『ナルティメットストームコネクションズ』試遊レビュー。手軽に遊べる操作モード“シンプル”や『BORUTO』オリジナルストーリーも収録。ファン必見の超大作の予感!
- 文
- セスタス原川
- 公開日時
バンダイナムコエンターテインメントから11月16日に発売される『NARUTO X BORUTO ナルティメットストームコネクションズ』。『ナルティメットストーム』シリーズ最新作となる本作の試遊会がメディア向けに開催されましたので、そこで遊べた本作のレビューをお届けします。
本作はアニメ『NARUTO-ナルト-』の20周年を記念した作品で、“うずまきナルト(重粒子モード)”と“うちはサスケ(支う影)”をはじめとした『BORUTO-ボルト- 』で活躍する新規プレイアブルキャラクターも登場します。
操作モード“シンプル”で新規・復帰勢も楽しめる作品に
試遊に先駆けて、本作のプロデューサーである須藤穂高P、鈴木禄之Pから本作の見どころの説明が行われました。
本作は2つのストーリーモードを搭載しており、1つがヒストリーモードです。
こちらは名前の通り、これまでのナルトの物語を選りすぐって追体験できるモード。ゲームには少年篇のキャラクターも参戦しており、思い出深い闘いを対戦ゲーム形式で体験しながら物語を改めて楽しめます。
ヒストリーモードは、本作ならではの“超アニメ表現”や、アニメの場面写真による臨場感のある物語体験が楽しめるとのことです。
そして、もう1つのスペシャルストーリーモードでは『BORUTO』を主軸にしたオリジナルストーリーが展開されるとのこと。
詳細まだ不明のままですが、冒頭シーンではナルトとサスケが再び闘っているシーンが描かれており、忍界が再び闘いに包まれる予感がします。
オリジナルキャラクターとして、戦争を企む謎の男・メルツと、作中で登場するオンラインゲーム「忍者ヒーローズ」のナビキャラクター・ナナシが登場します。
操作関係については、操作モード“シンプル”が追加されており、より幅広い層の方に楽しめるようになったとのこと。操作モードによる性能差も無く、遊びやすさが重視された設計になっています。
今回なターゲットとしては、以前に『ナルティメットストーム』シリーズで遊んでいた方も想定されており、そういった復帰して久しぶりに遊ぶ方でも楽しめるような操作難易度です。
簡単な操作でバトルの基礎的な部分を学んだ上で、次のステップとして対戦ゲームの駆け引きを楽しむ1歩踏み込んだ遊び方を楽しんで欲しいとのことでした。
多く増えたキャラクターのバランス調整については、バトルのバランスは作中のパワーバランスを意識しつつ、対戦ゲームとしてのバランスがキープされています。
情報は今後も発信されるので、ゲーム概要の詳細については続報に期待しましょう。なお、本作のシステムについての紹介映像も公開されていますので、あわせてご覧ください。
『NARUTO X BORUTO ナルティメットストームコネクションズ』システム紹介トレーラー
スペシャルストーリーモードとフリーバトルを体験
それでは本作のレビューに入っていきたいと思います。実際にゲームプレイで体験できたモードは、スペシャルストーリーモードとフリーバトルの2種類。
スペシャルストーリーモードは、オリジナルストーリーの冒頭シーンがプレイできました。
冒頭はゲームオリジナルのムービーから。これらは従来の『ナルティメットストーム』シリーズにも共通しているのですが、もはや1つの映像作品と呼べるくらい引き込まれるムービーの出来栄えと言えるでしょう。
そんな満足感のある映像の後にやってくるのは、ナルトとサスケのバトルです。ここはムービーを挟みつつ、次のチャプターでバトルパートが始まる、という流れでした。
ここで気になったのが、プレイヤーが操作するのがナルトではなくサスケである点。元になっている『BORUTO』の主人公はボルトなので、2人はどちらも主人公とは言えないのですが、やはりファン目線だとナルト視点で物語が進むのが自然です。
そこをあえてプレイヤーが操作するのをサスケにするというのは、これは何か大きな意図があるような気がして仕方ありません。
今回の試遊では物語の重要な部分までは確認できなかったので、実際にプレイしてどんな物語が展開されるのか確認したいところですね。
サスケとナルトのバトルは大迫力で大技を連発しまくり。特に、相手であるナルトが後半で尾獣化した状態になってからの闘いは、画面越しにプレイヤー自身が圧倒されてしまいそうな迫力でした。
プレイヤーであるサスケ側も須佐能乎(スサノオ)を展開できたらシチュエーションとして最高だったのですが……残念ながら試遊段階の筆者はそこまでタイミングよく技を出すことができませんでした。悔しい……!
プレイしていて感じた面白いポイントは、ストーリーの間に行われる闘いだからこそ、上記のように“ただ勝つだけでなく技の映えと物語の再現具合”を意識して闘える点。「ここでこの技を出したら最高の展開だろうな~」というファンの夢を叶えてくれるようなゲームだと感じました。
『NARUTO X BORUTO ナルティメットストームコネクションズ』スペシャルストーリーモード冒頭映像
『BORUTO』からも多数キャラクター参戦
続いては、キャラクターを自由に選択して対戦できるフリーバトルモード。
本作のバトルを簡単に説明すると、リーダーとなるキャラクターを選択して、そこにサポートキャラクターを2名編成したスリーマンセルで闘います。
戦闘中はリーダーキャラクターを使いつつ、自分の任意のタイミングでサポートキャラクターによる援護を要請できる形です。途中でリーダーの変更も可能なので、どんな編成で闘うかも戦略の1つと言えるでしょう。
やはり本作の注目キャラクターは、うずまきナルト(重粒子モード)ですよね。細かいところまで語ると『BORUTO』のネタバレになるので詳細は控えますが、ナルトと九喇嘛の集大成とも言える姿です。
最初は九尾チャクラを纏った状態ですが、条件を満たすことで重粒子モードが発動。強力な攻撃を繰り出せるようになります。
まさか重粒子モードのナルトを自由にゲームで動かせる日が来るとは……これだけでファンは絶対にプレイしたい作品と言えますね。
他にも、サスケ(支う影)、うずまきボルト「楔」、カワキ、ジゲン、果心居士、デルタ、ボロなど『BORUTO』から多数のキャラクターが登場します。
作品を追っている人からすると「ついにこいつらが来たか……!」という感じですが、知らない人は頭の上に?マークが浮かんでいることでしょう。
ボルトの「楔」がどんな経緯で得たどんな能力なのか、ジゲンがどれくらい強い敵なのか、本作をきっかけにキャラクターが気になった方はぜひ『BORUTO』を読んだりアニメを見たりしていただきたいところです。
『NARUTO』からも新規キャラクターとして、大筒木アシュラ、大筒木インドラが登場しています。こうして見ると本当にすごいキャラクター数で、全キャラクターを少しずつ使うだけでもとんでもない時間ゲームを楽しめそうです。
『ナルティメットストーム』シリーズお馴染みのダイナミックな奥義も必見ポイント。特定のメンバーを選んだ際に発動する合体奥義もあります。
対戦中に狙いたいのは、奥義フィニッシュした際に起こるフィニッシュカットイン。どれも名シーンを切り取ったカットインで、試合に勝利した後の爽快感がマシマシになること間違いなしです。
ゲーム性の部分の話をすると、先述の通り操作モード“シンプル”で操作が簡単になっているのは確かに体感できました。
操作のコマンド自体は豊富なので、いきなりプレイして思い通り……とは行きませんが、操作方法を確認しながらであれば数分から数時間のプレイで思い通りの技を出せるようになるでしょう。
それに加えて、しっかりと対戦ゲームらしい読み合いの楽しさも味わえるのが本作の良いところ。
簡単な例を挙げると、本作のバトルではどのキャラクターも変わり身の術で相手の攻撃から脱出して反撃に移れるのですが、これはある程度の回数制限があります。
この変わり身の術をどのタイミングで使うのかで、相手の大技を使うタイミングを逃させたり、一方的に攻撃を避ける展開になったり、戦況が大きく変化します。相手に変わり身がない状態でこちらが変わり身を残していれば、それだけで圧倒的有利な状況と言えますね。
また、ダメージを受けることで変身したり能力が解放される“覚醒”もあり、それで一発逆転を狙ったり、逆にそれをさせないように攻撃したり、キャラクターごとの戦略や対策を考えるのも面白そうです。
筆者は『ナルティメットストーム』シリーズを遊んだのはもう何年ぶりかというレベルで操作方法から怪しかったのですが、操作モード“シンプル”のわかりやすさのおかげもあって、数戦遊ぶだけである程度の操作を覚えられました。
せっかくキャラクターも多いことですし、操作練習の時間は最小限にしていろいろなキャラクターを使って遊びたいと思う方がほとんどのはず。そういう意味でも操作モード“シンプル”は嬉しい機能と言えますね。
また、前述の通り『BORUTO』のキャラクターも多く登場するので、これを機に本作とコミックやアニメの『BORUTO』に触れて欲しいところ。合わせて楽しめばゲームも本編の面白さも倍増すること間違いなしですよ。
ヒストリーモードで作品を振り返ったり、オリジナルストーリーを楽しんだりしつつ、プレイアブルキャラクター多数の対戦ゲームとしても楽しめる本作。
『NARUTO』『BORUTO』のファンはもちろん、カジュアルにストーリーモード重視で遊ぶ方、やり込み重視の方にもオススメできる作品です。ぜひ今後の情報発表にもご注目ください。
本作のアクション部分を動画で確認!
試遊会で撮影できた本作のプレイ動画を掲載します。今回お届けするのは本作のアクションモードです。どんなアクションが楽しめるのか、まずは動画でご確認ください。
©岸本斉史 スコット/集英社・テレビ東京・ぴえろ
©劇場版NARUTO製作委員会 2012
©劇場版NARUTO製作委員会 2014
©劇場版BORUTO製作委員会 2015
©Bandai Namco Entertainment Inc.
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