2023年最強イヤホン・ヘッドホンはコレ! イヤホン王子が選ぶ2023年の5強をご紹介
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イヤホン・ヘッドホンの専門店e☆イヤホンの運営を手掛ける、“イヤホン王子”こと岡田卓也さんに、2023年注目のイヤホンとその魅力を伺ってきました。
■岡田卓也(おかだ たくや)さんプロフィール
株式会社タイムマシン取締役社長。イヤホン・ヘッドホン専門店“e☆イヤホン”を運営し、“イヤホン王子”として知られる。過去にTBS『マツコの知らない世界』に3回出演。
2018年には、世界中のイヤホン・ヘッドホンが集まる国内最大級のポータブルオーディオ展示試聴イベント“ポータブルオーディオフェスティバル(通称:ポタフェス)”の立ち上げにも関わり、イヤホン・ヘッドホンのユーザー開拓に精力的に取り組んでいる。
2023年は“イヤホンの当たり年”!? 群雄割拠の中から選ばれた完璧で究極のイヤホン・ヘッドホン5選はこれ
新型コロナウイルス感染症による巣ごもりが始まった2020年を皮切りにどんどんと注目が集まっているイヤホン・ヘッドホン。そのビッグウェーブはいまだ収まるところを知らず、今では多くの人の傍らにある、生活に欠かせないアイテムとなりました。
……そう、生活に欠かせないアイテムとなり過ぎたがゆえに、とにかく新商品が多くなってしまいました。それゆえに、どんなイヤホン・ヘッドホンを選んだらいいのかわからないとお嘆きの人も多いのではないでしょうか?
そんな夜空に輝く星のように数多あるイヤホン・ヘッドホンの中から、“2023年に注目すべき5つのアイテム”を岡田さんにチョイスしてもらいました! 最高級品からコスパに優れたアイテム、超ド定番まで、さまざまな角度から魅力をご紹介いただきました。
SONY『WF-1000XM5』
ブランド:SONY(ソニー)
価格:41,800円(税込)
岡田卓也さん:まず紹介したいのは9月1日に発売されるSONYの最新作『WF-1000XM5』です。大ヒットした『WF-1000XM4』から、約2年の時を経てさらなる進化をはたしたこのモデルは、“世界最高ノイズキャンセリング”を謳うほど、強力なノイズキャンセリング機能を搭載しています。もちろん自称だけでなく、ちゃんとした検査機関を経てのお話です。
それを実現したのが、ノイズキャンセリング専用プロセッサー“QN2e”と、統合プロセッサー“V2”の2つです。これらのプロセッサーにより、複数マイクの正確な制御とリアルタイムでのノイズキャンセリング最適化が行われ、『WF-1000XM4』と比較するとなんと20%のノイズ低減を実現しています。
その他、『WF-1000XM4』と比較すると、本体重量は20%ダウン、体積は25%ダウンし、装着感がさらに向上した点も見逃せないポイントです。新開発の8.4mmドライバーで音質もさらに向上しています。ノイズキャンセリング用も含め6つのマイクを搭載したことで、通話品質もさらにアップしているのも嬉しいポイントです。3分の充電で60分の再生ができる急速充電も備えています。
ソフトからハードまで作ることができてしまうソニーの高い技術の結晶と言っても過言ではないアイテムです。今年だけでなく、今後しばらくイヤホン業界を牽引する存在になること間違いなしの大注目イヤホンです。
EarFun『Air Pro 3』
ブランド:EarFun(イヤーファン)
価格:8,990円(税込)
岡田さん:一見どこにでもあるように見えますが、今大変人気のあるイヤホンなんです。
先ほど紹介した『WF-1000XM5』などはわかりやすい例ですが、イヤホンの高機能化により、価格の高いものが多くなってきているように感じます。そんな中で「イヤホンに数万円も出せないよ」とおっしゃるお客様もたくさんいらっしゃると思います。
そんな方にオススメな製品がこちらの『Air Pro 3』です。1万円を切る価格滞のTWS(※True Wireless Stereo、日本語にすると“完全ワイヤレスイヤホン”のこと)も充実してきましたが、そんな激戦区の中で高い人気を誇るアイテムです。
アクティブノイズキャンセリングやBluetooth 5.3の採用、高音質コーデックの“aptX Adaptive”対応、マルチポイント接続にIPX5相当の防水など、今のイヤホンに求められる機能をすべて兼ね備えています。低域がしっかり出てくるタイプのイヤホンで、エネルギッシュなサウンドが特徴です。
(3)qdc『SUPERIOR』
ブランド:qdc
価格:14,300円(税込)
岡田さん:こちらは有線のイヤホンです。実はe☆イヤホンでは有線モデルの売り上げも落ちていないんですよ。中にはワイヤレスイヤホンの“毎回充電しなくてはいけない”というのを手間に感じる方もいるようで。一度はワイヤレスに手を出したけれどやっぱり有線に……というお客様も少なくないんですよ。
さて、qdcって実は耳型からオーダーメイドで作る高級志向のイヤホン“イヤモニ”を手掛けるブランドなんです。そんなqdcが「多くのユーザーに快適な装着性と正確な音楽再生を体験してほしい」という想いから、エントリーモデルとして『SUPERIOR』が登場したというわけです。
エントリーモデルの位置づけではありますが、筐体の仕上がりはイヤモニそのもので高級感があります。イヤモニゆずりの装着感の良さや、イヤホンマニアから高い評価を集めるサウンドなど、有線イヤホンの魅力が詰まった、入門機に最適なイヤホンと言えます。
(4)SONY『MDR-MV1』
ブランド:SONY
価格:59,400円(税込)
岡田さん:今回5つ挙げたアイテムの中で、唯一のヘッドホンとなります。こちらはソニーの『MDR-MV1』という、クリエイター向けの背面開放型ヘッドホンですね。
ソニーのクリエイター向けヘッドホンというと、業界標準機としてさまざまなレコーディングスタジオに採用されている『MDR-CD900ST』や、ハイレゾ対応した『MDR-M1ST』などがありますが、どれも密閉型のヘッドホンでした。
この『MDR-MV1』は、開放型になっていますが、それには理由があるんです。これは、立体音響のモニタリングを行えるように開発されている機種なんですね。音の位置や距離がハッキリとわかる表現力、広い音場と高い解像度、軽量で蒸れにくい装着感の良さなどが多くのお客様に受け入れられていて、モニターヘッドホンの新定番機種となりそうなヘッドホンです。
FPSなどのゲームを遊ぶのにも適していると思いますよ。
Shokz『OpenFit』
ブランド:Shokz
価格:24,880円(税込)
岡田さん:骨伝導ブームを巻き起こしたShokzから登場した完全ワイヤレスイヤホンがこちらの『Open Fit』です。
本体の表面に、さらさらとした超軟質シリコンを採用しているうえ、8.3gの軽量なこともあり、装着感に優れたイヤホンですね。小さな音でもしっかり聴こえるサウンドが特徴で、スピーカーとイヤホンの間にあるような製品です。
装着方法が独特で、慣れるまでは正しく装着できているのか気になりますが、装着に慣れると、装着しているのを忘れてしまうような、快適な装着感です。周囲の音が聴こえるイヤホンで、いわゆる“ながら聴きイヤホン”ですが、そうしたイヤホンの中では特に音質の良いイヤホンです。Shoks最新イヤホンは、ながら聴きの一歩先を行く製品となっています。
e☆イヤホンとプロゲーミングチーム“Crazy Raccoon(クレイジーラクーン)”が共同開発したゲーミング向けイヤホンが9月21日に発売!
今回オススメイヤホンを紹介してくれた岡田さんのe☆イヤホンと、プロゲーミングチーム“Crazy Raccoon(クレイジーラクーン)”が共同開発したゲーミング向けイヤホン『CRAZY RACCOON EARPHONE』が9月21日に発売されます! 想定売価は9,680円(税込)。
『CRAZY RACCOON EARPHONE』は、e☆イヤホンが製品企画を行い、Crazy Raccoonに所属する選手ストリーマーが、試作段階のイヤホンを使って実際にゲームをプレイし、FPSに最適なチューニング監修を行ったイヤホンです。コンセプトは“ゲームをするなら、まずこのイヤホン”。
そんな『CRAZY RACCOON EARPHONE』ですが、また、9月21日から行われるイベント“東京ゲームショウ2023”のe☆イヤホンブースで展示予定とのことです。今年のTGSを見に行く人は、e☆イヤホンブースもチェックしてみてはいかがでしょうか?
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