『百英雄伝』プレイレポート:懐かしくも新しい! 百人以上のキャラクターが描く壮大なドラマの序盤を先行体験!【電撃インディー】

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 9月20日、505 Games Japanのイベント“FUTURE PLAY 2023”が行われ、そこで期待のRPG『百英雄伝』を始めとする新作ゲームを体験することができました。

 ここでは、『百英雄伝』をメインに、実際に体験できたプレイレポートを紹介していきます。

『百英雄伝』について

 『百英雄伝』は、シナリオを村山吉隆さん、キャラクターデザインを河野純子さんが手掛けた、百人以上のキャラクターが登場する、完全新作のJRPGです。

 クラウドファンディング“Kickstarter”2020年ゲームカテゴリにて“資金調達額第1位”を獲得し、世界中のバッカーより支援を受け開発が決定しました。

 なお、2022年には本作に先駆けて物語の前日譚となるアクションRPG『百英雄伝 Rising』が発売されています。

物語の冒頭から賑やかな戦闘を楽しめる

 物語の冒頭は、村の自警団であるノア、リャン、ミオ、ガオウが、帝国の軍人であるヒルディとセイと一緒に、遺跡の場所を見つけるという任務に向かうところから始まります。

 初っ端から6人のキャラクターが揃っており、いきなりバトルも賑やか。そんなオープニングをプレイしていて思ったのは、やはりJRPGをプレイしているという安心感です。90年代の日本のRPGを遊んできた人にとって、この雰囲気は堪らないものがあります。

 街を回り、NPCの会話を聞いたり、道具屋でアイテムを買ったり、武器屋で高価な武器を買おうかどうか迷ったり……。まさにかつて遊んだRPGの感覚がよみがえってきます。

 また、懐かしさは感じるのですが、一方で新鮮さも感じました。グラフィックはすべてドット絵で再現されていますが、当時のRPGに比べれば圧倒的に美しくなっていますし、とにかく動きや表情が細かいのです。こうした動きを観ているだけで楽しい!

 まさにあの頃のJRPGが順当に進化するとこうなるという見本のようなプレイ感覚で、とっかかりがすごく良かったです。

遊びやすさに感心

 もう1つ思ったのは、とにかく遊びやすさにこだわっているという印象。現代人が遊ぶゲームらしく、サクサクとテンポよく進みますし、バトルもオートモードを搭載しており、ザコとの戦いはサクっと終わらせることもできます。

 このボタンを押せばメニューだろう、このボタンでマップだろうと、なんとなくの操作でも思ったように操作でき、まったく迷うことなくプレイできます。

 また、武器屋などで何か装備品を買うときも、パーティ全員の装備可否やどれくらいステータスが上がるかが一目でわかるレイアウトになっています。

 これなら1人1人の装備を考えていくのも楽になりそう。ほかにも会話ができるキャラクターはマークが表示されていたり、最初からマップで施設の位置がわかったりと、とにかく遊びやすさへの配慮が行き届いています。

 こうした細かい遊びやすさの積み重ねが、この気持ちいいプレイ感覚を生み出しているのだなと思いました。序盤からポンポンとレベルが上がっていくのも気持ちいいです!

バトルは派手ながら手間いらず

 エンカウントはランダムエンカウントで、バトルはターンごとに1人1人のコマンドを入力していく、懐かしのコマンド入力タイプ。こちらも、JRPGを意識したシンプルで遊びやすい内容になっています。

 斜め見降ろしのバトルで視点は固定ですが、キャラクターごとの攻撃や技の演出がかなり凝っており、今のRPGに負けない迫力を持っています。アクション性はなく、じっくり考えられるのも、自分好み。

 最初から6人いるのでコマンド入力はなかなか忙しいですが、序盤はおまかせで遊んでもザコに勝てるバランスになっていたので、煩わしさは感じませんでした。

ボス戦ではギミックを使う戦いも!

 ザコとのバトルはお手軽に楽しめますが、ボス戦になるとさすがにそうはいきません。

 ボス戦では、フィールドにギミックが登場することがあり、これをうまく使って戦っていく必要があるのです。

 冒頭、最初に訪れる遺跡のボスも、フィールド内の瓦礫に隠れるというギミックコマンドが使用できました。

 このバトルでは、ボスが繰り出す特定の強力な攻撃を、瓦礫に隠れると回避することができるのです。こうした、考える要素がしっかりあるのも、JRPGらしくて好きです。体験できたのは序盤のみでしたが、この先どんなギミックが登場するのかと思うとワクワクしますね。

 特定のキャラクターだと有利に戦えるといったこともありそうですね。

やはりキャラクターの魅力はピカイチ!

 まだ序盤というのに、最初のパーティメンバーである6人に加え、物語には多くのキャラクターが登場します。キャラクター同士の会話や掛け合いも軽快で、短い時間でも感動移入度はバッチリ。

 とくに初期メンバーのリャンがすっかり気に入りました。初期からいるメンバーを使い続ける性分なので、絶対育てまくります。ただ百人以上いるので、今後もっと個性的なキャラクターが登場してくれると思うと、楽しみでなりません。

 ちなみに最初のボス戦をしたあと、大きな街に戻るのですが、そこで出会ったのが、メロールという魔法少女。典型的な魔法ヒロインで、初っ端から濃ゆ~いキャラクターが登場してくれると、嬉しくなりました。そんな彼女のノリに、文字通りノリノリで乗っかるノアも最高でした。

期待していた通りの作品

 プレイ自体は1時間半くらいでしたが、まさに懐かしいのに新しい作品ということで大満足しました。本当に発売が待ち遠しい。

 本作は『幻想水滸伝』シリーズを手がけたスタッフが多く参加していることは公表されていますが、そのシリーズが好きだから、この作品に期待しているという人も多いと思います。

 実際自分もそうでした。そう思っている人は、確実に満足できると思います。それはただ思い出のおかげだけではなく、間違いなく本作の魅力だと思います。RPGの面白さを凝縮した内容となっているので、『幻想水滸伝』を知らない人でも、確実に楽しめると思いました。

そのほかの作品

 イベントでは、『百英雄伝』以外に3本のゲームをプレイすることができました。そちらも一通りプレイしたので、紹介していきます。

Ghostrunner2

 10月27日に発売予定のパルクールアクションです。サイバーパンク風の近未来世界を、所狭しと駆け抜けるハードコアアクションゲーム『Ghostrunner』の続編です。

 世界観もアクションも一回り洗練され、派手ながら繊細なアクションを楽しめます。難易度的にはかなり難しい部類に入るので、腕に自身があるなら挑戦してみて欲しいです。

Nivalis

 海と雲に囲まれた都市“ニヴァリス”を舞台にした、サイバーパンクシミュレーション。近未来の世界で生活し、冒険したり、恋愛したり、お店を経営したりと、自由に生きることができます。

 リアルな3Dのような、懐かしいドット絵のような、独特な雰囲気を持ったグラフィックが特徴的です。

マジカル★ポーション工房

 キノコ好きの魔女と手を組んで、魔法のポーションを作るゲームです。珍しい材料を手に入れて、さまざまなポーションを作りながら、ショップを経営していくことになります。

 魔女のグリセルダが1人で営んできたお店を任されることになったプレイヤー(ポーションアレルギー)が、彼女に変わってお店を切り盛りしていくことになります。どこかほのぼのとした雰囲気ですが、かなり本格的な経営シミュレーションが楽しめそうです。

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