『FF7リバース』試遊レポート。“ストーリー”と“遊び”の両軸でプレイヤーを徹底的に魅了してくる

スズタク
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 スクウェア・エニックスより2024年2月29日発売予定のPS5用RPG『FINAL FANTASY VII REBIRTH(ファイナルファンタジーVII リバース)』。その試遊レポートを掲載します。

 本作は『FFVII』のリメイクプロジェクト3部作の第2作。前作『FFVII REMAKE』でミッドガルを脱出したクラウドたちの旅の続きが描かれ、オリジナル版における忘らるる都までのストーリーが収録されています。

 現在開催中のTGS(東京ゲームショウ)2023では、本作のプレイアブルデモが初出展。この記事では、そのプレイレポートをお届けしていきます。

 なお、電撃オンラインでは『FFVII REBIRTH』開発スタッフへのインタビューや、試遊の動画記事も公開中。ぜひ、こちらもあわせてチェックしてみてください!

■【FFVII リバース】プレイアブルデモ紹介(クラウド回想編)『ファイナルファンタジーVII リバース』

■【FFVII リバース】プレイアブルデモ紹介(ジュノンエリア探索編)『ファイナルファンタジーVII リバース』

※今回プレイしたバージョンは試遊用に調整されたものであり、製品版とは異なる場合があります。
※本作には4K解像度を優先する“GRAPHICS MODE”と60fpsを優先する“PERFORMANCE MODE”があり、本記事で使われている画像は“PERFORMANCE MODE”で撮影しています。

『FFVII REMAKE』をベースにしたシステム

 今回体験できたプレイアブルデモは、セフィロスとクラウドの物語を体験できる“FATED BEGINNINGS:SEPHIROTH&CLOUD”と、ジュノンエリアを探索できる“THE WORLD OF FFVII REBIRTH:JUNON AREA”の2つ。ゲームの操作方法は、以下のとおりです。

【操作方法】

□ボタン
フィールド時:武器を振る バトル時:たたかう

△ボタン
フィールド時:調べる/話しかける バトル時:固有アビリティ

○ボタン
フィールド時:パルクール/キャンセル バトル時:回避/キャンセル

×ボタン
共通:コマンドを開く/決定

R1ボタン
バトル時:ガード&連携アクション

R2ボタン
フィールド時:ダッシュ バトル時:仲間(メンバー2)のコマンドを指示

L1ボタン
フィールド時:ステータス表示切替 バトル時:ショートカット

L2ボタン
バトル時:仲間(メンバー1)のコマンドを指示

方向キー
フィールド時:メニュー操作 バトル時:操作キャラチェンジ、(上下)コマンドの選択、(左右)魔法ランクの選択

Rスティック
フィールド時:カメラ操作 バトル時:ロックオン対象の選択

R3ボタン
フィールド時:カメラリセット バトル時:ロックオン/ロックオン解除

Lスティック
共通:移動

L3ボタン
フィールド時:ダッシュ切り替え

オプションボタン
フィールド時:メインメニューを開く バトル時:ポーズ

タッチパッドボタン
フィールド時:マップを開く バトル時:敵の情報を確認する

 『FFVII REMAKE』を遊んだ人ならわかると思いますが、大半の操作方法は前作と同じです。ATB(アクティブタイムバトル)や“バースト”のシステムも踏襲しているので、前作経験者ならスムーズにプレイできるでしょう。

  • ▲“たたかう”でATBゲージをため、アビリティや魔法を使いながら攻める。アクションとコマンドバトルが融合した奥深い戦闘は、本作でも健在です。
  • ▲攻撃を当てて敵のバーストゲージを最大までためると、相手が“バースト”状態になって一定時間攻撃し放題に!

 ゲーム中はチュートリアルがこまめに表示されるので、前作を遊んでいない人もご安心を。本作でリメイク作品に初めて触れる人も、『FFVII REMAKE』のシステムを忘れてしまった人も問題なく楽しめます。

クラウドの陽キャぶりとセフィロスの操作感を楽しめる回想編

 ここからは、プレイアブルデモの内容を1つずつ見ていきます。まず“FATED BEGINNINGS:SEPHIROTH&CLOUD”ですが、これは5年前のニブルヘイムを舞台にストーリーやバトルの一部を味わえるモード。

 作中でクラウドが語る回想の物語であり、過去にセフィロスとともに魔晄炉調査でニブル山に行った出来事を体験できます。

 ニブル山の道中にはモンスターが出現し、本作のシステムを学びながらバトルを行えます。クラウドは『FFVII REMAKE』と同じく大剣を使った近接キャラクターで、攻撃は豪快ながらもクセがなく扱いやすいのが特徴。

 △ボタンの固有アビリティでバトルスタイルを切り替えられるのも前作同様で、機動性に優れたアサルトモードと攻撃力が高いブレイブモードを使い分けられます。本作で新たに作られた攻撃モーションやアビリティもあり、前作プレイヤーでも動かしていて新鮮味が感じられましたね。

 この試遊モードではクラウド以外にセフィロスを操作することもでき、ある意味これが一番の目玉と言えるかもしれません。セフィロスはおなじみの正宗で戦い、リーチと攻撃力に優れた近接攻撃のほかに、□ボタン長押しで遠距離攻撃も繰り出せます。

 ほかにも固有アビリティで“突刃”や“剣舞”といった派生攻撃を使えたり、“逆襲の構え”でガードだけでなくパリィもできたりとアクションがじつに多彩。セフィロスはおそらく回想編でしか使用できないキャラクターだと思われますが、その作り込みはほかのプレイアブルキャラクターに引けを取りませんでした。

 正直なところ、今回の限られた試遊時間ではセフィロスのアクションの1割ほどしか味わえなかった気がします。製品版ではぜひ、隅々まで動かして遊びたいところ!

 TGSで本作の試遊を考えている人には、このセフィロスを操作できるという点は間違いなく推しポイントです。現代グラフィックのセフィロスを3Dアクションでバリバリ動かせるのは、『ディシディアFF』と『FFVII REBIRTH』くらいですよ!

  • ▲セフィロスはアビリティで“獄門”も使用可能。ファンにとってはたまりません!

 システム的な新要素もあり、“連携アクション”がその1つ。これはR1ボタンでガードしているときに各種ボタンを押すと発動し、仲間と協力した攻撃を繰り出します。連携アクションはATBゲージを消費せずに使用できるのが大きな特徴で、さまざまな行動に組み込めそうですね。

 連携アクションは操作キャラクターによって使える技が変わり、クラウドの場合はバースト効果大のタメ技“ヴォイドブレイク”と反撃技“カウンターシュート”、セフィロスの場合は3連撃までコンボが可能な“双剣乱舞”が使用できました。

 マップの最奥に進むと、マテリアキーパーとのボス戦が発生。オリジナル版では、“てきのわざ”マテリアで“トライン”をラーニングできる数少ない敵でしたね。

 本作のボス戦は『FFVII REMAKE』同様ドラマティックな構成になっており、敵のHPを一定段階まで減らすと、カットシーンとともにフェーズ移行が行われます。フェーズが変わると敵の攻撃方法もBGMも大胆に変わり、終始変化に富んだ飽きないバトルが楽しめました。

 マテリアキーパー戦では、最終フェーズでクラウドとセフィロスの連携アビリティが解禁。これは連携ゲージをためると使用できる技で、連携アクションよりも強力な性能となっています。体感的にはリミット技のような切り札に近いイメージです。

  • ▲クラウドとセフィロスの連携アビリティ“クロススパイラル”。

 ボスを倒すとプレイアブルデモは終了。この先の物語は製品版をお楽しみ……となっています。

 “FATED BEGINNINGS:SEPHIROTH&CLOUD”の魅力の1つは間違いなくセフィロスを操作できることですが、個人的にはクラウドの演技もイチオシです。

 『FFVII』をプレイした人なら察すると思いますが、回想のなかのクラウドはいろいろと複雑な状態であり、普段のクラウドとは明らかに違う雰囲気が見られます。俗に言う“陽キャ”らしさが話し方や戦闘時のボイスに表れており、クラウド役・櫻井孝宏さんの演技力の高さを再認識しました。

 また、試遊のなかで前作になかった新しいマテリアを確認できたのもテンションが上がったポイント。『FFVII』といえばやはりマテリアの組み合わせがおもしろいので、本作でどんなマテリアに出会えるのか今から楽しみです!

ジュノンエリア探索編は遊びの宝庫! 強敵討伐、アイテムクラフト、お宝探しなどめじろ押し!!

 もう1つのプレイアブルデモ“THE WORLD OF FFVII REBIRTH:JUNON AREA”は、ジュノンエリアを舞台にワールド探索を体験できるモード。クラウド回想編がストーリー性に寄ったものとすると、こちらは探索要素に重きを置いた試遊となっています。

 流れとしてはアンダージュノンに行ってボスを倒したらそれで終わりなのですが、道中のジュノンエリアには豊富な遊びが用意されています。以下で体験できた遊び要素を紹介しましょう。

【チョコボでの移動】

 試遊開始地点からチョコボに乗って移動できます。フィールドはかなり広いので、徒歩よりも速く移動できるチョコボは探索において必須。一度降りても、R1ボタンで呼び寄せられるのが便利でした。

 また、ゲーム中でチョコボの装具品が手に入り、これを使って自分好みに見た目をカスタマイズすることもできます。

  • ▲レッドXIIIのチョコボの乗り方には爆笑しました。

【お宝探し】

 チョコボに乗っているときに行えるお宝探し。アイテムのニオイをかぎ分け、特定のポイントを掘ることでお宝をゲットできます。『FFIX』のチョコボを思い出す遊びで、懐かしくなりました。

【アイテムクラフト】

 フィールド上でクラフト素材を採取でき、素材を集めることでアイテム・防具・アクセサリなどを作成できます。作成を繰り返し行うことで、クラフトレベルが上がっていくようです。なかにはクラフトでしか入手できないレアアイテムもあるかも!?

  • ▲試遊時にクスっとしたアイテム“ざぶとん”。このネーミングセンス、すごく『FFVII』らしいです。

【ワールドレポート】

 本作のレポート要素の一種で、試遊では各ポイントにいる強敵の討伐に挑めました。このバトルには、“制限時間内にすべての敵を倒す”“相手をバーストさせる”などのミッションも設定されており、全ミッションを達成したうえで敵を討伐するのが目標となります。

  • ▲試遊には全部で4つの討伐拠点があり、それぞれに手ごわいエネミーが!
  • ▲倒すだけでも苦労する敵がいたので、ミッションを考慮するとかなり戦術を練る必要がありそうです。

 また、この試遊ではレッドXIIIを操作できたのも見どころ。前作ではゲストキャラクター扱いでしたが、本作で晴れてプレイアブル化しました!

 レッドXIIIは爪や牙で戦う近接タイプのキャラクター。□ボタン長押しで範囲攻撃を放つこともできます。

 固有アビリティ“リベンジモード”を発動すると、通常より強力な攻撃と素早い回避を行えるように。“リベンジモード”の継続時間はリベンジゲージの量によって変動し、このゲージはガードに成功するとたまっていきます。

 ざっと触った限りですが、“リベンジモード”中の攻撃はバーストゲージがたまりやすい感触があり、敵の弱点を突かなくてもバーストさせやすいキャラクターだと感じました。

 “リベンジモード”に必要なリベンジゲージを効率よく増やすためにも、ガード性能を強化するマテリアと相性がいいのではと想像しています。

 ジュノンエリアを抜けてアンダージュノンに到着すると、すぐにボトムスウェルとのボス戦が始まります。この流れはオリジナル版からアレンジされており、ボートで漂流しているユフィを助ける過程でボトムスウェルと戦うことになります。

  • ▲『FFVII REBIRTH』のプリシラ。オリジナル版から成長した?

 このボトムスウェルという敵は、『FFVII』をプレイしていて初めてゲームオーバーになった相手であり、個人的に忘れたくても忘れられないエネミー。当時の若い自分には、“水球”の壊し方がわからなかったんです……。

 『FFVII REBIRTH』でも味方を拘束する“水球”を使ってきたので、すぐさま操作キャラクターを切り替えて破壊しました。どうやら魔法以外でも壊せるようになっていたので、ひと安心です。

 “水球”の対処さえできれば恐れる相手ではありませんでしたが、近接攻撃が届きにくいため、主にバレットかエアリスで攻撃しないと長期戦になるかもしれません。ボトムスウェルを撃破すると、プレイアブルデモは終了となりました。

 “THE WORLD OF FFVII REBIRTH:JUNON AREA”は、本作の目玉の1つである“フィールド探索”の魅力が詰まっており、広大な世界を自由に駆けめぐって旅する楽しさが味わえます。

 「『FFVII』で体験した冒険感はリメイクでどうなるのか?」という期待に、この上ないクオリティで応えてくれたと感じています。発売が心の底から待ち遠しい!!

TGS試遊に行く人へ

 最後に、TGSで試遊しようと考えている人へ知恵袋的なものを送ります。プレイアブルデモを先行プレイした人間ならではの「事前にこうしておけばより楽しめた!」と感じたことをまとめたので、会場に足を運ぶ人は参考にしてみてください。

①『FFVII REMAKE』で予習しておく

 先述のとおり、本作の基本システムは前作『FFVII REMAKE』とほぼ同じなので、ATBや“バースト”の仕組みをおさらいしておくとスムーズに遊べます。PS4版『FFVII REMAKE』を遊んだ人は、本作で○ボタンと×ボタンの機能が逆になっているので、できればPS5版にアップグレードしたものを触れておくのがオススメ。

 『FFVII REMAKE』未プレイで試遊しようと思っている人は、そのままでかまいません。まっさらな状態でチュートリアルを見ながら楽しみましょう。

  • ▲こちらはPS5版『FFVII REMAKE』。

②どちらのモードを遊ぶか決めておく

 試遊はまずクラウド回想編とジュノンエリア探索編のどちらを遊ぶか選択し、次に“GRAPHICS MODE”と“PERFORMANCE MODE”を選んでゲームスタートとなります。試遊時間を1秒たりともムダにしないためにも、事前にどちらのモードをプレイするか決めておきましょう。

③体験したい内容を絞っておく

 広報の方曰く試遊時間は約25分とのことですが、全要素を満足いくまで体験するには全然時間が足りません。広く浅く遊ぶか狭く深く遊ぶか、ある程度プレイの方針を定めておくとより楽しめると思います。

 主観にはなりますが、セフィロスとレッドXIIIは新キャラクターなので、やはり動かしていてとても新鮮でした。バトルでどのキャラクターを多めに操作するかという部分も、事前に考えておくといいかもしれません。

  • ▲ひたすらメニューの項目に目を通すという遊び方もありかと!

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スズタク:RPGとアクションをこよなく愛するライター。近年、シミュレーションRPGのおもしろさに気づき始める。


※今回プレイしたバージョンは試遊用に調整されたものであり、製品版とは異なる場合があります。
© SQUARE ENIX
CHARACTER DESIGN: TETSUYA NOMURA/ROBERTO FERRARI
LOGO ILLUSTRATION:© YOSHITAKA AMANO

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FINAL FANTASY VII REBIRTH(ファイナルファンタジーVII リバース)

  • メーカー: スクウェア・エニックス
  • 対応機種: PS5
  • ジャンル: RPG
  • 発売日: 2024年2月29日
  • 希望小売価格: 9,878円(税込)

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