『最高の教師』最終話を考察。最後の謎は九条を殺した犯人。本命はアイツ、そして大穴は…

電撃オンライン
公開日時

 日本テレビ系列2023年7月期より土曜10時より放送中の、松岡茉優さん主演『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』最終話の考察を掲載します。

目の前にいるのは「1年後、私を“殺す”30人の容疑者」

 鳳来高校の担任教師である九条里奈は、卒業式の日に“担任生徒の誰か”に屋上から突き落とされ、■されます。

 しかし、その直後に1年間時間を遡った彼女は、自分の“死”の未来を変えるため、生徒との向き合い方を改めていきます。

 そんなタイムリープを主題にした謎めいた物語が展開してきた本ドラマですが、いよいよ9月22日、最終回を迎えます。

 本記事では、その最終回で明かされる謎について、ドラマ好きライターが考察していきます。

最終話 考察

これまでのまとめ

 と、その前に、これまでの物語を整理します。物語の発端は、主人公の九条がドラマ開始2分でいきなり屋上から突き落とされる場面から始まります。

 死んだと思った瞬間、1年前にタイムリープした九条は、自分を突き落としたのは誰だったのか、そして自分はなぜ突き落とされたのか、その謎を探りながら、なんとなく生きてきた前回の自分に向き合い、死の運命を変えようとします。

 彼女のクラスは、一部の生徒がクラスを仕切り、気に入らない者は集団でいじめに会うという、極めて歪なスクールカーストが存在していました。

 そんなクラスで、彼女はまず、前の1年でいじめに会い、最後は自ら死を選んだ生徒、鵜久森を救います。そして、彼女の協力を得ながら、問題を抱える生徒たちに向き合い、その問題を解決するため、時には(盗撮・盗聴などの)卑怯な手段も使って、生徒の意識を変えていくのでした。

 と、基本の筋はとてもわかりやすく、クラスの生徒が抱える問題を解決していくというスタイル。その間に自分を落としたのは誰かというミステリーも進んでいくのですが、前半は生徒の思春期にありがちな問題の解決が中心で、あまりミステリー的な空気はありませんでした。

 しかし中盤、鵜久森もまたタイムリープして2周目を過ごしていたことが判明。一気に謎めいた展開となっていきます。

 さらに、鵜久森は前の1年で自分が死んだその日、別の誰かに渡り廊下から突き落とされ、亡くなってしまいます。

 自分の死の運命は避けられない。そんな絶望的な雰囲気に飲まれそうになりながらも、それでも九条は生徒たちと向き合い、彼らの心を救っていくのでした。

8、9話でだいたいのことは判明する

 第8話では、鵜久森を落とした犯人として有力視されていた相楽の問題を解決。彼もまた、心に漠然と不安を抱えるただの少年だったのです。そして、続く第9話で、ついに鵜久森を突き落とした犯人が判明します。

 それは、西野を始めとする、クラスのスクールカーストでトップにいた女性陣3人でした。

 相楽が本命ではないこと、鵜久森を突き落としたのは西野たちであることは、多くの人が考察していました。

 本作は、謎が謎呼ぶような展開ではなく、ある程度わかりやすい誘導をしてくれているので、驚愕するような大どんでん返しはありません。あくまでも、先生と生徒を中心にした“救い”の物語です。

 このため、残された謎といってもそんなに多くはなく、一番はやはり九条を突き落としたのは誰か、そして2周目でも九条は死ぬのか、という点でしょう。

九条を落とした犯人

 現在、一番怪しいとされているのが、星崎という生徒。彼は早くから九条側についており、クラスのカーストには捕らわれず、自由に行動している印象でした。

 しかも、九条がタイムリープしていると思っており、彼女のことを隠し撮りしていました。鵜久森を落とした犯人として相楽の名前が上がった原因も、彼でした(別学校の相楽の友人が、鵜久森の死んだ日、学校に入り込んでいたことを示す証拠を録画していた)。

 正直、そんな証拠映像を偶然撮れるとは思えないので、疑惑を自分から逸らすためのことだろうというのが、もっぱらの論調。

 さらに九条がタイムリープしていることを疑いもしないので、彼自身もタイムリープしているのではという考察もあります。

 困るのは、動機がまったくわからないこと。もし彼が犯人だとしたら、動機面で納得できる説明があるのかのが不安になります。

怪しいのはもう1人

 クラスのいじめのを主導していた人たちはあらかた片付いたので、あと考えられるのは、やはり九条の夫。

 最初の1年では離婚していましたが、2周目では九条が本音で語り合ったため、歴史が変わって今もずっと一緒にいます。

 ことあるごとに助言をして、九条の支えになっていますが、一度は別れようと思ったので、何らかの恨みがあってもおかしくはないかな。

 あまり疑うべき人ではないと思いますが、個人的には、なんとも笑顔が怪しい(笑)。勝手な思い込みかもですが。

そもそも本当に落とされたのか?

 突き落とされた前提で話は進んでいますが、それも実際はわからないですよね。なにせ落ちた彼女が見たのは制服の袖のみ。勝手に落ちた九条を助けようと、生徒の誰かが手を伸ばした可能性もあります。

妄想説も捨てがたい

 考察記事の一番最初にも書きましたが、すべて九条の妄想説も個人的には捨てがたい。これまでのことは、誰かに突き落とされた九条が、死ぬ間際に見た走馬灯で、そこで自分の都合のいいように妄想で歴史を変えていたのではないか、というもの。

 これまでのこと全部意味がなくなるので、乱暴だけど意外に好き。本当にやったら大炎上するでしょうけど、逆に歴史に残る作品になるかも知れません。

結局、何されたのさ

 もう1つ気がかりなのが、サブタイトルの謎。『~1年後、私は生徒に■された』の塗りつぶされた文字は何か。普通に考えれば“殺された”ですが、今の状況だとちょっと合わないですね。

 悪い方面では、“殺された”“刺された”“憎まれた”“晒された”“返された”“壊された”“押された”“毒された”など。

 逆に良い方面では“許された”“愛された”“諭された”“任された”“征された”などなど。

 2文字以上になるとかなり広がるので、1文字であって欲しいですが、どっちみち悪い意味にはならない気がします。

 ただ個人的には、“殺”がYouTubeで使えないので、YouTubeでの宣伝対策で隠しているだけという説を推したい(笑)。

※写真は公式X(Twitter)より
© Nippon Television Network Corporation

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

関連する記事一覧はこちら