『るろうに剣心』11話感想。式尉が左之助に決めた大技は!? 今回もアニオリで彩られた展開から目が離せない!

カワチ
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 アニメ『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』の第11話“壮烈の般若・創痍の式尉”の感想をお届けします。

【注意】キービジュアルより先のテキストでは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』第10話の物語に関する記述や、この先の原作にまつわる記載が多々あります。そのため本編や原作をご覧になってから読むことをオススメします。

今回もアニオリの展開から目が離せない!

 『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』の再アニメ化で、原作のエピソードを最初からじっくり描いてくれている本アニメ。今回の第11話はタイトルの通り、御庭番衆の般若と式尉が立ちはだかる展開になっています。原作の第23幕から25幕を1話にまとめた作りで、アニメのサブタイトルは第24幕から取られていますね。

 筆者はリアルタイムで最初から原作を追っていたものの、『るろうに剣心』にガッツリとハマったのは左之助と式尉の戦いから。本作の魅力はドラマとバトルの比重にあると思っていますが、このふたりのバトルは単なる力比べだけでなく、お互いが背負っているものの重さと違いが重要に。バトル漫画でありながらドラマ性の高い展開に引き込まれた思い出があります。そのため、今回の再アニメ化でもどのように描かれるのかすごく楽しみにしていました。

 前半に関しては剣心と般若の戦い。般若の使う”伸腕の術”の正体と、その術の剣心の見極め方が必見になっています。ここはぜひアニメで観てみてください。

 個人的に注目したのは音ですね。般若は皮の手袋のなかに手甲を仕込んでいますが、拳を叩いたときの金属音が迫力がありましたね。コミックよりも、より鉄の硬さが伝わってきて迫力がありました。

 また、般若は密偵なので静かな性格をしていますが、格闘技で戦うときは「キエエエェェェェッ!!」と独特な雄叫びをあげながら襲ってきます。ベテランの置鮎龍太郎がどう演じるのか気になっていましたが、はっきりと「キエエ」と発音するのではなく、なんと言っているのか聞き取れない不気味な叫びになっていましたね。すごくいいアレンジだと思いました。

 原作では般若のあとにすぐ式尉のバトルがありましたが、アニメ版では武田観柳が恵の部屋にやってくる展開が追加。妙に英語を混ぜたりと映画版や宝塚版以降の味付けがされていて面白かったですね。

 後半は式尉と左之助のバトルへ。徒手空拳同士の血湧き肉躍るバトルが展開するのは原作と同じですが、式尉が左之助にバックドロップをするなど、よりアクロバティックに変化していました。原作を読んでいると、より違いが分かっておもしろいと思うので、ぜひ見比べてみてください。

 また、今回の式尉はタフガイや荒くれ者など、体躯に恵まれたキャラクターを多数演じている稲田徹さんが担当しており、まさにハマり役と言えるキャラクターでした。その演技にも注目です!


カワチ:RPGとビジュアルノベルが好きなゲーマーで、誰にも気付かれないようなマニアックな小ネタを記事に織り込むのが好き。深みのあるゲームが好きかと思えば、本当は肌色が多ければなんでもいいビンビン♂ライター。


©和月伸宏/集英社・「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-」製作委員会

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