『るろうに剣心』8話感想。恵編のスタートはギャグ多めで薫の可愛さがマシマシ! 吉野裕行さんの癋見は完璧すぎて100億点です

カワチ
公開日時

 アニメ『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』の第8話“逃走麗女”の感想をお届けします。

【注意】キービジュアルより先のテキストでは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』第8話の物語に関する記述や、この先の原作にまつわる記載が多々あります。そのため本編や原作をご覧になってから読むことをオススメします。

新章スタートでこちらのテンションも上がる!

 『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』の再アニメ化で、原作のエピソードを最初からじっくり描いてくれている本アニメ。前回で刃衛との戦いに決着が付き、今回より恵編がスタートしました。

 放送の前日には敵となる隠密御庭番衆の姿が確認できるPVが解禁。その御頭で剣心のライバルとなる四乃森蒼紫は内田雄馬さんが演じることが発表されていましたが、そのほかのキャストも一挙に公開されました。癋見役が吉野裕行さん、火男役が落合福嗣さん、式尉役が稲田徹さん、般若役が置鮎龍太郎さんと豪華なメンバー。人気はもちろん、いい配役だなと思わせるチョイスで早く活躍が見たくなりました。

 そんなワクワクする情報が出されてからの第8話。前回が人斬りである刃衛との死闘だったため、日常からゆるやかにはじまる恵編はコミカルなシーンが多くて観ていて楽しかったですね!

 ストーリーでは剣心が左之助の賭博に付き添ったところ、左之助の友人が阿片の過剰摂取で命を落としたことを知ることに。禁止された麻薬で一般人には高価で手が出ないにも関わらずおかしいことと考える剣心と左之助ですが、そこに謎の女性(高荷恵)が登場。彼女を捕まえようとする資産家の武田観柳の私兵たちを撃退し、恵を匿うことになります。

 左之助の友人が亡くなるという展開はありますが、剣心が出かけていることを心配する薫に弥彦が飼い犬のように縄を付けておけばいいと提案し、薫が“飼い剣心”を想像するシーンなど、原作のギャグシーンがアニメでもしっかり再現されていましたね。飼い剣心の鳴き声が予想以上にリアルのイヌっぽいのはアニメならではのお遊び。夜中に放送を観ていて笑ってしまいました。自分で想像しながら「いやん♪」と照れる薫も高橋李依さんの芝居が相まってさらにかわいくなっていましたね。

 後半で恵が道場に来てからは、剣心と彼女の会話に聞き耳を立てたりとそわそわしている姿も必見です。とにかく薫のヒロイン力が増している回でした。

 一方で新キャラクターの恵も魅力的。素性に関してはこれからのストーリーで明かされるので伏せておきますが、大人の魅力を持った素敵な女性で、剣心のことをからかったりする余裕も。セクシーな女性ですが、今回のアニメ版は演じている大西沙織さんの声質もあってかわいらしさも内包していて素敵でしたね。『ウマ娘プリティーダービー』のメジロマックイーンから『ブギーポップは笑わない』の霧間凪まで多彩なキャラクターを演じる演技派の声優さんなので、今後のシーンも期待が高まりますね。

 また、前述したとおり、今回からは隠密御庭番衆の出番が。武田観柳の護衛として登場する彼らですが、最初に登場するのは恵を追ってきたツリ目の小男である癋見(べしみ)。前回のアニメでは松野太紀さんが演じていましたが、今回は吉野裕行さんに。格好いいキャラクターを演じることも多い吉野さんですが、『弱虫ペダル』の荒北靖友のような皮肉屋を演じても一流の方なので、ピッタリ合っていましたね。癋見は剣心と左之助に瞬殺されてしまうキャラクターですが、隠密の不気味さがしっかり表現されていてよかったです。

 後半には武田観柳と四乃森蒼紫の姿も。原作初登場時の蒼紫は髪型が異なり、じょじょに前髪が長くなり目が隠れていくようになったのはファンにはおなじみですが、アニメではしっかり最初からファンがイメージする従来の蒼紫になっていましたね。

 原作を再現して髪型が中分けでもおもしろいかな~とは思っていますが、余計なノイズになるので修正して正解でしょう。また、任務に失敗した癋見に対しても原作ほど厳しい言葉を浴びせませんでしたね。ここも原作で変わっていった蒼紫のイメージを最初から踏襲しており、安心して観ることができました。

 コミカルなシーンは原作通りに作りつつ、こまかいところはキャラ設定に合うように修正されていて完成度の高い作りになっていると感じました。次回以降も期待できそうでうれしいです!


カワチ:RPGとビジュアルノベルが好きなゲーマーで、誰にも気付かれないようなマニアックな小ネタを記事に織り込むのが好き。深みのあるゲームが好きかと思えば、本当は肌色が多ければなんでもいいビンビン♂ライター。


©和月伸宏/集英社・「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-」製作委員会

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

関連する記事一覧はこちら