【なつもん攻略】主人公の驚異のフィジカルを検証! 休息なしで何mの壁を登れるか?【日記#13】
- 文
- 原常樹
- 公開日時
スパイク・チュンソフトより発売中のNintendo Switch用ほのぼの夏休みアドベンチャー『なつもん! 20世紀の夏休み』のプレイ日記をお届けします。
主人公は小学生にあるまじき身体能力!
みなさん、こんにちは。ライターの原常樹です。
ノスタルジックな体験にやり込み要素バツグンの昆虫採集など、さまざまな要素で話題となっている『なつもん!』ですが、一躍話題となったポイントがやはり“主人公の身体能力”でしょう。
両親からしっかり技術を習ったことはないようですが、サーカス団で育ったお坊ちゃんというだけあって、その素質は折り紙付き。
「テントに登れないのか」とトコトコくんからも当たり前のように聞かれるぐらいですし、周りも彼の才能には勘づいているのかもしれません。
実際、『なつもん!』を遊んでいると彼のフィジカルには驚かされます。素手でアユやニジマスを捕まえながら川を遡ったり、断崖絶壁を道具も使わずに登ったり……。
メタ的な視点でいうと、オープンワールドのアクションゲームという性質がある以上、躍動感のある動きやストレスのないスムーズな動きはたしかに不可欠です。
そこに“サーカス団で育ったから”という理由もあるため、身のこなしが軽いことにはある程度納得できますよね。いや、それにしても、限度があるというか、さすがにそこまで動けるのは凄すぎるのでは……?
これが異世界だったら勇者として軽く魔王を討滅できるぐらいのポテンシャルを秘めている気がするんですよね。
──ということで、今回は主人公のフィジカルを検証したいと思います!
主人公は休息なしで何mの壁を登れるか?
ズバリ、検証のテーマは“休息なしで何mの壁を登れるか”。
ここで一旦現実的な話をすると、壁を登るということは決して簡単な作業ではありません。
筆者も何度かボルダリングジムに足を運んでチャレンジしたことがありますが、ろくに運動をしていない筆者は初心者向けの壁を登ろうとしてもすぐに落下。腕に乳酸が溜まってギブアップという酷い体たらくでした。
いや、本当に大変なんですって! 慣れないと自重を支えるだけでせいいっぱいですし、とにかく体幹がないと話にならないというか……。
筆者の体験談はさておき、壁を登るのはラクではありませんが、センスがあって身のこなしの軽い小学生であれば決して不可能ではありません。
近年はスポーツクライミングに打ち込む子どもも多いようですし、“20世紀の夏休み”に先んじて実践している小学生(主人公)がいても決しておかしくはないでしょう。
うーん、だったら、これぐらい登れてもおかしくはないのか……?
今回、検証に使用するのはよもぎ町の南部にある岬の大灯台です。ステッカーゲージが40程度あればてっぺんまで登ることができる巨大建造物ですね。
まずは身長測定から始めます。サトルの身長を小学校4年生の平均値に近い140cmと仮定しましょう(現在の小学生の体格は昔に比べて大きいと言いますが、そこはあくまで仮定ということで)。
灯台と並べてみると、サトルの身長はブロック6個に少し届かないぐらいということがわかります。灯台が均等な高さのブロックで構成されているとするならば、ブロックひとつあたりの高さは約25cmとなるわけですね。
大雑把な計算にはなりますが、壁面の傾きを考えなければブロックを4つ登るごとに1m登れるということに。
そのまま登り続けていきます。
ざっと数えてみると、灯台のふもとからレンズのある足場までの高さはブロック換算で約180個ほど。約45mでした。
根元からではなく付近の木などを使ってジャンプしないと足場までたどり着くことは難しいため、彼の限界は45mに少し届かないぐらい。約40mぐらいであれば休息を入れずに登れるという結果が算出できました。
40mといえば、東京・両国国技館の地上高や、大阪・パナソニックスタジアム吹田の地上高に匹敵する高さ。
さっきは「これぐらい登れてもおかしくはないのか……?」と書きましたが、さすがにこの高さをスイスイ登れるのはすごいのでは!? 伝承の天狗も真っ青なフィジカル激強少年なのは間違いないかと思います。
レンズのある足場から塔頂までは主人公の身長換算で6人分以上あるので、岬の大灯台の高さは55mぐらいということも今回の検証でわかりました。
日本に現存する石造りの灯台で最も高いのが島根半島の最西端の断崖にそびえる“出雲日御碕灯台”。こちらは地面から塔頂まで(塔高)が43.65mということですから、よもぎ町にはそれを凌駕する灯台があるということになります。
見どころの少ない町というような言われ方をしているよもぎ町ですが、なんだか灯台だけでも観光名所として売っていけそうな気が。お饅頭とかマスコットキャラクターとかを作って売り込めば町おこしにも繋げられるような……。
ということで、“主人公は休息なしに約40mの崖を登れる”でファイナルアンサー!
とはいえ、この結果は筆者の個人的な計測ですし、あくまで見た目から算出したデータにすぎません。
『なつもん!』では時間の流れる感覚なども現実とかけ離れていることから見ても、主人公のアクションは細かい動作や休息を省いたシンボリックなものだという見方もできます。
そう考えると、距離感を鵜呑みにしていいのかはちょっとわからないですよね。
そもそもの話、空中で二段ジャンプをしたり、高所から“天狗のマント”を使って滑空するのは物理的には不可能ですし……。
どんなに高いところから落ちても怪我をしないというあたりも含めて、現実と比較してツッコミを入れるのは無粋ということなのかもしれません。
主人公以外にも、よもぎ町には“かけっこ”で彼に匹敵する走力を見せたヨースケや、毎日天狗の山を軽々と登っている山じじいたちもいるので、これぐらいのフィジカルが普通ということで納得したいと思います(ちょっぴり無理やりですが)。
とはいえ、ビジュアル的にも操作感覚的にもここまで気持ちいい夏休みが送れるというのは『なつもん!』の醍醐味。ぜひみなさんも彼のフィジカルを存分に活かして、パワフルな夏休みを送ってみてください。
灯台の頂上(高さ55m)から夕陽をバックに天狗のマントで滑空する体験はやみつきになりますよ~!
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