『VIVANT』7話感想と考察。テント=“スネイプ”説浮上? テントの本当の目的は?
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TBS系列2023年7月期より日曜夜9時より放送される、堺雅人、阿部寛、二階堂ふみ、松坂桃李、役所広司と、豪華俳優陣が集結したドラマ『VIVANT』の感想と考察を掲載します。
「敵か味方か、味方か敵か― 冒険が始まる。」
堺雅人、阿部寛、二階堂ふみ、松坂桃李、役所広司と、日本を代表する超豪華俳優陣が集結した前例のないアドベンチャードラマ。
まさに日本のエンターテインメントを牽引するキャスト陣と、福澤と一緒に日曜劇場を作ってきた制作スタッフが集結した本作は、先のわからないストーリーとこれまでの日本ドラマの常識を超えたスケールで大注目されています。
謎をはらんだ展開で話題のこのドラマについて、感想と同時にドラマ好きライターによるちょっとした考察も掲載していきます。
第7話 感想
別班、公安、テントのそれぞれの動き
日本の表向きの諜報機関の公安、裏の秘密機関である別班、元公安がリーダーのテロ組織、テント。
本作は、この3つの組織の戦いという構図が明らかになりました。今回の第7話では、それぞれの目的がそれぞれの立場でハッキリ描かれる、ちょっと状況整理的なシーンから始まりました。
公安は、テロ組織であるテントを追っていて、それにつながる別班(乃木)をマークしている。テントは、リーダーが元公安で、死んだと見せかけてテントの首領となった。そしてテロの最終目的を日本と定めている(復讐のため?)。そして別班は、そんなテントから日本を守るため、乃木を含めたエージェントたちを送り込む。
日本を標的にするテントという組織を、別班は裏のルート(暗殺)で、公安は表のルート(現地警察と協力して政治的に)でそれぞれ解決しようとしている感じかしら。
公安と別班は表向き同じ目的を持つライバル同士ですが、別班が公安を利用している感じですかね。ざっと整理した感じでは。
乃木の裏切り、驚きの展開
そうしてそれぞれの状況が整理されて、ある意味わかりやすくなりました。あとは公安と別班、どちらが先にテントを追い詰めるか。という冒険スパイ活劇になるのかと思いきや。
今回の物語は、テントがヴォスタニアと呼ばれる組織と会合をしようとしているという情報を元に、別班のエージェントが送り込まれるのですが、そこで急転直下。予想もしなかった展開になります
別班はうまくヴォスタニアと入れ替わり、テントと会えるものの、そこで乃木がいきなり裏切り、別班のほかの5人を撃ったのです。
肩を撃たれて命が助かった黒須と乃木はそのままテントに連れ去られ、いよいよ乃木は、自分の父親であるノゴーン・ベキと出会う。
といったところで終わるのですが、さすがにこれは先が読めなくなりました。乃木が別班を裏切ってほかのメンバーを殺すのは、さすがに予想外。
助かった黒須は、これは何かの作戦かと乃木に問いますが、乃木はただ、父親に会いたかっただけと答えるのでした。
第7話 考察
乃木は本当に裏切ったのか
まず本当に乃木は裏切ったのかという点。順当に考えて、黒須のいう通り、作戦の1つであると考えると、ほかのメンバーを殺したふりをして潜入したと考えられます。
黒須はわざと外して連れてきたといったところでしょうか。ほかは胸を撃っているのに、黒須だけ肩というのも怪しいですね。
別班のメンバーが野崎に発見されてマスクをとられたとき、死体のように見えなかったということもあります。それに、ほぼ自己紹介しかセリフがないなんて、悲しいじゃろーー。
逆に、防弾ベストを外すというセリフもあって、これがしっかり撃たれたという根拠にもなります。また、失礼ながら、配役的に死んでいてもおかしくないかなと(笑)。いかにもなモブメンバー(すみません)ですし、あの配役なら松坂桃李さんだけ生き残るのも腑に落ちる。
また、乃木が本当に別班なのかも疑わしくなりました。乃木は最初からテント側だったのかもしれない。
あるいは、別班側の人間として、裏切者をあぶり出そうとしているのかもしれない。だとすると、今度は殺されなかった黒須が怪しくなる。
さらに言うと、テントが本当にテロ組織なのかも怪しい。別班が非道なことをしていて、テントはそれに抵抗しているのかもしれないし、ひょっとしたら全部上の方で繋がってるかもしれない。乃木が人身売買されたのも、どこかが関わっているとみて間違いなさそう。ついでに、乃木も父親のことばかりで、母親についてあまり触れられないのも気になる。
と、裏を読みだすと切りがない感じです。あらゆる可能性が考えられるので、いろいろと手を広げて妄想するしかない。いずれにせよあと3話。どう決着がつくのか、楽しみです。
怪しいのはまだまだいる
乃木と薫は、今回もまた月9みたいな恋愛してましたが、もはやどっちも怪しくて普通には見れないですね。長く見つめ合ってのキス、翌朝の目玉焼きと、うんざりするくらいしっかり描かれてましたが、これも何か意味があるのでしょうか。いずれにせよこの2人のハッピィエンドはまったく見えないですね。
そしてジャミーン。ここを疑うのはどうかと思いますが、最終的に黒幕に人質にされる展開くらいはありそうです。
野崎は何でも知っている?
乃木(別班)と野崎(公安)の2人の関係は今のところいい感じのライバル同士ですが、こちらもどうなのでしょう。
飛行機で乃木が野崎に言った言葉「あなたは群鶏の一鶴、眼光紙背に徹す」というのは、簡単に意訳すると、「あなたはとても優秀なので、何でもお見通しだ」みたいな感じ。
野崎は何度も乃木に出し抜かれてますが、いつもやっぱりそうだったかとニコニコしているので、本当にすべて見抜いている黒幕的な存在かもですね。
最後に、放送後SNSで話題になったのが、野崎がジャミーンに『ハリーポッター』のDVDを渡したあと、乃木は野崎に“これからスネイプ社と商談する”と嘘をつくこと。
スネイプは、『ハリーポッター』の登場人物で、悪い奴と思わせて実はずっとハリーを守護していた人。乃木はこのあとテントに会いに行くわけで、テントは本当は何かを守っている、という意味なのかも。これはわりと支持者が多いみたいで、自分も確かにありそうな感じがしています。
⋱🔴#𝐕𝐈𝐕𝐀𝐍𝐓 第8話予告動画⚫️⋰
— 日曜劇場『VIVANT』8/27よる9時第7話! (@TBS_VIVANT) August 27, 2023
第7話をご覧いただき
ありがとうございました。
裏切りの果ての再会_
試される父への愛_
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第𝟖話 𝟗/𝟑(日)よる𝟗時 🎬 pic.twitter.com/ygdMCWMPKQ
※写真は公式X(Twitter)より
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