ゲーム『シンデュアリティ エコー オブ エイダ』制作陣への質疑応答が実施。アップデートやゲーム内容に関することなど新情報まとめ【TGS2023】

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 バンダイナムコエンターテインメント、バンダイナムコフィルムワークス、BANDAI SPIRITSによる新規大型SFプロジェクト『SYNDUALITY(シンデュアリティ)』。

 そのプロジェクトのひとつとして、PS5/Xbox series X|S/PC(STEAM)用ゲーム『SYNDUALITY Echo of Ada(シンデュアリティ エコー オブ エイダ)』が開発中ですが、そんな本作についてのプレゼンテーションが、東京ゲームショウ2023にあわせた形で実施されました。

 今回のプレゼンテーションでは、作品の概要説明のみならず、本作の開発を手掛ける二見鷹介プロデューサーや、片岡陽平ゲームディレクターのお2人に質疑応答の形でお話を伺うことができましたので、その内容をお届けします。

■(右)二見鷹介氏
『SYNDUALITY Echo of Ada』プロデューサー(株式会社バンダイナムコエンターテインメント)
代表作品:『ソードアート・オンライン』家庭用ゲームシリーズで総合プロデューサーを担当。

■(左)片岡陽平氏
『SYNDUALITY Echo of Ada』ゲームディレクター(株式会社クリスピーズ)
代表作品:『TOKYO JUNGLE』や『月極蘭子のいちばん長い日』などでディレクターを担当。

今回のプレゼンでわかったことは?

 今回のプレゼンテーションでわかったことについてまずはまとめてみました。

 なお『SYNDUALITY』というプロジェクトの概要などについては、昨年の東京ゲームショウタイミングに公開した記事にまとめてありますので、基本的な部分を知りたい方はそちらからどうぞ。

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 以下、今回のプレゼンでわかったことを箇条書き形式にまとめます。

●武器やクレイドルコフィンは消耗品である。使ったら補充する必要アリ(※実際にTGS試遊版をプレイしたところ、弾薬などはフィールドで入手することも可能でした)。

●本作のプレイにおける基本的(あくまで基本的)な目的は、誰かと戦って勝つことではありません。“AO結晶”を持ち帰ること。時には他のプレイヤーと奪い合いになる事態も発生するようですが、それだけがメインのゲームではないようです。奪い合いや共闘など、それぞれの行動にそれぞれの強みがあるとのこと。

●ゲームの展開によっては、クレイドルコフィンを撃墜されることもあります。その際、上手く脱出できれば、プレイで得たものは失うもののメイガスとともに帰還できる模様。脱出できなかった場合、メイガスは自力でプレイヤーの元に戻ってくることもあれば、捕らわれてしまい、解放にお金を要求されることも……。

●戦闘が得意でない人も楽しめる仕組みがある。どういう仕組みかは質問してみました。

●メイガスは、プレイヤーのプレイスタイルや現在の状況に応じてさまざまなアドバイスをくれる。

●1人用モードでは、プレイヤーはドリフターとして“アルバとエイダの監視記録回収任務”に就き、それを進めていくことでアルバとエイダの物語を知っていく形になる模様。

 また、電撃オンラインでは本作のプレイ動画やレビューも公開しています。質疑応答の内容をご覧になる前後で見てみると、よりゲームへの理解が深まるかと思います。

『SYNDUALITY Echo of Ada』先行プレイ映像【シンデュアリティ】

 今回のタイミングでは電撃オンライン以外にもさまざまなメディアが取材し、プレイの模様を撮影していました。見比べてみることで、本作の雰囲気がよりつかめるのではないかと思います。本作が気になる人は探してみてください。

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 それでは、質疑応答の模様をお届けします。

質疑応答でわかったことは?

――『SYNDUALITY』プロジェクトの作品として、現在(※2023年9月末)放送中のアニメ『SYNDUALITY Noir』では、ゼロ型メイガスたちがメイガススキルを使っています。本作に登場するメイガスたちもメイガススキルを使えるのでしょうか?

二見鷹介氏:ゲームの世界はアメイジアが崩壊してからそんなに時間が経っていない時代ですので、登場するメイガスたちはゼロ型で、メイガススキルを使えます。

――ドリフター(プレイヤー)が所持できるメイガスは1体のみになるのでしょうか? 質問の意図としては、ゲームをプレイするにあたって、プレイヤーはメイガススキルを複数使えるのかどうかを知りたいというものになります。

片岡陽平氏:ゲームでは最初にメイガスを支給されるのですが、そのメイガスのボディとシステムをプレイヤーが任意に選べる形になります。インストールするシステムによって、メイガススキルやメイガスの特性は変わります。将来的には、ゲームを遊んでいる最中にシステムを変更できる要素の実装も検討しています。

――サービスの形態や、発売後のアップデートはどうなりますか?

二見氏:追加要素などは検討中ですが、マップの拡張や、クレイドルコフィン(プレイヤーが操作するメカ)・メイガス・武器などの追加、バランスの調整などを予定しています。これらは長いスパンで、お客様の声を聞きながら実施していきたいなと思っています。

――ゲームに登場するメイガスの種類を増やすのはどれくらい労力がかかるのでしょうか? 収録ボイスの量など、大変なようにも思えますが……。

片岡陽平氏:(ボイスの量は)今でも増え続けております(笑)。

二見氏:そうですね。メイガスとのコミュニケーションが重要になるゲーム性なので。メイガスのセリフはゲーム中で2000~2500ほどのボイスの種類を用意しているので大変です。ちなみに今でも増え続けてます(笑)。私が手掛けている『ソードアート・オンライン』ゲームシリーズですと、SEボイス(「やっ!!」「ハッ!!」といった掛け声や「〇〇くん」などの呼びかけ声)はだいたい200~300程度です。

――本作のプレイにおける基本的な目的は“AO結晶”を持ち帰ることですが、例えばPvPを挑むことで何かデメリットはあるのでしょうか?(※他プレイヤーと戦闘したり、メイガスを人質として捕らえたりする瞬間は、プレイ動画の6分30秒あたりから確認できます)

片岡氏:所属する組織からペナルティが発生し、請けられる依頼が変化したりします。ただ、そのペナルティを受けるのはゲームをプレイする上で必ずしも“悪”というわけではないです。

――また、プレイヤーに対して攻撃した時には、メイガスが「協会での評価」について言及するなど、組織が登場することが伺えました。こうした組織はいくつか存在するのでしょうか?

片岡氏:存在します。プレイヤーの選択しだいでいろいろな組織と関わることになります。他プレイヤーに対して敵対的な行動をとったりすると何かイベントが発生する場合があります。

――ミッションは、AO結晶の採掘以外にもさまざまな種類があるのですか?

片岡氏:最初はドリフターとして生計を立てていくうえで必須の任務として採掘に挑むことになります。序盤は、自分の拠点を豪華にしていくのがひとつの目標になるでしょう。ミッションの種類に関して言うと、中にはダーティな依頼を受けられるようになることもあります。

――プレイ中に撃墜されてしまった場合にメイガスや機体を失う要素があると、プレイヤーによってはジリ貧になりそうですが……?

二見氏:そこは救済措置もあるのでご安心ください。借金をすることも可能です。クレイドルコフィンと武器は消耗品ですが、それらを失って出撃できないという事態にはなりません。

片岡氏:メイガス抜きでもクレイドルコフィンに乗ってフィールドに繰り出すことも可能ですが、HUD表示がなくなるなど、大きく難易度が上がってしまいます。

偶発的な出会いを楽しめるようなマルチプレイ要素を搭載

――拠点を整備する要素にはどんなものがありますか?

片岡氏:クレイドルコフィンの整備施設や生産施設が存在します。ほかにも、メイガスと交流する生活スペースもあります。

――リソースはお金以外には何がありますか?

片岡氏:クレイドルコフィン自体が消耗品であり、そういう点ではリソースと呼べるかなと思います。AO結晶を集めてお金を集めて、資材と組み合わせてどんどんとクレイドルコフィンを乗り換えていくことになりますね。

――クレイドルコフィンのビルドの幅はどのくらいになるのでしょうか?

片岡氏:戦闘向けにしたり結晶採掘に特化したりと、プレイスタイルに応じたカスタマイズが可能になっています。

――1人用モードでは、「“アルバとエイダの監視記録回収任務”に就き、それを進めていくことでアルバとエイダの物語を知っていく」とのことですが、操作キャラクターはアルバではないということでしょうか?誰になるのでしょう?

二見氏:はい。アルバを実際に操作するわけではありません。

――共闘要素はありますか?

片岡氏:協力が前提ではないですが、偶発的な出会いを楽しめるような機能が搭載されています。

――ワンマッチの時間に区切りはありますか?

二見氏:とくにワンマッチで時間が決まっているわけではなく、自由に探索が可能です。同時マッチングではなく各々が自由に参加する形になります。また、マップ内で拾えるアイテムなどは、一度撮ったらなくなってしまうのではなく、一定時間立つとリポップします。

――なるほど。大規模バトルロイヤルゲームのように、一定人数が集まってマッチを行うタイプのゲームではないということですね。1つのマップにおいて、何人のプレイヤーが参加できるのでしょうか?

二見氏:参加人数については、マップによって変化します。

  • ▲TGS試遊版では、8人のプレイヤーが同時にプレイする形になっていました。

――フィールド上にはどんな敵が登場しますか?

片岡氏:エンダーズ以外の敵も登場します。とくに盗賊団のような立ち位置のエネミーは手ごわく、出会うと結構怖いと思います。

二見氏:私は盗賊団にボコられたこともあります(笑)。気づいたら囲まれていて……みたいなこともあります。ただ、倒すと結構もらえる報酬がでかいんですよ。そうそう、プレイ中にメイガスがアドバイスをくれると言いましたが、敵についてメイガスが「あの人の装備、とても高級そうですね……」みたいな形でプレイヤーに“悪魔のささやき”をしてそそのかしてくることもあったりします。

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