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『最高の教師』6話感想と考察。鵜久森さん退場という想定外の展開に絶賛混乱中

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 日本テレビ系列2023年7月期より土曜10時より放送中の、松岡茉優さん主演『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』第6話の感想を掲載します。

目の前にいるのは「1年後、私を“殺す”30人の容疑者」

 鳳来高校3年D組の担任教師として、ただただ適切な距離と適切な判断を選ぶだけの1年を過ごした九条里奈は、卒業式の日に“担任生徒の誰か”に屋上から突き落とされ、■されます。

 その瞬間、1年間時間を遡った彼女は、自分の『死』の未来を変えるため、生徒との向き合い方を改めていく……。

 謎めいた物語が展開し、さまざまな考察が飛び交う話題のドラマについて、感想と同時に、ドラマ好きライターによるちょっとした考察も紹介していきます。

第6話 感想

まずは東風谷さんのお話から

 第6話は公式で第1章と完結とあり、一旦何らかのオチがつくのかと思っていたのですが、まかさの展開となりました。

 ひとまず順番に追っていくと、まずは前回のラストの続き。東風谷さんが鵜久森さんに「好きだ」と告げたのですが、その後なぜか逃げてしまい、学校にこなくなります。

 休学にまで話が及んでしまい、九条先生が説得に向かったところ、東風谷さんの本音を色々と聞くことができます。思春期の、揺れる想いというかなんというか。自分そうした機微には疎いのであまり論ずることができなくて申し訳ないのですが、ただ一言申すなら、演じる當真あみさんの可愛さときたら!

 演技的にも頑張っているし、年齢考えるとかなりの有望株ですね。ちょっと今後しっかり追いかけてみたいと思います。多分、ここからブレイクすると思う。

 また、鵜久森さんと九条先生が、互いに2周目であることを確認し合います。そうなると話が早いので、今後は協力体制でいくのか。と、思っていたのですが。

鵜久森&東風谷の問題は解決!?

 東風谷の想いを知って、九条先生は朝のホームルームをキャンセルし、2人だけで合わせるという粋な計らい。

 その話の中で、東風谷は最初の人生でも、鵜久森に告白していたことが判明。それも鵜久森が自殺する直前だったのです。鵜久森は、東風谷の想いに応えられなかったという後悔もあって、あらためて東風谷の告白に返答するのでした。

 その答えは、「ありがとう」。色々あって2周目やってる鵜久森にとって、本当にいろいろあってたどり着いた結論なんだろうけど、ちょっとモヤモヤするね~。

 「好きだ」に対して「ありがとう」だけで終わるのは、一般的に考えたらお断りですよね。まぁ本人たちが納得しているならいいか。

フラグビンビンのビデオメッセージ

 東風谷との話し合いのあと、鵜久森は九条に対して誕生日プレゼントを渡すのですが、その袋にはなぜかSDカードが隠されています。

 中身を見ると、鵜久森から九条へのビデオレター。ほんわかするいい話かと思ったら、話は急に嫌な方向にシフトしていきます。

 2周目の鵜久森は、直感的に3周目はないとわかっているそうなのですが、もう1つ確信していることがあったのです。それは、1周目で自分が自殺を選んだ10月4日以降、自分は生きていないだろうということ。

 運命は変えられないということでしょうか。変えようとしても、別の要因で結果が同じになる。これはタイムリープもののまさに定石。その展開は十分予想できたのに、これまで順当に1周目で起きたことを変えてきたものだから、完全に油断してました!

 劇中、察した九条はすぐに部屋を飛び出して鵜久森を探しますが、その鵜久森は、何者かに誘い出され……。

 余談ですが、「あ、これは鵜久森の死亡フラグだ」と視聴者が察するあたりのタイミングで、九条が慌てて部屋を出ていったのは良かったですね。観ている側とシンクロする、見事な演出だと思いました。

 結局、鵜久森さんの直感通り、彼女は1周目で自分が死んだ日を超えることはできなかったのです。九条先生の悲痛な祈りが心に染みる。これはなんだか闇落ちしそう。

 わりと平穏な学園ドラマだったのに、ここで急展開のサスペンス。これで第1章終わりって、第2章は復讐編でもやるの!? ちょっとこれは今後目が離せないですよ……と思ったら、来週放送お休みじゃないかー!!!!(憤死)

第6話 考察

 まず、ずっと言われてた目隠し先生。目隠し取って普通に喋ってました。案の定、ただのミスリード役でしたが、これは予想通り。今後物語に絡んでくることは……さすがにないと思う。いかにもモブって感じでしたね。

 タイムリープ作品によくある、死の運命からは逃れられないパターンであることが確定しました。『ファイナル・デスティネーション』的な。

 ここからは、九条を突き落とした犯人だけでなく、鵜久森を突き落としたのは誰かも謎に加わりました。同じ犯人の可能性が高いですが、ひとまず鵜久森を突き落とした最有力容疑者はやはり星崎。こいつもタイムリープ者なのではと思います。

 まず、今日死ぬかもしれないことがわかっている鵜久森が、なぜ呼び出しに応じて1人で吹き抜け廊下に行ったのか。

 これは、呼び出しの手紙のシーンを見返すと、吹き抜け廊下に来いと書かれた行の上に、チラッと「~との話をバラされたくなければ」という文字が見えます。

 これは、おそらく東風谷の話ではないかと。東風谷のこととなれば、自分1人でなんとかしようと考えてもおかしくはないですね、キャラクター的に。

 また、吹き抜け廊下で呼び出した人と会ったときの言葉から、確実に知り合いであることがわかりますし、その後、相手から何かを取り戻そうとしている感じで格闘していました。

 これは、東風谷と鵜久森の話し合いを隠し撮りしたデータだと考えると、やはり星崎とつながります(九条のことも隠し撮りしていた)。ということで、今のところ星崎が第一容疑者なのですが、もちろんミスリードの可能性はあります。ミステリーでいう、“証拠が揃いすぎていて怪しい”という奴ですね。

 さらに、こうなるとこのあとの終業式で九条も死ぬ可能性が高くなりました。ひょっとして、3周目の展開もあるかも!? 『ブラッシュアップライフ』みたいな。

 そして九条を突き落とした犯人として、急に浮かび上がってきたのが鵜久森の母親。吉田羊のキャスティングが怪しいとされてましたが、みすみす鵜久森を死なせてしまった九条への復讐と考えると、あり得ないこともなさそうです。

 ほかには、九条と鵜久森は違う日に死んだのに、同じ始業式にタイムリープしていることに意味はあるのかも気になりますね。

 思いもしない方向に急展開したので混乱してますが、実は過去のエピソードに伏線とかあったのかしら。ちょっとHuluで見返してきます!

 ところで、公式サイト公式Xのトップ画面から、早くも鵜久森さん消えてるんですけど……怖い!

※写真は公式X(Twitter)より
© Nippon Television Network Corporation

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