【ウマ娘】2.5周年が来てもずっとナリタタイシンに片想いしていたい。チャンピオンズミーティング(ダート/マイル)をタイシンとともに駆け抜けた話
- 文
- タダツグ
- 公開日時
ゲームライターのタダツグです。この記事を執筆している8月24日は『ウマ娘 プリティーダービー』の2.5周年記念日。新シナリオ“Reach for the stars プロジェクトL‘Arc(ラーク)”の実装日でもあります。現在、時刻は午前3時。ベッドに横たわるも全然眠ることができなくて、誰から頼まれたわけでもないのにこの記事をしたためているところです。
“プロジェクトL'Arc”が楽しみで眠れない……もちろんそうです。なんならエルコンドルパサー&佐岳メイのサポカガチャ、およびナリタトップロードの育成ウマ娘ガチャが楽しみで(そしてちょっと怖くて)眠れない側面もあります。
ただ、一番の執筆理由は“失恋”に近いですね。だって昨日、チャンピオンズミーティングで負けたから。ずっとずっと育成しているナリタタイシンを勝たせてあげることができなかったから。このままでは、胸を張って“プロジェクトL'Arc”環境に出走できそうもないということで、自分のなかで折り合いをつけるため、そして想いを供養する意味も込めて、8月のチャンミ育成の軌跡をここに記そうと思います。
8月のチャンピオンズミーティングはアツかった……
あらためて振り返りますが、8月のチャンピオンズミーティングはダートレースでした。コースは船橋競馬場で距離はマイル、夏の昼レースで天候は晴れ、良バ場。いわゆる“かしわ記念”の夏バージョンという体裁のレースとなっていたわけです。
正直、チャンミに向けて推しウマ娘を育成して優勝することが『ウマ娘』のモチベーションになっている自分としては──正確にはナリタタイシンを優勝させることがモチベーションになっている自分としては──今回、過去イチレベルで悩むことになりました。すなわち
「ダートマイルのレースにナリタタイシンを出させていいのか?」
……という悩みですね。
ナリタタイシンの初期適正はダート適正がG、マイル適正がD。最低でもAを基準と考えると、ダート適正を6段階、マイル適正を3段階上げる必要があります。これは一筋縄ではいかない相性の悪さ。
中途半端な覚悟でタイシンをダートの戦場に出しても、かえって彼女に恥をかかせるだけなのでは? であるならば、今回は別のウマ娘を育成したほうがいいのか……そう考えていた時期も少しはありました。ええ、少しだけですけどね。
実際、僕はリリース当初からこのゲームを遊んできていて、そこそこ長い時間をタイシンと過ごしてきています。勝利報酬のジュエルもプラチナ称号はそりゃあ欲しいけど、それが1番の目的ではない。
そう、最も欲しいもの(見たいもの)は、やっぱりタイシンがMs.VICTORIAのセンターに立っている姿なんですよ。ということで、ある意味幸せであり地獄でもある、苦行の育成へと手を付けることを決意しました。やるからには“ダートA、マイルS”を目指して。そう、チャンミでグレードAの決勝に残ってくるような猛者たちは、距離適性をSに仕上げている方も多いことを考えると、マイル適正はSまでの4段階上げたいと思っていました。
限られた時間のなか、まず取り掛かったのは当然ながら因子厳選から。今回の船橋競馬場では、タイシンの代名詞であり生命線でもある加速スキル“迫る影”は有効加速ではありません。適正のみならず切り札まで封じられるとはなぁ……と苦笑しつつ、出した代案はいつもの継承戦略。メジロライアンの“レッツ・アナボリック!(以下、アナボ)”と、メジロドーベルの“彼方、その先へ…(以下、彼方)”の2つを軸にするプランです。
ということで、まずはダート因子を9個持つライアンをフレンドにお借りすることに。とはいえ、必要なのはダート因子のみならず、マイル因子も必要ということで、自前ではその両方をバランスよく継承できるドーベルを育成しました。
ダートC、マイルB。もちろん物足りませんけど、正直、これが黄金比だと僕は思っていて。それぞれ、赤因子を2回ずつ引くことができれば、望む“ダートA、マイルS”に辿り着けます。……簡単ではないけど、あり得ないことでは全然ない。
次に考えたのはサポカ編成です。考えたといっても、僕のサポカ資産的にタイシンを追込で育成をしようと思ったら、こんな形がデフェルトです。
今回もこの編成を採用しました。ここで悩むのがフレンド枠のサポカ。個人的には、このチャンミで猛威を振るった“ハイボルテージ”のためにSSRゴールドシチー(根性)か、はたまたマイル/後方脚質で強力な“電光石火”をもらえるSSRダイイチルビー(パワー)かの二択でした。
熟考したうえで、僕が選んだのは“電光石火”。選んだ理由は、シンプルにダートレースにはパワーが必要であろうということと、あとは6月のチャンミ(マイル)でこの“電光石火”にさんざんお世話になり、いい印象が残っていたからです。結果的に、これが功を奏したかどうか……それは後半のお楽しみということで(笑)。
ということで、因子とサポカが決まったわけですから、ここからはひたすら試行回数を重ねるだけです。本当はフレンドさんにお借りしなくてもいいよう、自分でもダート9のライアンを育成できていればよかったのでしょうけどね……。残念ながら仕事に追われている僕(貧乏ヒマなし!)にそのような時間はなく。代わりと言ってはなんですが、己のなかで「せめてフレンドさんの力を借りられる1日5回は育成にチャレンジするぞ!」と、ダンコたる決意をもって育成を進めて行きました。
こんなプレイを推奨はしませんが、少しでも時間を短縮し、またモチベーションを保つためにも“クラシック級3月の継承でダートとマイルの適正が合計2つ上がらなかった場合は諦める”ことを徹底しました。期待値的に、ここで2つ上がっていないと相当チャンスは薄くなりますからね……。本当は諦めたくなんてない気持ちもありつつ、そこは時間との勝負ということで、心を鬼にすることに決めたわけです。
そう多くないチャンスをモノに出来たのは、本格的に育成を開始してから一週間以上経った頃。たぶん、チャンミが始まるかなり直前のタイミングでした。クラシック級3月の継承でダートとマイルの適正がそれぞれ1ずつ。シニア級3月の継承で、同じくダートとマイルの適正がそれぞれ1ずつ上昇したんです。
普段は動画キャプチャーなんてしないんですけど、この瞬間はちょっとした予感めいたものがありまして、動画撮影を回していました。このときの赤が2ピンしたときの衝撃は、たぶんなかなか忘れられないでしょう。出たのは叫び声ではなく、安堵のため息でしたね。
うおおおああああああああタイシーーーィィィィン!
— タダツグ@ゲームライター (@TDB_Matsu) August 15, 2023
エラい! スゴい! ここまで来てなお勝てるかどうかはひとまず置いておいて。俺は今、猛烈に感動しているッ‼︎ pic.twitter.com/hTabhTJL71
ちなみに、上はうれしくて思わずX(Twitter)でつぶやいてしまったやつ。いや、絶叫してましたわ。相当浮かれてますね、恥ずかしいほどに……(苦笑)。
さらに特筆したいのは。このとき、記憶によればシニア級の夏くらいに“切れ者”もつきまして、ね……。ステータスも悪くはなかったので、心はさらに浮足立つことになりました。
「これは絶対に失敗できない……」
慎重に慎重を期しつつ、攻めるべきところは攻めて……育成の最後の最後で気づきました。
「ダイイチルビーが“電光石火”をくれてないじゃん!」
という、悲しき事実に(涙)。まぁ、実際のところはちょっと盛っているというか、さすがに気づいていたうえに「早く~早くイベント来てくれお嬢~」と念を送っていたわけですけど。たぶん、それがよくなかった。お嬢に警戒されてしまったんだろうなあ、と(完全に妄想)。
結果、戦略の要ともいえる加速スキルを欠く形で、今回の育成は終了したわけです。
この後も何度か育成を続けましたが、まあ当然というか、さらに満足のいく形にはならないままチャンピオンズミーティングが始まることになります。ラウンド1、ラウンド2を通した予選でのタイシンの成績はこんな感じ。
もちろん、勝率14%では決勝に残れるはずもなく。今回のレースを大いに引っ張ってくれたのは、上のスクショにもあるとおり、絶対エースのコパノリッキーでした。
僕は普段逃げウマ娘をほぼ育成しないので、リッキーも仕上がりがどうなのかちょっと不安でしたが、そこそこいい勝率をあげてくれました。ちなみに、タイシンがリッキーの後塵を拝する形でワンツーフィニッシュを決めることも少なからずあり、手ごたえ自体は感じていた部分もあります。
そう。頼みの“電光石火”はなくとも“アナボ”と“彼方”さえ発動してくれれば、そしてそこにタイシン自身の固有スキルである“Nemesis”さえ接続してくれれば、大いに手ごたえのあるレースが展開できたんですよ。
ということで、リッキーのおかげもあってグレードA決勝に進出できた僕は、ここである決断をくだします。すなわち、最も勝率の高い(むしろ彼女抜きではここまでこられていないレベル)のコパノリッキーをあえて外し、代わりにデバッファーを入れるという戦略。タイシンが単騎でエースとして立ち、残りの2人がダブルデバフとして彼女をサポートするという戦い方です。
これは、僕が普段生放送を配信させてもらっている“スマホゲームはあきらめない(スマない)”という番組内で、視聴者の方々と相談し、最終的に自分の判断で決めた戦略。しかし、正直に言って不安もありました。それは最終コーナーでの順位。2つの継承固有で加速しなければお話にならないこの状況で“はたしてタイシンは6位を取れるのか”という悩みです。まあ、いつものアレといえばいつものアレですが(笑)。
今回、とても読みづらかったのは“対戦相手がどれだけのデバッファーを入れてくるか”という部分です。あまりにもデバッファーが多すぎると、タイシンが前に出過ぎて加速が不発しますし、かといって逃げや先行のウマ娘ばかりで来られると、前に出られない形で加速が不発するのでね……。
悩みに悩んだすえ、タイシンが終盤で最低でも7位につけられるよう、グラスちゃんとネイチャさんの2人を後方脚質でデバフ運用することにしました。ということで、満を持しての決勝戦。マッチング結果はこちらです。
まさかこんなに偏るとはね。というか、アグネスデジタルがデバフ役ってどういうことだとビックリもしましたけど。まあ、それでも希望の灯を消さずにレースをスタートしたところ……。かなり序盤で4位にまで上がっていて、僕は血の気が引くことに。
当然ながら頼みの“アナボ”どころか、順位条件がまだゆるい“彼方”までもが不発に。それでもかなり追い込んではくれたものの、結果は1と1/4バ身離されての2位という形で、今回の僕とタイシンのチャンピオンズミーティングは幕を閉じることになります。
正直、今思い出しても悔しい。ここまで重たい文章を書いてきた自覚はありますが、それだけ悔しかったんですよね……。“今回はタイシンに逆風すぎる”と、達観していたつもりでしたが、思いのほか入れ込んでいたようで。
ぶっちゃけ、タイシンが悪かった要素なんてひとつとしてなく。敗因は完全に僕にあります。次回、同じようなレースがあるときこんなことにならないよう、反省を込めて僕が思う敗因を書き記しておきますと……。
・デバフ環境を甘く見ていた
もう少しトレンドへのアンテナを高くしていれば、決勝がデバフ編成になると予想できていた可能性はあります。正確にいえば、予想自体はしていたものの、ここまでと思っていなかったわけですが……なんにせよ、読みが甘すぎました。
・安易にデバフ役を決めてしまった
デジたんがデバフ役になっているのを見て、じつはハッとしたんですよ。たとえば大逃げのサイレンススズカ(またはツインターボ)などに、デバフスキルを覚えさせておくのもアリだったのでは? とね。それで今回のレース最強格とうたわれるコパノリッキーが先頭を行くのを阻止し、逃げの最強カードの1つである“アングリングスキーミング”を不発させつつ、デバフスキルをかけられれば、面白いことになったかもしれません。実際に育成したわけではないので机上の空論ですが、順位条件のことをしっかり考えていれば、辿り着けていた可能性はあったと思えるだけに、悔しさが残ります。
・“ハイボルテージ”を覚えさせておくべきだった
チャンミであれば1位~5位まで発動するといわれている終盤加速スキル“ハイボルテージ”。今回は“電光石火”ではなく、こちらのスキルをチョイスしておくのも面白かったなって思っています。まあ、デバフ展開を読み切れていなかったからこそのチョイスミスともいえますが。
他にも敗因はある気もしつつ、大きなところでいえばこんな感じでしょうか……。この、夜も眠れないほどの悔しさを糧に、僕は今後もナリタタイシンを育成してチャンピオンズミーティングに挑み続けることを誓った夜でした。
まあ、あまり入れ込み過ぎてもよくない気もしてますけど。無理に近寄ろうとすると逃げていきそうですからね、タイシンは。聖なる一歩半……そんな距離感を心がけようとは思っています。正直、ずっと片想いのままでもいいくらい(いや、それは悲しいか)。
なにはともあれ、この想いを記事にしたおかげで一歩前に進めそうな気はしてきています。なんといって今日は2.5周年記念日。せっかくの新シナリオ実装日ですからね。今日からまた新しい『ウマ娘』生活が待っているわけで、ようやくワクワクが押し寄せてきた……そんな気持ち。泣いている場合じゃあない。
ちなみに次回、10月のチャンピオンズミーティングは“クラシック”ということで、凱旋門賞をモチーフとした中距離レースになることが判明しています。そこに照準を合わせて、またイチからタイシンとトレーニングに励むしかない。そんな午前6時30分、そろそろテキストもここまでにしようと思います。
攻略要素もなにもない駄文を最後までお読みいただき、どうもありがとうございます。下で僕のチャンミ決勝の動画も観られるように貼り込んでおきますので、未見の方は、よろしければぜひ一度だけでもご覧いただければうれしいです。あと、毎週月曜日にスマホゲームの生放送番組も手掛けておりまして、よく『ウマ娘』もピックアップしておりますので、よろしければそちらもぜひに(※基本的にタイシンしか育てていませんが……)。
それでは、今回はこのへんで! 皆さんも推しウマ娘とよき『ウマ娘』ライフを!!
© Cygames, Inc.
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります