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勝敗を分ける“覚醒”に注目! 『機動戦士ガンダム EXVS.2』EXバーストを初心者向けに解説

たく坊
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 バンダイナムコアミューズメントのアーケード向け対戦アクションゲーム『機動戦士ガンダム エクストリームバーサス2』の中級者を目指す人への記事をお届けします。

 本作は、2on2チーム対戦アクションゲーム『機動戦士ガンダムVS.』シリーズの最新アーケードタイトルです。従来の基本的な遊び方や楽しさを踏襲しつつ、新基板・新筐体の採用により、グラフィック表現やバトルシステムが進化。参戦作品は総勢40作品となり、新規参戦機体を含め、180機以上のMSが登場します。

 2019年11月2日に開催された公式大会“PREMIUM DOGFIGHT(通称PDF)”は大きな盛り上がりを見せ、強豪プレイヤーの見事なプレイに、多くの観客が心を動かされたことでしょう。

 そして、「僕は、あの人たちのように勝ちたい」、「少しでもあのプレイに近づきたい!」と思った人もいるのではないのでしょうか。

 本記事では、その一歩を手助けできるように、本作において重要なシステム“EXバースト”について解説していきます。

  • ▲PDFの対戦は公式のチャンネルでアーカイブ配信されています。見逃した人はチェックしてみてください。

そもそも“EXバースト”はなぜ重要?

 “EXバースト”を紹介するにあたって、まずはその重要性について解説したいと思います。

 “EXバースト”は、“ブースト”や“ステップ”と同じくすべて機体が可能なシステムの1種。“EXバーストゲージ”が半分以上になることで発動でき、射撃ボタン+格闘ボタン+ジャンプボタンの3つを同時に押すことで発動します。ブーストやステップなどと同様に、本作を語るうえで欠かせないシステムとなっています。

  • ▲一定の階級以上になると、マッチングの画面でEXバーストを変更できるようになりました。なお、カード未使用では階級が設定されないため変更できません。

 発動すると、ブーストゲージの回復、武装の弾数の回復(一部除く)、機体性能の上昇など、対戦中で重要となるさまざまな要素の恩恵を一度に受けられます。

 あらゆる行動にブーストゲージを使用する本作において、ブーストゲージの回復は非常に大きなポイント。使いどころを見極めれば、発動時はかなり有利に立ち回れるうえに、試合の流れも掴みやすい強力なシステムです。

 “EXバースト”を使用する際に覚えておいてほしいのは、“発動回数”と“使用タイミング”です。初心者の人はこの2つを意識するだけで、対戦の戦略性が変わってくるのではないかと思います。

 例を挙げると、3000コスト&2000コストの組み合わせのケース。3000コスト側は1機目で1回、撃墜された後の2機目で2回、計3回発動するのが理想です。

 3000コストが先に撃墜されているために、2000コスト側は撃墜後にコストオーバーとなります。2000コストは1機目で1回、撃墜後に1回発動という計2回発動すると、ペアで合わせて5回、対戦中に有利な状況を作れるわけです。

 上記の発動回数は理想的な展開の例で、機体の組み合わせや試合展開によって変動していくことは念頭に置いておきましょう。

  • ▲一時期は、リンケージバースト同士で組んでひたすら発動させていく戦法も流行していました。

 対戦中は“発動中に被弾するつもりではなかった”、“EXバーストを発動するつもりが撃墜されてしまった”といった“事故”も多々あるので、その都度“敵機のEXバーストを消費させる”、“敵機を確実に撃墜する”といった効果的な使用方法を考えていく必要があります。

 何のためにEXバーストを発動するのか、発動して何ができたのかなどを、対戦中に考えるのは経験が必要。もし悩んだ時はリプレイを見直してみるのがいいでしょう。

 機体を動かすうえで重要なのはブーストやステップですが、勝利を目指すために重要なシステムが“EXバースト”なのです。

 プレイヤー間では、過去の『ガンダムVS』シリーズから、“EXバースト”のことを“覚醒”と呼ぶ人も数多くいます。過去シリーズの“覚醒”も重要なシステムであり、呼び方だけではなく、ゲームを動かす大事なシステムとして、“EXバースト”の通称もそのように定着したのかもしれませんね。

機体とプレイヤーがかみ合うEXバーストを選ぼう!

 本作の“EXバースト”には、これまでにあった“ファイティングバースト(Fバースト)”、“シューティングバースト(Sバースト)”、“エクステンドバースト(Eバースト)”に加えて、“モビリティバースト(Mバースト)”と“リンケージバースト(Lバースト)”という合計5種類が実装されています。

 それぞれのEXバーストには、特徴や上昇する機動力、武装のダメージ量など、さまざまな違いがあります。

 以下で、ポイントや代表的な使い方を紹介します。

モビリティバースト

 モビリティバーストは、発動すると機動力が著しく上昇するEXバーストです。また、射撃武装もステップでキャンセルできるようになります。

 本作から追加されたもので、その万能さから多くの機体で採用されている人気のEXバーストです。

 機動力が上昇するため、その速度で敵を攻めきる、敵から逃げきる、中~近距離で揺さぶるなど、できることが多くなってきます。射撃武装をステップでキャンセルできることもあり、攻めと逃げの両方で活用でき、比較的、どの機体でも使いやすい性能を誇っています。

 発動した際には、自分が被弾しないようにしつつ、機動力をいかして射撃武装で冷静に着地を取っていく、的確に格闘を差し込んでいくなどをして、モビリティバーストの強みを出していくことが重要です。

 もともと機動力が高い機体で発動すると、プレイヤーの操作も追いつかないような“殺人的な加速”を体感できる、疾走感抜群のEXバーストです。

リンケージバースト

 低コストに採用されているのをよく見るリンケージバースト。発動すると、僚機のEXバーストゲージが一定量増加し、自身と僚機の一部を除く武装の弾数が回復します。

 他のEXバーストと比べると機体性能が極端に上がるものではないのですが、僚機のEXバーストをサポートする役割も兼ね備えているのが最大のポイントです。

 さらに、コストの低い機体であればリンケージバーストを2回、3回と回して、被弾していない僚機がEXバーストを発動させるといった使い方もあります。

 2on2である本作の戦略性を広げるEXバーストですが、先述した通り機体性能の上昇があまりないので、うまく使いこなすにはある程度の技量と、僚機との意思疎通が重要となります。

 敵機の高コストのEXバーストにあわせて発動するも、最終的に詰められてしまい、リンケージバースト発動中に撃墜される(通称:覚醒落ち)といったことがないように気を付けましょう。

  • ▲強力な武装の弾数を回復させて、連続で使用することも可能です。

ファイティングバースト

 格闘に関連するアクションが強化されるファイティングバーストは、少ない勝ち目をつかみ取る、俗にいう“ワンチャン”をつかみやすいEXバーストです。

 格闘武装の火力が一気に上がるだけでなく、格闘の伸び、ダウンしやすさ、ダメージが変動します。1タッチの火力があがることもあり、敵機に大きなプレッシャーを与えられることも特徴です。


  • ▲1回の格闘コンボでこのダメージ量。3000コストといえども、ひとたまりもありません。

 さらに、射撃武装を格闘行動でキャンセルできるようになる特徴もあります。射撃武装を撃っておき、そこからキャンセルして格闘を行うことで、迎撃のために足を止めた敵機に有効な攻撃方法となっています。

 EXバースト発動時にブーストゲージが大きく回復するので、詰めの一手を取りやすいEXバーストとなっています。

  • ▲キャンセルできる武装の中には、“ゴッドガンダム”のように特殊移動系のものもあります。

 格闘をいかしやすいEXバーストなので、強力な格闘関連の武装を持つ機体でチョイスするとよいでしょう。

 本作から実装された“トレーニングモード”でコンボを研究しておくと、実戦でチャンスをものにしやすいかと。コンボを決める楽しさも味わえるので、使ったことがない人も、一度トレーニングモードだけでも触ってみては?

シューティングバースト

 ファイティングバーストが格闘重視であるなら、シューティングバーストは射撃重視のEXバーストです。射撃武装のダメージ量が増加し、射撃武装を射撃武装でキャンセルできるという唯一の特徴を持っています。

 “射撃武装を射撃武装でキャンセルできる”と文字にするとわかりにくいですが、簡単に言うとメイン射撃が一般的な“ビームライフル”系の武装ならば、メイン射撃を連打しているだけで“ビームライフル”を連続で射出できる”ことになります。

  • ▲赤ロックから射撃をキャンセルし続けることで、緑ロックに移動しても武装が誘導し続けるテクニックも存在します。

 “バズーカ”系をはじめとした足を止めてしまう武装も、“ビームライフル”や“マシンガン”などの足を止めない武装でキャンセルすることで、足を止めずに弾幕を形成できます。

 この“キャンセルの連続”がシューティングバーストの楽しさであり、キャンセルする武装を工夫すれば、慣性を乗せたまま落下できるといったこともできます。

  • ▲攻撃後の硬直が長い武装もキャンセルできるので、弾幕形成には事欠きません。

 射撃武装のダメージ量が増加するので、照射系ビームのような武装を命中させた時のリターンも大きなものになっています。

 射撃武装のキャンセルルートをいかして、いい意味で“気持ち悪いムーブ”を楽しめるので、“ガンダムAGE-2”や“ブレイヴ指揮官用試験機”など、攻撃時に動いてしまうクセの強い武装を持った機体でチョイスしてみると、楽しさがわかりやすいのではないでしょうか。

エクステンドバースト

 上記のEXバーストとは異なり、“エクステンドバースト”は“守り”の要素に特化しています。EXバーストゲージが半分の状態でも、被弾中にEXバーストを発動(通称:覚醒抜け)できる特徴を持っています。他のEXバーストは、覚醒抜けをするためにはEXバーストゲージが最大の状態のみ(通称:全覚)となりますが、エクステンドバーストなら、その半分(通称:半覚)で発動できます。

 そのため、被弾を抑えたい低コストに採用されることが多く、リターンを取りに来た相手のチャンスをつぶせるEXバーストとなっています。

 ファイティングバーストで大きなダメージを取りにきた敵機に対し、1発の被弾で覚醒抜けした場合、本来受けるダメージが300近くなるはずが、100程度のダメージで済んでしまうことも。

  • ▲覚醒抜けした時に相手のブーストゲージが切れていた場合、反撃が確定するケースも存在します。

 もっとも効果がわかりやすいシーンは、コストオーバーした低コストの場合でしょう。

 敵機が詰めにEXバーストを発動し無理やり攻めに来たところを、このエクステンドバーストを使って被弾を最小限に抑えることで、もう一度戦況をリセットさせられる強みを持っています。

  • ▲理想は、撃墜される前に1回発動、コストオーバーした時にもう1回分のEXバーストゲージが溜まっていることです。

 さらに、エクステンドバースト発動中は、“被弾した時のダメージが減少する”といった効果も持っているため、本来撃墜されてしまうコンボを食らっても生き残っている状況も少なくありません。

 しかし、リンケージバーストと同じく機体性能の上昇はそこまで大きくないので、敵機のモビリティバーストに対して発動したものの、敵機の機動力に押されて再度触られてしまうということがないように気を付けたいところです。

戦略がさらに深くなる! 上達を目指すなら“EXバースト”を使いこなそう

 初心者がトッププレイヤーの対戦を観ていると、「この触りに行った場面、本当にうまいな」、「相手の猛攻をさばききるなんて……」と思うことも多いのではないのでしょうか。

 もちろん、1つ1つの場面で技術が介入してくるのが本作の見どころではあるのですが、本記事では“EXバースト”の使い方に注目してみることをオススメします。

  • ▲ソロ出撃(シャッフル戦)で3000コスト&3000コストと組んでしまった時こそ、EXバーストの発動タイミングが重要になります。

 敵機のEXバーストをさばききるトッププレイヤーの技術にはいつも脱帽しますが、その技術をもってしても、どうしようもない瞬間が存在します。

 EXバーストの発動タイミング、実際に得られたリターン、発動回数。EXバースト1つをとっても奥深い戦略性を楽しめるのが、本作の魅力だと筆者は思っています。実際に筆者は、完全に腕で負けていた対戦でも、EXバーストの戦略をうまく立てたことにより、勝利を勝ち取った試合もありました。

 シャッフルではEXバーストの意思疎通は難しいところですが、通信メッセージを送ることである程度の戦略を組み立てられるかと思います。

 EXバーストの強みを理解して1歩を踏み出し、初心者からの脱却を目指しましょう!

  • ▲選ぶEXバーストは、機体によっては意外な相乗効果を生み出すかもしれません。“ターンエーガンダム”のLバーストは……どうでしょうか(笑)。

※掲載内容は記事作成時のもので、アップデートなどで変更になる可能性がある。
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機動戦士ガンダム エクストリームバーサス2

  • メーカー: バンダイナムコアミューズメント
  • 対応機種: AC
  • ジャンル: アクション
  • 稼動日: 2018年10月30日
  • 料金: オープン

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