『崩壊:スターレイル』をPS5から遊びたい人へ。開拓の旅で訪れる世界とそこで出会えるキャラクターを紹介【3媒体合同レビュー】

江波戸るく
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 HoYoverseが贈るスペースファンタジーRPG『崩壊:スターレイル』。10月11日のPS5版リリースを経てあらゆるプラットフォームで展開されており、「据え置きで本格的なRPGが遊びたい!」という方にもおすすめのタイトルとなっています。

 本記事では、そんな『崩壊:スターレイル』の世界観と、列車が訪れる先で出会える人物たちを一部紹介します。

 また、本記事はファミ通ファミ通Appとの合同企画となっています。ファミ通ではゲームシステム面を、ファミ通Appでは既にスマホで遊んでいる方向けのレビュー記事を展開しているので、そちらも合わせてチェックしてみてください。

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『崩壊:スターレイル』の世界

 “星穹列車”という宇宙を駆けることのできる列車へと乗り込んで、広大な世界を渡り歩く『崩壊:スターレイル』では、伝説の中で語られる“星神(アイオーン)”が存在しています。

 “原動力”に駆られた“星神”たちはやがて、無数の“世界”のあいだを自由に行き来できるようになりました。そんな中、とある星神に関係する奇妙な物質・災の種とされる“星核(せいかく)”が出現。それが現れた世界は、大きな災厄に見舞われると伝えられているものでした。

 物語の冒頭、何らかの意図で星核ハンター・カフカにその星核を埋め込まれた主人公は、星穹列車の仲間たちとともに、果てなき銀河へと旅立つことを決意。自身の失われた記憶を探しながら、長い長い開拓の旅路へと踏み出します。

 しかし、主人公を乗せた星穹列車は、跳躍の際に星核の影響を受けて停車してしまいます。その近くにあったのは、氷に覆われた星・ヤリーロ-VIでした。そこにある街「ベロブルグ」を丹恒・なのかと共に訪れた主人公は、治安を維持する組織・シルバーメインのブローニャや、地下反抗組織・地炎に属するゼーレと出会い、彼女たちと共に、星核を封印するべく奔走します。

 ヤリーロ-VIでの戦いが終わったあと、一行は現れたカフカに仙舟「羅浮」へ行くよう告げられます。「羅浮」は、主に6つの組織(雲騎軍・天舶司・地衡司・太卜司・工造司・丹鼎司)によって社会が構成されており、それぞれがこの地の秩序を保つことに貢献していましたが、星核が持ち込まれたことによって危機が忍び寄っていました。

 星核が関わっている以上、放置することはできないと判断した主人公たちは「羅浮」を訪問。丹鼎司の白露や雲騎軍の将軍である景元たちと協力して、この地で渦巻く陰謀に挑むこととなります。

星穹列車

 主人公が乗り込むこととなる、旅の拠点とも言える場所です。既に亡くなっているある星神の力を原動力としており、異なる世界へ行くことができる力を備えています。

 なのか、丹恒、姫子、ヴェルト――そして車掌のパムと共に、大きな謎と神秘を追いかける旅が始まります。

三月なのか(声:小倉唯)

お茶目な少女。写真撮影など、この年頃の少女が興味を持つような物事すべてに「執着」するべきだと思っている。

漂流する恒氷の中から目覚め、自分に関する記憶をすべて失っていることに気付いた少女は、しばらく思い悩んだ後、生まれ変わった日を自分の名前にすることに決めた。

この日、三月なのかは「誕生」した。

丹恒(声:伊東健人)

凛とした無口な青年。「撃雲」という名の長槍を持ち、列車が行く果てしない開拓の旅で護衛役を担っている。

丹恒は自身の過去をひた隠しにしている。列車に同行するのも、己の手で築き上げた過去のすべてから逃れるためだ。

しかし、列車は本当に彼を「過去」から遠ざけてくれるのだろうか?

  • ▲Ver.1.3では“丹恒・飲月”が登場。丹恒の過去と関係がある姿のようですが……? 仙舟「羅浮」で描かれるストーリーは必見です。

ヴェルト・ヨウ(声:細谷佳正)/姫子(声:田中理恵)

●ヴェルト・ヨウ

経験豊富で頼れるネゲントロピーの元盟主。「世界」の名を受け継ぎ、幾度も世界を滅亡の危機から救った。

セントフォンテーヌの事件が一段落した後、ヴェルトは陰謀を企てた張本人と共に門の向こうへと旅立った。

彼自身でさえ予想していなかっただろう。その先に、新たな旅と仲間たちが待っていることを。

●姫子

チャレンジ精神に溢れた科学者。彼女がまだ少女であった頃、座礁した星穹列車を故郷で発見した。

数年後、ついに列車の修理を終えた姫子は、それがただの始まりに過ぎないことに気づいた。新たな世界を「開拓」する旅路には、より多くの仲間が必要である。

同行者たちの目指す方向が違っていても、彼らは同じ星空の下にいる。

◆TIPS:ネゲントロピー
 同じくHoYoverseが配信しているタイトル『崩壊3rd』に登場する組織。世界に破壊をもたらす“崩壊”現象に人間の文明の力で抗おうとしており、ヴェルトはここで盟主として仲間たちを率いていました。

 唯一『崩壊3rd』の世界からやってきた存在であるヴェルトについては、公式で紹介動画が公開されています。

・動画:崩壊3rd公式PV 崩壊編年史——理の律者 編

宇宙ステーション「ヘルタ」

 天才とされるヘルタが建造した、巨大な博物館式の宇宙船である宇宙ステーション「ヘルタ」。不活性の星核をはじめ、多くの奇物が収容されている場所でもあります。

 本作屈指の高難易度コンテンツである“模擬宇宙”はここからもアクセス可能となっており、開拓者として訪れたプレイヤーに手ごたえのある戦いを体験させてくれます。

ヘルタ(声:山崎はるか)

宇宙ステーション「ヘルタ」の真の主。

「ブルー」で最もIQが高い人間で、自分が興味を持ったことにしか手を付けず、一旦興味を失えばすぐに離れてしまう──宇宙ステーションがその最たる例である。普段は遠隔で操作できる人形の姿で登場する。

「私の幼少期と比べると、7割くらいは似てるかな」──とは、ヘルタ本人談。

アスター(声:赤﨑千夏)

好奇心旺盛で元気いっぱいな少女。名義上は宇宙ステーション「ヘルタ」の所長。

各々の意見を述べるスタッフたちを管理したり、博識学会の無理難題に失礼のないように返答するのは、彼女にとって造作もないことである。

宇宙ステーションの指揮なんて……家業を引き継ぐより簡単だよね!

◆TIPS:模擬宇宙
 『崩壊:スターレイル』のコンテンツの1つ。ヘルタのオフィスからも入場できます。ランダムに得られるバフを駆使しながら先へと進んでいくダンジョンとなっており、突破するには運が関わる部分も。本作のシステムへの理解力も求められます。

ヤリーロ-VI「ベロブルグ」


 雪と氷に覆われた地、ヤリーロ-VI「ベロブルグ」は、星核の侵蝕を受けてしまったこの星に存在する唯一の都市となります。上層部はベロブルグの地上に位置しており、建創者によって統治。ここでは気温が一定に保たれているので、人々は比較的安定した暮らしを享受しています。

 その一方、下層部はベロブルグの地下に位置しています。また、PS5版のリリースと同日に行われたVer.1.4のアップデートで追加される、ベロブルグの復興を中心としたメインストーリーの舞台となっています。Ver.1.4ではどういったストーリーが展開されるのでしょうか……?

ブローニャ(声:阿澄佳奈)

ベロブルグの「大守護者」の継承者、若く有能なシルバーメインのリーダー。

ブローニャは幼い頃から厳格な教育を受け、「継承者」に必要な気品と親しみやすさを身につけた。

しかし、下層部の劣悪な環境を目の当たりにした未来の指導者は、次第に疑問を抱くようになる……「私が受けた訓練は、本当に民が望む生活を与えられるものなの?」

ジェパード・ランドゥー(声:古川慎)

高潔で実直なシルバーメインの戍衛官、高貴なる血脈のランドゥー家の者。

常に吹雪で覆われたベロブルグで、人々が衣食住に困らないのは──ジェパードと彼の率いるシルバーメインが、その日常を守っているからである。

 ジェパードに関しては家族である人物が2名、プレイアブルキャラクターとして登場しているのも印象的です。姉であるセーバルと、末っ子の妹であるリンクスを旅の仲間に加えることができたら、ぜひボイスをチェックしてみてください。

ゼーレ(声:中原麻衣)

颯爽とした立ち振る舞いの「地炎」のメンバー。

地下の危険な環境で育った彼女は、一人で行動することに慣れている。保護する者と保護される者、抑圧する側と抑圧される側。

世界がゼーレに見せるのは、いつも白と黒で分かたれた景色だった──そう、「あの少女」が現れるまでは。

サンポ・コースキ(声:平川大輔)

口が達者な商人、「利益」あるところにサンポあり。

サンポが手にする圧倒的な量の情報に人は近づかざるを得ないが、彼の「客」になるのは決して良いことではない。

値段さえ見合えば、「客」はいつでも彼の「商品」になり得るのだ。

◆TIPS:シルバーメインと地炎
 ブローニャ、ジェパードが所属するシルバーメインはベロブルグ上層部で治安を維持し、ゼーレが身を置く地炎はベロブルグ下層部で主に活動する地下反抗組織です。

 同じベロブルグに生きる者同士ではありますが、両者の間には相容れない部分があります。作中では衝突する場面も見られますが……?

◆TIPS:スターピースカンパニー
 本作に登場する金融企業。“存護”の星神であるクリフォトを信仰しており、その規模はかなりのもので、各所で名前を見かけることとなります。

 スターピースカンパニーに所属する人物として、Ver.1.4でプレイアブル実装されたトパーズ&カブがいます。彼女の登場によって、この企業の新たな側面が見えてくるかもしれませんね。

仙舟「羅浮」


 仙舟「羅浮」は、全宇宙で規模が最も大きく、影響力のある勢力の一つ、仙舟同盟が所有する巨大艦船です。主人公たちの旅、その2つ目の停車駅でもあります。

 モダンと伝統が混じりあう賑やかな都市と、壮大な建築群が築き上げた景観は、仙舟「羅浮」でしか見られない独特なものです。

白露(声:加藤英美里)

明るく元気な女の子。持明族の「啣薬の龍女」であり、腕利きの名医でもある。

「お湯をたくさん飲むように」、「一晩ぐっすり眠れば治る」など、医者らしくない治療法を提案することが多い。

人が苦しむ姿を見ていられずに、治療の時は決まって目を瞑ってしまう。──とにかく病気が治ればいいじゃろ!

羅刹(声:石田彰)

大きな棺を背負っている、容姿端麗な金髪の青年。

天外の行商人である彼は、不幸にも星核によって発生した仙舟「羅浮」の危機に巻き込まれてしまう。

その結果、優れた医療の腕を発揮する機会が生じた。

景元(声:小野大輔)

帝弓七天将に名を連ねる「神策将軍」。

気怠そうな外見とは裏腹に、非常に思慮深く、策を用いて劣勢を挽回することを智謀と思わない景元は、不要な問題が起きないよう、万事において工夫を凝らしている。

彼の周到な計略によって平和が保たれてきた仙舟において、景元は一見すると怠け者のように見えるため、他者から「無眼将軍」という渾名をつけられた。

鏡流(声:桑島法子)

伝説の「雲上の五騎士」の1人であり、「無罅の飛光」と呼ばれている。

人の勝敗を超え、「神」を斬り殺す力を手に入れるため、彼女は異なる道を進むことを選んだ。

その後、仙舟の記録から羅浮の「剣首」が1人減り、名前を消された「裏切者」が1人増えた。

◆TIPS:持明族
 一般的な人間よりも非常に長く生きる、仙舟の種族の1つ。彼らは不朽の星神「龍」の末裔で、卵に戻り生まれ変わるという力を有しています。

◆TIPS:雲上の五騎士
 仙舟で英雄視されている、5人の人物(鏡流、景元、応星、丹楓、白珠)のこと。無類の強さを誇り、鏡流がリーダーとしてまとめていました。なお、彼女は景元の師匠でもあります。

たびたび登場する星核ハンターたち

 開拓の旅の途中では、“星核ハンター”と呼ばれる人物たちと遭遇することがあります。冒頭から登場するカフカ、銀狼の2人は特に強い印象を残すのではないでしょうか。「羅浮」まで辿り着くと、刃も姿を現すようになります。

 手配書の文面などからも謎めいた存在であることが感じ取れますが、彼女たちの目的は……?

カフカ(声:伊藤静)

スターピースカンパニーの指名手配ファイルには、カフカの名前と「趣味はコートを集めること」としか記されていない。

人々がこの星核ハンターについて知っているのは、彼女が「運命の奴隷」エリオの最も信頼する構成員の1人だということだけだ。

エリオが予見した「未来」にたどり着くため、カフカは行動を開始する。

銀狼(声:阿澄佳奈)

宇宙をひとつのゲームと見なしているスーパーハッカー。

どんなに厄介な防御システムでも、銀狼はいとも簡単に解除してしまう。彼女と「天才クラブ」のスクリューガムのデータ攻防戦は、今やハッカー界の伝説となっている。

宇宙には、あといくつのステージがあるのだろう?銀狼はとても楽しみにしている。

刃(声:三木眞一郎)

己が身を顧みず、刃に晒す剣客。本来の名前は不明。

「運命の奴隷」に忠誠を誓い、恐ろしいほどの自己治癒能力を持つ。

彼は古びた剣を使って戦う。ひびが入った刀身は、その体と心のようだ。

 宇宙ステーション、ヤリーロ-VIでの戦いを経て、仙舟「羅浮」での物語が描かれている『崩壊:スターレイル』。PS5版から始めてもメインストーリーに追いつくことは難しくないので、1人でも気になる人物がいたら、星穹列車の旅路に踏み出してみてはいかがでしょうか。好奇心を満たしてくれるような、果てのない開拓の旅がプレイヤーを待っています。


江波戸るく:永遠に新米のライター兼編集者。業が深いと判断したキャラクターを“海溝”と定めて沈むことに生きがいを見いだす。


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