『VIVANT』8話感想と考察。テントの実態が明らかに…ただ乃木の真意は今だ不明。本当にあと2話で終わる?

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 TBS系列2023年7月期より日曜夜9時より放送される、堺雅人、阿部寛、二階堂ふみ、松坂桃李、役所広司と、豪華俳優陣が集結したドラマ『VIVANT』の感想と考察を掲載します。

「敵か味方か、味方か敵か― 冒険が始まる。」

 堺雅人、阿部寛、二階堂ふみ、松坂桃李、役所広司と、日本を代表する超豪華俳優陣が集結した前例のないアドベンチャードラマ。

 まさに日本のエンターテインメントを牽引するキャスト陣と、福澤と一緒に日曜劇場を作ってきた制作スタッフが集結した本作は、先のわからないストーリーとこれまでの日本ドラマの常識を超えたスケールで大注目されています。

 謎をはらんだ展開で話題のこのドラマについて、感想と同時にドラマ好きライターによるちょっとした考察も掲載していきます。

第8話 感想

乃木の裏切り、本当か?

 今回の第8話は、別班を裏切ってテントに入ったと思われる乃木が、やがて信頼を得ながら、テントという組織の秘密を解き明かしていく。そんな内容になっています。

 まず、最初は捕らわれた牢獄のシーン、乃木は銃を渡され、仲間の黒須を撃つよう命じられます。

 乃木は1発目を外してしまい、その後2発目を撃ちますが、弾は出ませんでした。結果として黒須は助かるのですが、この前にノコルによって銃が取り換えられています。

 そして、ここで弾が1発しかない銃を渡したことが、あとで明らかになります。

 乃木は手に持ったものの重量を計る特技を持っているので、持たされた銃の重さで弾が1発しか出ないことを知っていて、わざと外したというのが定説となっています。黒須も結局生き延びているようですし。

 ただ、ほかの4人は即死だったという報告があり、乃木の真意はまだわかりません。

ナレーションベースの高速展開

 乃木はその後あれこれ自身について調べられ、最終的にDNA鑑定により、ベキと親子であるとわかります。以降、待遇が変わり、組織というか、父親に試されるな課題やテストを受け、かなり有能であることを証明していくことになります。

 ここから、乃木のナレーションモードに突入。乃木がその能力を示し、信頼され、さまざまなデータを閲覧できるようになります。それも、彼を試す手段なんでしょうね。

 こうして乃木はテントについて解明していきます。そして、テントはこの国の孤児救済を行っている組織であることがわかるのです。

 やはり、テント=単純な悪のテロ組織ではなかったとう、大きな価値観の逆転が起こるのですが、予想されていたとはいえ、素直には驚けないところではあります。

 テントは、孤児救済のための莫大な費用を、結局テロ行為で賄っていたからです。政治的な思想は一切なく、ただお金のためにテロを請け負い、そこで得た利益で子どもたちを救っていた。なんとも手放しで賛同はできない状況で、彼らこそ本当の正義とも言い切れません。

料理の重さで信頼を得る

 乃木が手に持ったものの重さがわかることはすでに明かされていましたが、今回その特技があらためて紹介されます。

 孤児施設の1つで、子どもたちへの米の量が足りないと増量を願い出る施設長に対し、料理の重さからその不正を暴きます。この施設長は、米を中抜きして私腹を肥やしており、最初から米の量を少なくしていたのです。

 そうしたこともあって、完全に信頼されたのか、乃木は義弟であるノコルの会社に入り、仕事をすることになります。

 内容は、全体的なコスト削減という実に真っ当な仕事。ただノコルは、まだ乃木を信用していない様子が見て取れ、また乃木も、本当にここで働くつもりなのか、よくわからないまま第8話は終了します。

第8話 考察

 乃木は本当に寝返ったのか。今回、その答えはハッキリと出ませんでした。しかし、乃木のナレーションは、まるでテントを内々から調べているような口調で、まだ潜入捜査である可能性は十分過ぎるくらいあります。

 ほかの別班4人にしても、棺桶を見たという部下の報告だけですし、そんなもの別班全体でグルになっていれば、いくらでも偽装できるでしょう。

 さらに、会話でしか確認できませんでしたが、黒須もまだ生きているようです。黒須との場面では、表情を変えずに人を殺せる乃木がかなりオーバーな動きをしていたので、殺すつもりはなかったと思えます。本当に殺せるなら、即座に射殺していたでしょう。

 ただ、1発しか入ってないなら、初撃でスライドストップがかかるはずなので、空砲だったのか、何か細工していたのか、その辺の説明はあって欲しかった。

 薫や野崎に動きなし。薫は貯金と家をもらって丸儲け。突然愛の告白をするドラムもかわいかったですね~。

 今回、テントについてかなりわかって来ましたが、物語的にはほとんど何も進んでいないというのが正直な感想です。

 残り2話、本当に終わるのか、ちょっと心配になってきました。“続きは映画で”だけはやめて欲しい。そういうやり方に反対しているのではなく、単に結末を早く知りたいからです。

 と、思っていたら、次回第9話直前に150分の生特番。さらに本編も延長79分で、総合229分ぶち抜き放送。この勢いを逃さないようにと、色々仕掛けてきましたね。これはこれで楽しみです!

https://youtu.be/0YqaIjrtGyU

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