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感想:『ユニコーンオーバーロード』神ゲー説。フィールドを自由に旅して地域を解放して、集めた資材で街を復興。めちゃ強な敵の通せんぼもあるらしい!?

そみん
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 アトラス×ヴァニラウェアが2024年3月8日に発売するSwitch/PS5/PS4/Xbox Series X|S用シミュレーションRPG『ユニコーンオーバーロード』の新情報が公開されました。

 この情報は、9月20日にヒューリックホール東京で行われた“ATLUS TGS2023 MEDIA BRIEFING”で発表されたもの。イベントの模様はYouTubeでアーカイブ配信されています。

そもそも『ユニコーンオーバーロード』とは?

 オーディンスフィア』『ドラゴンズクラウン』『十三機兵防衛圏』を手がけたアトラス×ヴァニラウェアの20周年記念作品。

 仲間と出会いながら巨悪に挑む、超王道の冒険譚をヴァニラウェアならではの高精細なグラフィックとキャラクター、自由度の高いフィールド探索と新機軸のシミュレーションバトルで描いたファンタジーシミュレーションRPGです。

 1990年代(16bit時代)の名作シミュレーションRPGが持つ重厚な雰囲気や戦術性をフィーチャー・継承しながら、独自のバトルシステムや、オンライン対戦など現行機ならではの要素を盛り込み、懐かしくも新しい唯一無二のゲーム体験を楽しめます。

  • ▲あまりにも食欲をそそられてしまう超ハイクオリティな“ヴァニラめし”は健在。本作でも飯テロ注意!?

声優情報のほか、ゲームシステムの一部も判明。これって、神ゲーの予感!

 イベントにはアトラスの山本晃康P、ヴァニラウェアの野間崇史Dが登壇。MCの宇垣美里さん、ゲストのマフィア梶田さんとともにさまざまなトークが展開しました。

 大きな新情報は声優・キャストに関するもの。主人公のアレインをはじめ、6人のキャラクターの声優情報が明かされました。

・アレイン(声優:浦和希)
・スカーレット(声優:直田姫奈)
・レックス(声優:入野自由)
・ジョセフ(声優:山路和弘)
・イレニア(声優:甲斐田裕子​)
・ガレリウス(声優:玄田哲章)

 登場するキャラクターは100人以上おり、人間・エルフ・獣人・天使など仲間になるキャラクターだけでも60人以上。

 ここで掲載するのは本当に最序盤に登場するもので、アレインは亡国コルニアの王子である主人公、スカーレットとレックスは同じ島で育った幼馴染、ジョセフはアレインの従者で、イレニアはコルニアの女王。そして、ガレリウスはアレインに立ちふさがる宿敵となります。


●ストーリー 巨悪の手に堕ちた世界の命運は亡国の王子と指輪に託された―

 五つの国家からなるフェブリス大陸。
コルニア王国でのヴァルモアの反乱によって巻き起こった戦火はやがて大陸全土を覆い尽くし世界を支配する。主人公は亡国コルニアの王子として生き残り、解放軍を率いることになったアレイン。伝説の「一角獣の指輪」を手に、民を導くため、自軍の旗を掲げる。


 ちなみにクラス(職業)を考えていくうちにどんどん楽しくなってキャラクターが増えていったそうで、どんなクラス編成でパーティ・部隊を編成するかも楽しみですね。

 個々のキャラクターの掘り下げ要素も用意されているようなので、もしかしたらキャラ個別のエピソードイベントなんかも用意されているかもしれませんね。

 さて、『ユニコーンオーバーロード』のゲーム内容の一部は先日公開されたPVで判明していましたが、今回のイベントではもう少し踏み入った部分についても言及がありました。

 アトラス×ヴァニラウェアといえば『十三機兵防衛圏』『ドラゴンズクラウン』でも定評がある組み合わせで、ある意味で約束された神ゲー的な印象を受けましたが……ゲーム内容を知れば知るほど、その確信が強まるばかり。

 そもそも『ユニコーンオーバーロード』のコンセプトは1990年代のシミュレーションRPGを現代(2020年代)の技術でよみがえらせたら、というもの。このへん、『ドラゴンズクラウン』において1980年代のゲームセンターで人気を博したベルトスクロールアクションを現代(2010年代)によみがえらせたら、というコンセプトを思い出しちゃいますね。

 『ドラゴンズクラウン』の際には圧倒的なビジュアルの革新(でも、ちゃんとドット絵的なテイストは踏襲)に目を奪われつつ、実際に遊んだ際のプレイフィールはアーケードライクで多彩なアクションを気持ちよく繰り出せるゲーム性の高さに驚かされました。新しいけど、なつかしい。そんな絶妙のバランスだったわけです。

 今回の『ユニコーンオーバーロード』も16bitなテイストのグラフィックでぐりぐり動き回る部分になつかしさを感じつつ、バトル演出は頭身が高いキャラクターが存在感を放つという絵的なインパクトは非常に強いものでした。

 と、ここまでは先日発表されたPVを見てもわかること。

 今回のイベントで明かされたのは、「世界の広さ&自由度の高さ」と「めちゃくちゃ楽しそうな戦闘システム」の楽しさでした。

世界の広さ&自由度の高さ:60人以上のキャラを仲間にする順番は自由! 序盤から好きに動けるが、超強敵による高いハードルも

 ゲームの流れについては、プレイヤーは広大なフィールドを自由に探索して、ガレリウスに支配された地域を解放していき、集めた資材で街を復興していくとのこと。

 ……復興? これ、個人的には神ゲーのキーワードです。絶対人それぞれの遊び方によって個性が出るヤツ!

 シミュレーションRPGというと、いわゆるステージクリア・マップクリア型の作品もありますが、『ユニコーンオーバロード』はもっとRPG的な部分が強そうですね。フィールド移動もあるわけですし。

 世界を探索する部分・フィールドを自由に移動できる部分について、マフィア梶田さんによる「どのくらい自由に動けるのか」といった質問について、開発スタッフは「フィールドとして描いたマップ部分は隅から隅まで」と返答。かなり自由に冒険を楽しめるそうです。

 自由度が高く、どんな場所を冒険するか=仲間を増やす順番も人それぞれになる模様。自由度が高すぎて、どこに行けばいいかわからなくなることもありそうですが、例えば敵がめちゃくちゃ強くて明確に「ここはまだ行っちゃダメ」みたいな部分もあるようです。

 ……アトラス×ヴァニラウェア作品でそういう仕掛けがあると、本来は勝てないバランスの敵でも、なんとかして倒せないものか必至にがんばっちゃいそうですが(苦笑)。

 ともあれ、開発スタッフいわく、「シミュレーションRPGとは、シミュレーションゲームのユニットに対してRPG的なキャラクターの育成要素を足したジャンルだと考えており、『ユニコーンオーバロード』もその楽しさを踏襲しつつ、RPGが持っている広大な世界を自由に攻略するという魅力もアドオンしている」とのこと。

 まるでスーパーファミコン時代の16bitな技術がそのまま進化を遂げていったようなビジュアルとなっており、こんな世界を自由に冒険できるなんて、ワクワクが止まりませんね!

 自由な冒険と、敵に支配された場所の陣取り・解放、そして復興……。単なるシミュレーションRPGではなく、より大作RPG的な多彩な楽しみを味わえそうです!

めちゃくちゃ楽しそうな戦闘システム:大量のユニットを同時に運用する部隊編成の妙とリアルタイムな戦術性の高さに期待!

 戦闘についてはリアルタイムで展開し、部隊同士がぶつかるとバトルに突入する流れ。イベントでは屋外戦となっていましたが、たぶん市街戦とか城内戦とかもあるんじゃないでしょうか。

 まだ不明な部分も多いので明言できませんが、スーファミ時代からのゲーマーとしては『伝説のオウガバトル』的な雰囲気も感じるバトルですね。
(ただ、フィールドなどの移動はキャラクターを操作して探索するようなので、フィールド移動も含めてRTS的な『伝説のオウガバトル』とはちょっと違うとは思いますが)

 部隊編成については、画面を見るとわかるように、1部隊に複数のユニットを編成するタイプ。コストやサイズの概念があるかはわかりませんが、なんとなく巨大サイズのユニットとかはいそうな予感。“移動タイプ”や“リーダー効果”という言葉は読み取れるので、かなり奥深い戦術バトルを楽しめそうですね。
(そもそも本作にはオンラインでの対戦も用意されていますしね)


 公式サイトでの説明は下記となっています。

●戦場(ステージ)
 ステージでは部隊同士がお互いの拠点を落とすべく、リアルタイムで進軍していく。

 拠点を守りながら部隊を指揮し、制限時間内に敵将撃破などの勝利条件を満たすとステージクリア!

●戦闘(バトル)
 敵部隊と接触するとバトルに突入。バトルは事前に仲間キャラクターに設定した「作戦」を元に自動で進行する。

 仲間の兵種やスキルなどの特徴を見ながら、部隊<ユニット>編成や、装備、作戦を十分に整えよう!


 ちなみに難易度選択やオンライン対戦についてもコメントがありました。

 難易度は“CASUAL”、“TACTICAL”、“EXPERT”の3種類で、“TACTICAL”がノーマル・平均的なバランスの位置づけとのことで、キャラクターや世界観を楽しみたい方は“CASUAL”が遊びやすいそうです。なお、難易度はゲーム中に自由に変更できるので、どうしても勝てない敵と戦うときにだけ難易度を下げるといった、救済策的な使い方もできるとのこと。
(もしくは、敵が強い場所を後回しにして、別の場所を冒険して力をつけて再挑戦……なんて遊び方もアリ)

 ファミコンやスーパーファミコン時代に、仲間がやられるとロストしてしまうようなシミュレーションRPGを楽しんでいた方は、ぜひ“EXPERT”でひりつくバトルを楽しみたいものですね!
(『ユニコーンオーバーロード』にキャラクターロストの概念はないようなので、そこは安心ですね)

 オンライン対戦となる闘技場はゲームを少し進めると登場。あくまでおまけ的なものであり、物語本編の進行には影響がないとのこと。

まとめ:往年のゲーマーに刺さる要素だらけ! でも、この楽しさは今のゲーマーにも通用するはず

 まだ実際に遊んでいない段階で気が早いのは重々承知ですが、なんかもう、3~4周クリアする未来が見えてしまうほど面白そうなゲームです。

 自分はステージクリア型のシミュレーションRPGやレール型のRPGも好きですが、やっぱり“自由度の高さ”には弱いんですよね……。現時点の発表情報を見る限り、『ユニコーンオーバーロード』はオープンワールド的な自由度の高さとはちょっと違いますが、いい意味で枠組みされたルールの中でプレイヤーなりの異なる遊び方ができる“自由度の高さ”を感じます。

 余談ですが、特装版にはさまざまな特典が用意されています。イベントでは16bitアレンジミュージックアルバム(CD2枚組)に収録される楽曲の一部が披露されましたが……ああ、これはいい。beep音から進化した8bitなピコピコのもう一歩先、生音ではないデジタル音だからこその熱さを備えた16bitな音楽となっていて……必聴です。

 また、オリジナルカードゲームはヴァニラウェアの背景デザイナーである前田さんがゲームデザインしたとのことで、これまた早く遊んでみたい!

 繰り返しになりますが、ほんと楽しそうな“ゲーム”です。公式サイトも更新され、詳しいキャラクターやシステム情報も追加されていますので、それも踏まえて『ユニコーンオーバーロード』への期待を高めていただければ。きっと神ゲーのはずなので!


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