レビュー:『ドラゴンクエストモンスターズ3』先行プレイ! 『DQ4』尽くしの世界観で体験するモンスター育成は神ゲーの予感⁉

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 『ドラゴンクエスト』シリーズに登場するモンスターを仲間にして、育成したり配合したりすることで最強のパーティ作りを目指す人気シリーズの『ドラゴンクエストモンスターズ』。12月1日にNintendo Switchで発売予定の『ドラゴンクエストモンスターズ3 魔族の王子とエルフの旅(以下、DQM3)』は、ナンバリングとしてはじつに22年ぶりの新作となります。

 そんな本作の注目ポイントはなんといっても世界観が『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』ベースで、主人公は同作品の人気キャラクター・ピサロ(CV:小野大輔)である点。魔王である父から“魔物が攻撃できなくなる呪い”をかけられたピサロは、自ら攻撃できない代わりにモンスターのチカラを借りて戦うモンスターマスターとなり、父に復讐するための旅に出ることになる……というのが概要です。

 今回行われた先行試遊では、そんなピサロの長き冒険から“甘味楼の魔界・初級”を切り出したバージョンを体験できたので、気になったポイントに分けて作品の魅力をお伝えしていきます。

おなじみのものから初登場のものまでモンスターが多数登場!最大1000体まで仲間にできるモンスター集め

 まず何と言っても注目すべきは『DQM』の核とも言うべきモンスター集め。こちらは既存シリーズ同様に、バトル中にモンスターをスカウトすることでで仲間にできるほか、バトル後にモンスターが起き上がって仲間入りを希望してくることがあります。本作ではスカウトを“スカウトアタック”と呼び、これを実行すると円形の%が上昇。100%に近いほど仲間にできる確率がアップします。

  • ▲スカウトアタック時は成功確率のゲージが段階的にアップするため、最終的にどこまで成功率が上がるのか視覚的にも楽しめます。高い%が出ると思わずガッツポーズしたくなりました!

 なお、体力を減らしたり魔物のエサなどを使ったりしてからスカウトアタックすると成功率が上がります。試しに体力を減らしてスカウトしてみたところ、たしかに%がアップしていたので、極力弱らせたほうがよさそうですね。また、エリアのボスを倒すことでも成功率がアップしました。

 そんなスカウトですが、失敗した場合はモンスターが“いかり状態”になり、つぎの攻撃ダメージがアップすることがあるデメリットが発生。しかも、そのバトルで再スカウトできなくなります。なので、どのタイミングでスカウトを行うか、しっかり見極めることも重要そうです。

  • ▲成功しろ! と祈りつつスカウトアタック。運だめしがクセになります(笑)。

 そして見事スカウトに成功したモンスターは仲間になるのですが、仲間にした時点でメンバーを入れ替えたり、預り所に直接預けたりできるので、編成のわずらわしさは感じません。仲間にできるモンスターも合計で1000体(パーティ、スタンバイ、預り所)と多いので、気になったモンスターと出会ったら、スカウトをガンガン決めてよさそうです。

  • ▲バトルスピードを2倍速にすることができるので、スカウトもサクサク進みました。

スキルの引継ぎ方しだいで自分だけのモンスターを育成できる

 モンスターを仲間にしたあとに大事な要素となるのが育成。基本はレベルアップでのステータス上昇と、スキルにスキルポイントを振り分けての特技や効果(バフなど)の習得があります。なお、スカウトなどで仲間になったモンスターは固定のスキルですが、後述する配合したモンスターの場合は、配合元(親)のモンスターが持つスキルを取捨選択できます。このスキルを厳選して自分だけのオリジナルモンスターに育てる達成感は、『DQM』シリーズならではの魅力と言えるでしょう。

  • ▲スキルポイントはレベルアップ時にゲット。モンスターは3つまでスキルを習得できるので、どれを育てるによって同じモンスターでもだいぶ差が出ます。

 ちなみに、スキルを使用するにはMPが必要になるので、強力だからとガンガン使いすぎるのは危険。一流のモンスターマスターを目指す人は、命令や作戦でしっかり調整してあげることも重要ですよ。なお、レベルアップ時にHPとMPは全回復します。

  • ▲バトル中は作戦に応じて行動。使用特技の頻度も調整できるのはうれしいですね。もちろん、個別に命令することもできます。

配合パターンが一新されたモンスター配合の試行錯誤がおもしろい

 仲間にしたモンスターはそのまま育てるのもありですが、やはり『DQM』シリーズのだいご味である配合をしてこそ輝くというもの。今回の配合は過去シリーズでのパターンを継承せず、新規に作り直されているため、過去作の知識がなくとも同じスタートラインから始められます。

 配合自体も任意で選ぶだけでなく“仲間にしたことがない”、“ランク”などの条件を検索しながら配合できるため、とてもスムーズにお目当てのモンスターを生み出せるのがいい感じでした。

  • ▲まさにかゆいところに手が届く感じの検索配合。これなら図鑑埋め作業もはかどりますね!!

 また、エリアにはNPCがモンスターのお見合いを持ち掛けてくることも。提示される条件を満たすモンスターを選ぶと、特別なスキルを持つモンスターが生まれる可能性もあります。

  • ▲フォンデュというモンスターを希望しているNPC。
  • ▲配合の親にフォンデュを選ぶと……?

 ちなみに、試遊会では試せませんでしたが、モンスターの腕試しができる通信対戦や闘技場も用意されているので、いまから選りすぐりのモンスターを育てるのが楽しみです!

四季や天候の変化が楽しい個性的なフィールドの探索

 つぎに紹介するのは冒険するフィールド。共通する特徴として四季や天候の変化があり、なかでも注目したいのは季節の変化(画面右上のミニマップ近くの円形ゲージで表示)。たとえば夏になると蔦(つた)が伸びて崖上にも移動できたり、冬ならば川の水が凍って上を歩けるようになったりと、フィールドの探索範囲が広がるのです。




  • ▲上から春・夏・秋・冬のフィールド変化。
  • ▲春は綿毛に捕まって移動できるなど、変化のバリエーションはさまざま。変化の場所はマップ中にアイコンで示されるので見逃しにくいのもGOOD!

 また、出現モンスターの種類もガラッと変わるため、宝箱の回収などのやり込みも考えると1つのエリアごとに四季を一巡するのがオススメかなと。なお、今回体験した場所は“甘味楼の魔界・初級”で、物語が進むと中級や上級が登場します。地形もそれぞれ異なるらしいので、実際に冒険できる日が楽しみです。

  • ▲フィールドには巨大なモンスターの姿も。相当レベルを上げないと全滅は確実なのでご注意を(汗)。

キャラクターも音楽も『DQIV』要素が満載で大満足!

 最後に紹介するのはベースとなっている『DQIV』要素がてんこ盛りな点。今回主役のピサロやヒロインのロザリー(CV:上田麗奈)はもとより、『DQIV』の勇者も登場するようなので、ファンとしてはたまりませんよね。

  • ▲ちなみにピサロは主人公というポジションなので、掛け声などはありますが自らしゃべることはありません。ここも『DQ』シリーズのお約束ですよね。
  • ▲そのぶん、ロザリーやベネット(CV:松岡禎丞)、物語の重要キャラクターたちがガンガンしゃべるので、ドラマへの没入感はバッチリです! また、『DQIV』の楽曲がふんだんに使用されており、そこに期待している人もご安心を。

 というわけで、1時間半ほどの試遊でしたが、核となる要素を一通り遊ぶことができ、「DQM」シリーズのナンバリング最新作として正統進化を遂げているという手応えを感じた『DQM3』。早く製品版で厳選したモンスターたちをじっくり育てたいです!!

  • ▲今回のプレイではサイクロプスが大活躍したので、製品版でも彼は即スカウト予定です。

(C) ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SQUARE ENIX
※画面写真はすべて開発中のものです。

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