【祝『薄桜鬼』15周年】森久保祥太郎、鳥海浩輔、吉野裕行、遊佐浩二、梶 裕貴が熱演した“オトメイトパーティー2023”朗読劇をレポート

長雨
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 オトメイト(アイディアファクトリー)が手掛ける大ヒット作『薄桜鬼』シリーズが、2023年9月18日で15周年を迎えます。電撃ガルスタオンラインも、雑誌・電撃Girl'sStyleで各号の表紙を飾り特集記事を組んだりと、初報独占発表からともに歩み追い続けてきただけに、ファンの皆さん同様にとても感慨深いです。

 そんな『薄桜鬼』シリーズですが、“オトメイトパーティー2023”の9月9日夜公演にて15周年を記念する施策が多数発表されました。

 今回は沖田総司役の森久保祥太郎さん、斎藤一役の鳥海浩輔さん、藤堂平助役の吉野裕行さん、原田左之助役の遊佐浩二さん、相馬主計役の梶裕貴さんと豪華キャストが集結した“オトメイトパーティー2023”『薄桜鬼 真改』の朗読劇の模様と、15周年にまつわる作品発売・イベント情報などをご紹介します。

  • 今回のオトパ司会進行は鳥海さんと森久保さんでした。

バラバラになったとしても志は1つ。隊士の生き様を描く朗読劇

 『薄桜鬼』は幕末の文久3年に、行方不明になった父・雪村綱道を捜しに、主人公・雪村千鶴(ゲームでは名前変更可能)が、男装して京を訪れたところから始まります。彼女はそこで、変若水(おちみず)を飲んだことで血に狂ってしまった羅刹(らせつ)を目撃してしまい……。

 新選組の極秘事項である羅刹のことを知ってしまった彼女は、監視のために捕らわれてしまいます。しかし綱道も新選組に関わりがあり、彼らも行方を捜していたことから、父を捜すために共に行動をすることとになるのでした。

 “オトメイトパーティー2023”で披露された朗読劇は、そんな主人公との出会いから、丁寧に描かれていきます。ステージに現れたのは、沖田・斎藤・藤堂・原田を演じる4人のキャスト。

 主人公がまだ幼いことから、逃がしてやろうという藤堂、新選組のために処分することも止む無しという言動をとる沖田など、彼らの優しさや大切なものを守ろうとする想いが、キャストの熱演でヒシヒシと伝わってきました。

 そこから時は流れ、江戸に行っていた藤堂が京に戻ってくる場面に。「今度は皆で江戸に帰ろう」と無邪気に誘う藤堂に、沖田は「帰りたくて帰れない子もいる」とその話をするのを止めます。それを理解した藤堂も、「いつか、江戸に帰してやりたい」と優しく返すのでした。

 朗読劇では語られませんでしたが、ゲーム本編での彼らとの出会いから、京で過ごしたさまざまな日々が思い出されました。ともに過ごしたことで、確かな絆が育まれていったんですよね。

 しかし新選組を取り巻く状況は、日々悪化していく──。労咳が悪化しているにも関わらず戦おうとする沖田を止める斎藤、ある事情で羅刹となったことに苦しむ藤堂を慰める原田、隊士の友情もしっかりと描かれていて、見ていて胸が熱くなります。

 京での戦いに敗れて江戸に撤退した新選組でしたが、そこにも新政府軍の兵は迫ってきていました。副長の土方歳三は、江戸を戦に巻き込まないために、局長・近藤勇と共に会津藩に向かうことを決めるのですが……。

 会津に行く斎藤、同じく羅刹となった山南敬助を追うことになった藤堂、永倉新八と共に戦うことを選んだ原田、病気療養のために江戸に残される沖田。ここで彼らの道はバラバラに。

 別れの場面で、並んでお芝居をしていたキャスト陣が4方向に分かれる演出はとても切なく、観客も息を潜め物語の行く末を見守ります。

 ここでステージに、局長付小姓である相馬役の梶 裕貴さんが登場。沖田・斎藤・藤堂・原田それぞれから、たとえ進む道が違えたとしても心は常にあの“誠”の旗と共に……新選組と共にあるという志を、土方に伝えてほしいと相馬に託すのでした。

 気持ちを託された相馬が、力強く「語り継ぎます、皆さんの生き様と背中を」と宣言したところで朗読劇は終わりを告げます。

 そんな余韻のなかで、吉岡亜衣加さんが8月10日に発売された『薄桜鬼 真改 万葉ノ抄』のオープニング曲「帰心~万世に願ふ~」を熱唱。歌詞に隊士たちの想いや彼らと過ごした日々がリンクして、朗読劇の感動をより深く心に刻むことができました。

変若水の始まりを描く、『薄桜鬼』の新作が制作決定!

 朗読劇のあとには、『薄桜鬼15周年記念 薄桜鬼 桜花詳伝』プロモーションムービーが公開されました。初代PlayStation 2からNintendo Switchで展開されている現在まで、歴代作品のパッケージイラストが紹介され、懐かしい気持ちがわき起こります。

 さらに映像内で、Nintendo Switchにて、人気ミニゲーム集『薄桜鬼 遊戯録 隊士達の大宴会 for Nintendo Switch』の発売決定、“ミュージカル『薄桜鬼 真改』土方歳三編”が2024年4月上演など、年間通してたくさんの計画が用意されていることが明らかになりました。

 映像の後半では華やかなお祝いムードから、“そして、新たな『薄桜鬼』へ――”という文字とともに画面が暗転。どこか不穏な音楽のなか、“変若水、始まりの物語へ――”という文字が!

 最新作では、これまで語られてこなかった変若水の謎に迫る物語が展開していくようです。どんなストーリーが展開していくのか、今後の続報が楽しみです。

 そして最後にイベント「薄桜鬼 真改 桜の宴 2024」開催も告知され、会場ではひと際大きな歓声が起こっていました。

 15周年を迎えて、ますます勢いを増していく『薄桜鬼』シリーズ。今後の展開からも目が離せません。

『オトメイトパーティー2023』Blu-ray化決定

 全公演を収録したBlu-rayが2024年3月29日に発売決定しました。ただいま各通販サイトにて予約受付中です。

 「薄桜鬼 真改」の朗読劇で熱演された、森久保祥太郎さん、鳥海浩輔さん、吉野裕行さん、遊佐浩二さん、梶 裕貴さんの生のお芝居をぜひ体感してみてください!

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