レビュー:『トワイライトモンク』はカンフーメトロイドヴァニア。柱を使っての攻撃や探索がスタイリッシュ!【電撃インディー/TGS2023】

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 グラビティゲームアライズより、PC(Steam)で発売予定の2Dアクションゲーム『Twilight Monk(トワイライトモンク)』のTGS体験版のレビューをお届けします。

 本作は、小説やコミックが展開されているカンフーファンタジーのメディアミックス作品『Twilight Monk』のゲーム版です。

 本作は東京ゲームショウ2023(TGS2023)に出展。インディーゲームコーナー【ブースNo.09-E65】のグラビティゲームアライズブースで、本作を先行プレイすることが可能です。

スタイリッシュアクションで楽しめるメトロイドヴァニア

 『Twilight Monk』は、マップの探索を行い、敵を倒しつつ、ボス戦をこなしていくメトロイドヴァニア系2Dアクションゲームです。マップの開拓、敵との戦闘、隠されたアイテムを見つける楽しさなど、メトロイドヴァニアとして申し分ない楽しさを味わえます。

 主人公のラズは裏切り者のノクスの野望を阻止するため、必要な3つの指輪を探しに世界を旅することになります。

 ゲームの操作感は、直観的でとても操作しやすいものです。攻撃、ダッシュ、ジャンプを使いこなし、ステージを縦横無尽に駆けていくスタイリッシュなアクション。ジャンプは2回可能であったり、ジャンプ後にダッシュを使って遠く高い段差を登っていくなど、アクション性は高めとなっています。

 ライフは初期状態で4つ、アイテムを獲得するとそれに応じて増加していきます。ライフはダメージを被弾すると減りますが、ダメージには差があり、例えば障害物だと1つ、敵の攻撃によっては0.5ずつ減っていくこともあります。

 道中では、集めたアイテムや通貨を使うことで、マップのところどころに存在するショップでさまざまなものを購入可能。真上に攻撃できるチャクラムや、ひび割れた岩を破壊できる攻撃範囲の広い爆弾など、新たなアイテムも購入できます。

 アイテムには使用制限(初期状態で4回)がありますが、セーブポイントで休憩することで、使用回数が復活。一度購入すれば気兼ねなく使用できるようになっています。

 通常攻撃では倒しにくい敵やボス戦でアイテムを使い、難所を突破していきましょう。アイテムをうまく使えるかどうかが攻略のカギです。

 また、本シリーズは、個性的なキャラクターたちも魅力の1つ。筆者的に好きだったのは、頭にクナイが刺さった痛々しい骸骨人間、ミステリアス・デッド・ガイです。骸骨なのにジャケットを着ていて、ハードボイルドな雰囲気が、自分に刺さりました。

 ステージを進めていくと、ボスがプレイヤーを待ち受けます。巨大な顔の敵や、二丁拳銃を操る敵など、さまざまな戦い方でプレイヤーを追い詰めてきます。アクション性が高いため、テストプレイなのにいろいろな攻略法を試したくなってしまったのは言うまでもありません。

 ボスを倒してゲームを進めていくと、使えるアクションが増えていきます。しゃがみながら進めるアクション“スライドストーム”、壁に張り付く“ウォールクリング”などを習得していくことで、探索できるマップが広がっていきます。

 「さっき進めなかったのはこのアクションが必要だったのか」、「これがあればあそこに行けるな……」という、メトロイドヴァニアならではの充実感を感じられるポイントです。

 なお、どれだけ探索を進めても、セーブせずに倒れてしまうとやり直しになってしまいます。自動復活できるアイテムで保険をかけておくか、セーブポイントの場所を覚えておき、こまめなセーブを忘れずに。

柱の使い方で攻略が変わる!? 攻撃に足場など使いどころ満載

 他のメトロイドヴァニアにはない、本作の大きな特徴として、主人公が巨大な柱を装備していることが挙がります。

 柱は、攻撃と設置が可能です。柱を持っている状態で通常攻撃を行うと、柱を投げてリーチの長い攻撃を行えます。柱を設置すると、障害物として柱を活用できます。

 使い方はさまざまで、例えば遠距離攻撃を仕掛けてこない敵に柱を投げれば、リスクなく攻められます。

 また、柱を設置した状態で通常攻撃を行うと、柱を蹴り飛ばし、攻撃力が高くリーチの長い攻撃が可能。さらに、ブーメランのように戻ってくる柱を蹴り飛ばすと、戻ってくる柱を利用して再度遠距離攻撃を繰り出せました(2回まで)。

 柱を使ったアクションは、使っていてとても気持ちいい! 敵に攻撃するときはもちろんですが、「登るのがちょっと面倒だな……」という段差があったら、柱を設置して簡単に登れるので、探索の手が止まりません。「なるほど、よくできているものだ」と感心しました。

 柱の設置は障害物としても活用できるため、遠距離攻撃を多用してくる敵に有効。敵の攻撃のタイミングに合わせて柱を設置すると、柱が攻撃を受け止めて被弾を抑えられます。

 発想次第でさまざまな使い方ができる柱は、本作のおもしろさを何倍にも高めている要素でしょう。

 さらに、柱を設置した謎解きも存在。柱を設置して足場として使うことで、通常のジャンプでは届かない位置にあるマップにも進行できるようになっています。

 「ここがどうしても届かない」、「どうやってここに行くんだろう」、そのような場面では、柱を使えば解決できることが多い印象でした。ただ、まだ習得していないアクションを使わないと進めない場所も存在する点は注意。

 プレイヤーの発想次第で攻撃にも防御にも探索にも使える柱は、本作を遊ぶ上でマスターしておきたいアクション要素となっています。

 スタイリッシュなアクションを楽しみたいプレイヤーにオススメの本作。メトロイドヴァニアとして申し分ないおもしろさを味わえるので、原作ファンはもちろん、ゲームそのものを楽しみたいプレイヤーにもぜひ遊んでいただきたいところです。

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