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感想:『ペルソナ5 タクティカ』ストーリー序盤を先行プレイ。いきなり怪盗団vs怪盗団!? ベルベットルーム情報も判明

アツゴロウ
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 11月17日発売にアトラスから発売されるシミュレーションRPG『ペルソナ5 タクティカ』。そのプレミアム体験会バージョンの試遊レポートをお届けします。

 人気ジュブナイルRPG『ペルソナ5』シリーズ最新作というだけでなく、初のシミュレーションRPGということでも注目を集める『ペルソナ5 タクティカ』のプレミアム体験会が9月2~3日に渡って開催。参加者は約2時間の間、本作の序盤のストーリーやバトルを体験することができました。

 今回の記事では、このプレミアム体験会バージョンの試遊レポートをお届け。序盤のストーリーの流れやバトルなどの見どころについて紹介していきます。

 なお、今回の記事で紹介する内容をまとめた動画も公開中なので、あわせてチェックしてみてください!

 ちなみに『ペルソナ5 タクティカ』については、ドイツで開催されたゲームイベント“gamescom 2023”に出展されたプレイアブルの試遊レポートも公開中ですので、興味のある方はそちらもご一読ください。

新たな異世界“キングダム”で始まる戦いと別れ、そして出会い

 プレミアム体験会バージョンでは、『ペルソナ5 タクティカ』をゲームスタート時からプレイ。まずは序盤のストーリーから紹介しましょう。最初に映し出されたのは、主人公のジョーカーが居候していた場所で、心の怪盗団のアジトにもなっていた純喫茶ルブランでした。

 物語は真や春たち3年生の卒業式間近といったところで、ルブランの外は雪景色。ルブラン内にはジョーカーはもちろん、双葉や竜司といった怪盗団メンバーがそろい踏み。彼らの仲のいいやり取りを、再びボイス付きで見られるとは……いちファンとして、これだけで感慨深いものがありますね。

 ですが、そんな穏やかな日常のなかで異変が発生。テレビの映像は乱れ、まるで地震が起きたかのようにルブラン内が激しく揺れます。さらに、周囲の時間が止まったような状態になり、ルブランの入り口のドアには謎のマークが出現。ジョーカーたちは何が起きているか探るべく、意を決してルブランのドアを開きます。

 ドアの外に広がっていたのは、まったく未知の世界。ですが、ジョーカーたちが怪盗団の姿に変身していることから、『ペルソナ5』に登場した“パレス”のような異世界だとわかります。のちに正式名称が“キングダム”と判明。

 そして周囲には、こちらに襲いかかってくる謎の敵たち。“パレス”に出現した“シャドウ”ではなく、“レギオン”という名前の敵です。

 ジョーカーたちはなんとかレギオンの大群を退けますが、そこにマリエという名の支配者が登場。マリエは他者を洗脳して支配する能力を持っているらしく、怪盗団メンバーを次々と洗脳していきます。

 マリエの手がついにジョーカーにも迫ったとき、突如謎の女性が乱入。自分を“革命家”と名乗ったその女性=エルに助けられ、洗脳を逃れたジョーカーとモナはその場から撤退します。

 エルに連れられ、彼女が率いる革命軍のアジトに到着したジョーカーとモナ。そこはなんと、見慣れたルブランの景観でした。もちろん内装もまったく同じ。現実世界のルブランと同じ場所があるとか、“キングダム”は謎だらけですね。“パレス”は主の歪んだ認知が形を成した異世界でしたが、“キングダム”はそれとどう違うのか? 気になることが山盛りですよ!

 ルブランの真相はさておき、ジョーカーたちとエルはそこで情報交換を行います。その後、ジョーカーたちは仲間を救うために、エルは革命を成功させるために、互いに協力関係を結ぶことに。

 このとき、“取引”という単語が出てきたのが思い出深いですね。『ペルソナ5』では怪盗団メンバーをはじめ、多くの協力者たちと“取引”を結ぶことで新たな力を得たり、絆を深めていったものですから。エルとの“取引”がどんな結果を引き寄せるのか、今から楽しみでなりません!

 “取引”に応じて、革命軍の同志という扱いになったジョーカーとモナ。2人はエルの持つ情報をもとに、仲間が捕まっている可能性が高い牢獄を目指して行動します。ですが、牢獄に居たのは現実世界で行方不明になっていた政治家の春日部統志郎でした。

 一般人の彼がなぜ異世界にいるのか? 行方不明の理由は? さまざまな疑問はさておき、ともかく統志郎を連れて牢獄脱出を試みるジョーカーたち。そこに、マリエに洗脳されたパンサー(杏)とナビ(双葉)が現れ、行く手をさえぎります。

 かくして怪盗団メンバー同士の戦いが勃発。強い絆で結ばれた怪盗団の仲間と戦うというシチュエーションは、心苦しくもなかなかに燃えるものがありました! ナビは後方支援役なので実質的にはパンサー+レギオンたちなのですが、パンサー1人でもかなりの強敵でしたし。詳細はあとのバトル解説のときにまとめてお伝えしますね。

 この後なんとかバトルに勝利し、パンサーたちの洗脳を解除。今後はほかの仲間の救助が目的になっていくようです。約2時間のプレイでは残念ながらここまでがやっとでしたが、“キングダム”の真相やマリエの正体、統志郎のことなど、知りたいことだらけ。製品版の発売がさらに待ち遠しくなりますね!

ステージギミックなどシミュレーションの要素を採り入れた新たな『ペルソナ』バトル

 次はバトルについて。『ペルソナ5』の要素をふんだんに盛り込んだターン制のシミュレーションバトルで、遮蔽物をカバーしつつ移動し、無防備な敵を攻撃して1MORE(再行動)を狙うのがセオリーとなります。

 ガードを固めている敵に対しては、近接攻撃やペルソナ召喚(スキル)を当ててガード崩し。ほかにも3人の総攻撃で広範囲を攻撃する“TRIBANGLE(トライバングル)”なども使えます。こういった基本的なことは前回の試遊レポートで触れているので、そちらを参考にどうぞ。

 プレミアム体験会のバトルで新たに判明したのは、ステージにさまざなギミックがあるということ。例えばあちこちに置かれた爆弾樽は、攻撃すると爆発して周囲にいるユニットにダメージを与えつつ吹き飛ばします。

 黄緑色のマスは回復マスで、その上に乗った状態でターンを終了すればHPが回復。敵の攻撃が激しいステージなら、回復マスの利用がユニットの生死を分けることもあるでしょう。

 攻撃されると、こちらへ向けて反撃のダイブを行う敵なんてものもいました。遠距離から銃を当てれば問題はないのですが、射程が取れないステージに出てこられたら苦労しそう。

 シミュレーションRPGらしい要素としては、敵の増援の出現や、特定地点への移動が勝利条件のステージなどがありました。こういったお約束的な要素が楽しめるのも、シミュレーションRPG好きとしてはうれしいですね。

 バトルの状態を少し前に戻して再プレイできる“UNDO(アンドゥ)”もあり。シミュレーションバトルは一手間違えると大惨事、なんてことも多いので、これは非常に助かります。時間の関係で実際に試すことはできませんでしたが、製品版では不利になったときにドンドン使っていきたいと思います。

 あとは先ほど少し触れた怪盗団メンバーとのバトルですが、パンサーの強いこと強いこと! 彼女のペルソナ能力は健在ですし、カルメンのアギで何度も炎上状態にさせられました。

 しかも、普通は遮蔽物をカバーしていないと無防備で、攻撃を当てればダウンするのですが、パンサーはしませんでした。こうなると1MORE狙いなんてできませんから、あとは力押しでしたよ! 

 初見で勝てはしたものの、ホントぎりぎりの戦いでした……。序盤のボスでこの強さとなると、全編に渡って歯ごたえのあるバトルが楽しめそうです。とはいっても本作は難易度変更ができるので、シミュレーションバトルが苦手な人でも難易度を下げることで対応できるかと。ご安心ください。

 ちなみに、炎上をはじめとする状態異常ですが、チュートリアルに効果が掲載されていたのでメモっておきました。テスト版なので今後変更される可能性はありますが、現状の参考にしてください。

状態異常の効果

疾風:攻撃した敵を吹き飛ばす。先に障害物があっても無視して吹き飛ばせる
感電:1ターンの間移動ができなくなる
炎上:敵を少し吹き飛ばしつつ炎上状態に。1ターンの間スリップダメージを与える
凍結:1ターンの間移動と攻撃ができなくなる。ダメージを受けると解除
核熱:攻撃対象のユニットを中心に周囲のユニットを引き寄せる。攻撃対象は移動しない
念動:スキル使用者の方向へ敵を引き寄せる。間に障害物があっても移動させられる
目眩:次のターンの移動がランダムに。攻撃は可能
忘却:1ターンの間攻撃ができなくなる
睡眠:2ターンの間移動と攻撃ができなくなるが、ターン開始時にHPとSPが回復。ダメージを受けると解除
絶望:敵の移動力を奪い、次の行動時に自分の移動力が上昇する

ベルベットルームの新事実が発覚。成長したラヴェンツァにも注目!?

 最後はシステム関連について。今回のプレイでベルベットルームの仕様が判明しました! ペルソナ合体は、バトルなどで手に入るペルソナを用いて行われます。本作では、ペルソナが歯車のような姿で手に入るようになっています。

 ペルソナが2体以上いれば、2体合体で新たなペルソナが作成可能。序盤だけに2体合体しか確認できませんでしたが、ゲームを進めれば3体合体など上位の合体もできるようになると思われます。

 合体作業は『ペルソナ5』に引き続き、ベルベットルームの住人であるラヴェンツァ殿(あえて殿をつけさせていただきます)が担当。鍛冶師のような装いで豪快な作業工程を披露しつつ、新たなペルソナを誕生させてくれます。

 作成したペルソナは、キャラクターにセットすることでパラメータアップやスキル習得が可能。これまで複数のペルソナを扱えるのは“ワイルド”の能力を持つジョーカーの特権でしたが、本作ではほかの仲間も使えるようになりました。

 これにより、すべての仲間の運用の幅が広がることは間違いなし。たとえば敵を引き寄せる念動系スキルを多人数に覚えさせれば、“トライバングル”で多くの敵を巻き込みやすくなりますし、単純に複数の状態異常攻撃を使えるようにするだけで大きな強みに。ほかにも多彩な戦術&戦略が考えられそうで、夢が広がります!

 なお、ペルソナのレベルの前にある“感電”や“忘却”といった単語は、習得できるスキルの傾向というだけでなく、これまでのシリーズにおけるアルカナ(魔術師や戦車、隠者など)に相当するもののようです。ペルソナ図鑑でのカテゴリーになるのはもちろん、ペルソナ合体の結果にも直結するので、注視しておきたいですね。

 あと、非常に個人的な意見なのですが、ラヴェンツァ殿がおかしくて可愛い。清楚な雰囲気を持ちながら、やることがとにかくはっちゃけていて、その一挙手一投足から目が離せません!

 しかも今回の彼女は、ベルベットルームでのサポートだけでなく、銃器の販売までしてくれます。スマホの使い方とか通販とか、現代知識をどんどん学んでいっているようで、今後どんな風に成長していくのか楽しみなような恐ろしいような(笑)。

 そんなラヴェンツァ殿の魅力もたっぷり詰まったプレミアム体験会バージョンでした。序盤のプレイだけでしたが、怪盗団がつむぐ新たなストーリーに、シミュレーションRPGとして生まれ変わったバトル、そしてラヴェンツァ殿(笑)。どれも気になるものばかりです。ホント発売日が待ち遠しい!

『ペルソナ5 タクティカ』商品情報

■発売日:11月17日
■対応機種:Xbox Game Pass、Xbox Series X|S、Xbox One、Windows、PlayStation5、PlayStation4、Nintendo Switch、Steam
※Xbox Series X|S、Xbox One、Windows、SteamはDL版のみです。
■プレイ人数:1人
■ジャンル:シミュレーションRPG
■価格:パッケージ/ダウンロード通常版:7,920円(税込)
ダウンロード豪華版デジタルデラックス:11,770円(税込)
■年齢区分:CERO C(15歳以上対象)

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◆ペルソナ5 タクティカ ファミ通DXパック PS5版同梱物
・PlayStation5用ゲームソフト『ペルソナ5 タクティカ』
・ペルソナ5 タクティカ B3タペストリー
・ペルソナ5 タクティカ ジョーカーTシャツ
・ペルソナ5 タクティカ ジョーカー尽くし缶バッジ5種セット
・ペルソナ5 タクティカ 卓上カレンダー
・ペルソナ5 タクティカ マグカップ


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