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『どうする家康』36話感想。秀吉の側室・茶々が登場。演じるのはまさかのあの人!?

びえ
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 毎週日曜20時からNHKで放送の大河ドラマ『どうする家康』。第36回“於愛日記”のレビューをお届けします。

いつもと雰囲気の違うはじまり。於愛の日記の内容とは?

 前回は、ついに真田昌幸と対面し、北条に領地を渡す代わりに徳川の姫がほしいと頼まれたところで終わりました。

 今回は、少しいつもと雰囲気が変わって、於愛が日記を読むところからはじまります。

 愛する夫を亡くし、悲しみに暮れながらも、子どもたちのためになんとか生きようとする於愛。

 これまでに見てきた、いつでも明るく笑顔を絶やさない彼女の姿とは、正反対の様子に少し驚きました。無理にでも笑顔を作ろうとするところは、なんだかちょっと痛々しさすら感じます。

 家康のことは尊敬しているけれど、慕ってはいないという衝撃の告白からオープニングに。

 さて、家康には年頃の娘がいないため、真田昌幸から出された条件を飲むためには、どこかから養女を迎えなければなりません。

 まず候補にあがったのは本多忠勝の娘・稲でしたが、これには親子二人が猛反対。なかなか了承してくれません。

 さらに、北条がいまだに抵抗し続けているという問題もあります。北条氏政、氏直の親子は、一筋縄ではいかない相手ですが、もはや一触即発の状況です。

 家臣たちも含め、みんなが戦を未然に防ごうと奔走してくれていますが……そんななかで、於愛が胸を押さえて苦しむ場面がありました。どうやら体調があまり良くないようです。心配ですね。

 ゆっくり休んでほしいものですが、そこにちょっとした面倒事が飛び込んできてしまいました。かねてから家康が探していたという女性の話です。

 千代、という名前を久しぶりに聞きました。しばらく姿を現していませんでしたが、なんとこの千代のことを元忠がかくまっていたのです。

 彼女はもともと武田家に仕えていた女性です。そして真田家は武田家ともつながりが深かったものですから、妙な疑いがかかってしまいました。またなにかを企んでいるのではないか、そのために家康の娘を要求してきたのではないかと。

 それを疑った忠勝が元忠のもとへ乗り込むという、大騒動に発展してしまいました。

於愛と家康の絆に感動…が、最後に衝撃の展開が!

 ようやく騒動が落ち着いたあと、千代と元忠の話を聞くことに。千代は元忠のことを騙していたと証言しますが、なんとなく元忠のことをかばっているようにも感じます。いずれにしても、どういう処分になるかは家康が帰ってきてからです。

 その場はなんとかおさまりましたが、於愛は千代の言葉に思うところがあったようです。

 本心を隠しながらも、今まで懸命に家康のことを支えてきてくれた於愛。慕ってはいないと彼女は言いますが、なんとも思っていない相手のために、ここまで献身的になれるものでしょうか。

 尊敬しているという気持ちだけでは、ここまでできないようにも思います。

 千代のことを心配していたという家康は、二人の結婚を許します。幸せになることは生き残った者の務めである、という言葉が胸にしみました。家康はもちろん、千代も瀬名のことをよく知っている人物ですから、なおさら心に響いたのではないかと思います。

 生き残った者のなかには、夫を亡くしてしまった於愛も含まれます。あまり思いつめず、幸せになってくれるといいのですが。

 ここまで見届けてきても、忠勝はまだ真田のことを信用できない様子。そんな彼に対して、稲は自分が真田に入り込んで操ればいいと提案します。

 凛とした態度や気の強いところは親子そっくりで、かっこいいなと感じました。忠勝の男泣きもよかったですね。

 家康と於愛のやり取りも心に残りました。無理に笑顔を作ろうとしていた於愛が、それを忘れて自然な笑顔でいられたのは、家康のおかげだったと。優しくて素敵な話です。

 その後すぐに於愛は亡くなったとのことでしたが、最後に映されたのが明るい笑顔だったのが救いでした。

 さて、せっかく家康たちが手を尽くして北条との仲を取り持ったのもむなしく、秀吉は戦へと突き進んでしまいます。もはや秀長の意見も聞かず、ほとんど暴走しているような状態です。

 そこへ登場してきたのが、側室の茶々ですが……家康が見間違えるほど、お市にそっくり。メタなことをいうと同じ女優さんなのですが、この演出は衝撃でした。それにかなり危険な匂いがします。

 次回はどうなってしまうのか!? 楽しみに待ちましょう。

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