外のレース場に限って、中距離適性がAになるという具合。これにより、基本的にはどのウマ娘でも凱旋門賞にチャレンジ可能となっているのがポイントですね。

 なお、“海外適性”で上昇した適性や基礎パラメータは、国内レースでも適用されるので、芝適性や中距離適性のないウマ娘でも安心して育成できます。

実際にプレイしてみての印象

 新シナリオの流れやシステムについて説明してきましたが、いかがでしたか? 例によって、テキストにすることで複雑になった印象を与えるかもしれませんが、実際に1~2回遊んでみれば、おおよその流れはしっかりつかめると思いますのでご安心ください。

 前述したとおり、イベントスキップなどを使えば育成時間自体もこれまでのシナリオより短縮できそう。ただし「どの“海外適性”のLvから上げていくか」、「ライバルウマ娘とのSSマッチの恩恵は何を優先するか(体力回復なのか、スキルヒント獲得なのか)」など、考えるべき要素が増えているのも事実です。これまで以上に短期集中型というか、短時間で密度の濃い育成が楽しめそうだなって印象を受けました。総じて楽しくプレイできましたので、みなさんもぜひご期待いただければ。

チャンミがプレイのモチベであるイチプレイヤー視点のアレコレ

 ここまでのプレイレポートを踏まえて、ここからはちょっと私的な見解を。まず、僕の『ウマ娘』に対する最大のモチベーションは“チャンピオンズミーティングに勝利すること”です。より具体的には“チャンミに推しウマ娘(筆頭はナリタタイシン)で勝利し、Ms.VICTORIAのセンターに立たせること”が最重要項目だったりします。

 そんな僕から見た新シナリオですが、おそらくここから更に次のシナリオが追加されるまで、チャンミ育成の主流はこの“プロジェクトL'Arc”になるだろうなと感じています。新シナリオがチャンミ育成の最適環境というこれまでの定石は健在と言えそう。

  • ▲参考までに、僕の殿堂入りウマ娘のリストがこちら。タイシンばかり育てています(笑)。

 なぜ僕がチャンミの育成は“プロジェクトL'Arc”が主流になると予想しているのか? これには、クラシック級の凱旋門賞が大きく関わってきます。じつは凱旋門賞、シニア級はもちろんクラシック級でも挑戦できるのですが……このクラシック級で勝利できれば、パラメータを大きく上昇させることができそうなんですよね。

 具体的には、クラシック級の凱旋門賞で勝利できれば“海外適性”の“凱旋門賞連覇の夢”を上げることが可能となり、これによってシニア級での凱旋門賞勝利時のパラメータ上昇値をさらにアップさせることが可能になる……模様。

 そう。残念ながら今回の体験プレイでは、自分はクラシック級の凱旋門賞では勝てなかったので(惨敗でした……)、あくまで予想でしかないのが申し訳ないところですけど。ただ、確実に強くできるであろう手ごたえは感じました。

 クラシック級の段階では、一部の“海外適性”が未獲得のまま凱旋門賞に挑まなければならいのが最大のネック。つまり、いくつかのデバフ効果を受けてなお、それを押し切って勝つくらいのパラメータまでウマ娘を育成しておかなければならないわけです。“課題”でデバフがかかるパラメータは3つくらいだったと思うので、他のパラメータよりも優先して鍛えておくべきかも?

 プレイヤーの皆さんも実際にプレイしていただければ、クラシック級の凱旋門賞で勝利するのがなかなかに過酷であることをご理解いただけると思います。……育成ガチ勢の方々なら、このハードルをすぐに安定して超えられるようになるのでは、という期待と不安もありつつ(苦笑)。

 なお、初回に選んだネイチャさん、2回目に選んだタイシンともに、シニア級の凱旋門賞は危なげなく勝つことができたことも報告しておきますね。

 なんにせよ、チャンミで優勝できるウマ娘を育てるには、この“クラシック級の凱旋門賞の勝敗”が大きく関わってきそう。僕もシナリオが実装されたら、まずはそこを目指して育成に励むことになりそうです。新たなシナリオリンクの友人枠となる佐岳メイのSSRカードが、どれだけぶっ刺さるかにもよると思うんですよね……はてさて。

 個人的な見解というか、要望に近いところとしては、この“プロジェクトL'Arc”期間のチャンミは、できれば中~長距離主体にしてほしいなあと思っていたりもします。

 これは単純に、凱旋門賞は芝の2400メートルレースであり、これを踏まえると新シナリオの育成は中~長距離を睨んだものになってくると思うので、チャンミもこの距離帯であれば考え方がシンプルになるよなってだけの話ですが。こちらもどうなるものか、今から楽しみですね(さすがに12月のチャンミは有馬記念になるだろうと勝手に予想しておきます……笑)。

 とにもかくにも、この新シナリオ“プロジェクトL'Arc”の実装で、育成のメソッドは大きく変わることは間違いありません。育成中、見慣れないスキルを獲得できたりもしましたし、これまでスポットが当たっていなかったスキルやサポートカードが台頭してチャンミの環境が激変する可能性もあると思います。イチトレーナーとしてはそれが楽しみであり、身が引き締まる感じがしますね。

 なお、そんな自分は毎週月曜日に、スマホゲームに特化して遊ぶ番組を生放送として配信中です。この『ウマ娘』も中心タイトルとなっていますので、よろしければぜひご視聴いただければと思います。まあ、ナリタタイシンばっかり育成しているんですけどね(笑)。推ししか勝たん!!

  • ▲8月のチャンミ(ダート/マイル)はタイシンにとってめちゃくちゃ逆風でしたが(なにせ初期適性がダートG、マイルDだもの)、それでも優勝目指して頑張っております。

 配信は毎週月曜日の20時から。ルームマッチで視聴者さんとガチバトルするコーナーも設けております。気になる方はぜひご視聴ください。

 また記事を公開した8月23日には、今回のチャンミのグレードA決勝にタイシンをエースにして挑む生放送も予定しております。ダートA、マイルSまで突き詰めたタイシンで勝利することはできるのか? 放送は17時30分からとなりますので、興味がある方はぜひご覧いただければ。

 さらに! 2.5周年当日となる8月24日の20時からは、生放送企画“電撃ゲームライブ”を配信。高槻かなこさんと前田佳織里さんの2人をパーソナリティとしてお迎えし、さまざまなゲームの魅力をお届けしていくこの番組では、21時頃から『ウマ娘 プリティーダービー』のプレイも予定しています。

 ぱかライブTVによれば、24日は新シナリオ“プロジェクトL'Arc”が実装されている可能性も高そう。せっかくなので、前田佳織里さんにナイスネイチャを新シナリオで育成してもらおうと思っています。視聴者さんにご参加いただく人気企画“ネイチャさんだらけのルームマッチ”も開催予定ですので、トレーナーの皆さんはぜひお見逃しなく!

 それでは、今回はこのへんで!

※画像は開発中のものです。
© Cygames, Inc

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

ウマ娘 プリティーダービー

  • メーカー: サイゲームス
  • 対応端末: iOS
  • ジャンル: その他
  • 配信日: 2021年2月24日
  • 価格: 基本無料/アイテム課金

ウマ娘 プリティーダービー

  • メーカー: サイゲームス
  • 対応端末: Android
  • ジャンル: その他
  • 配信日: 2021年2月24日
  • 価格: 基本無料/アイテム課金

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