アニメ『ガンダムビルドメタバース』第1話感想。惜しみなく登場する歴代シリーズキャラクターに大興奮!

電撃オンライン
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 10月6日(金)より配信がスタートしたアニメ 『ガンダムビルドメタバース』第1話“DIVE”の感想記事をお届けします。

【注意】キービジュアルより先のテキストでは、『ガンダムビルドメタバース』1話の物語に関する記述が多々あります。そのため本編をご覧になってから読むことを強くオススメします。

『ガンダムビルドメタバース』第1話「DIVE」

あのキャラクター達にもう一度会える喜び

 『ガンダムビルド』シリーズ10周年記念作品となるアニメ『ガンダムビルドメタバース』。

 本作は同日より先行アクセスもスタートした、ガンダムメタバースプロジェクトの一つでもあり、メタバース世界を舞台に歴代のシリーズのキャラクターが夢の共演を果たす、『ガンダムビルド』シリーズのお祭り的な位置づけの作品でもあります。

 筆者は『ガンダム』シリーズ初心者にオススメを聞かれた際、比較的新しい万人向けの作品として『ガンダムビルドファイターズ』の名前を挙げていたのですが、その『ガンダムビルドファイターズ』がもう10年前というのだから驚きです。

 最近は『ビルドファイターズ』ではなく、『ビルドダイバーズ』や『ビルドダイバーズRe:RISE』からシリーズに触れたという世代の方も増えてきたのではないでしょうか。

 そんな時間を経て、歴代のシリーズキャラクター達にもう一度会えるわけですから、本作が発表時された時から、一人のシリーズファンとして鼻息を荒くして配信を待ちわびていました。

職場で『ZZ』を全話完走する猛者、ウルツキ・セリア

 そんな本作の冒頭では、本作の主人公ホウジョウ・リオと、リオが“師匠”として仰ぐマスクレディーとのガンプラバトルからスタートしますが、いきなりこの戦闘がアツい。

 発表時から大きな話題を呼んだマスクレディーのガンプラ“ガンダムパーフェクトストライクフリーダムルージュ”ですが、シュベルトゲベールにアグニ、パンツァーアイゼンといった、オリジナルのストライクフリーダムにはない豊富な武装を惜しみなく披露してくれます。

 主人公のリオがハワイに住んでいることもあり、今までの『ガンダムビルド』シリーズとは舞台の街の雰囲気もかなり違っていますね。

 ホビーショップでは、店員兼ガンプラ教室の先生であるウルツキ・セリアが爆睡していましたが、「『ZZ』を1話から見直していた」という発言が気になるところ。

 セリアは店長とは遠い親戚の間柄らしいとはいえ、全47話もある『ZZ』を一気に全話完走したとすると、一体いつから2階に籠もっていたのか、その間店の仕事は大丈夫だったのかと、余計な心配をしてしまいます。

 『ガンダムビルド』シリーズの恒例でもあるガンプラ制作シーンが今回もばっちり存在していたのも嬉しいところ。

 個人的な話になってしまうのですが、自分は『月刊コミックボンボン』で連載されていた『プラモウォーズ』や『ガンプラ甲子園』で育った世代でもあるので、ガンプラを題材にした作品ならではの要素があるとテンションが上がります。

 作品ごとに方向性は異なりますが、“ガンプラ”に対してどのように向き合うかというテーマをどう描いてくのかは、『ガンダムビルド』シリーズを見る時の共通の楽しみの一つです。

“あばたーふみな”が早速登場! 今回は信じていいのか……?

 歴代キャラクターの共演が発表された時、シリーズファンは大いに盛り上がりましたが、もっとも大きな話題を呼んだのが“あばたーふみな”ではないでしょうか。

 『ビルドファイターズトライ』で登場し、瞬く間にシリーズ屈指の人気キャラクターとなったホシノ・フミナですが、今回は前髪を伸ばし、ネコミミのようなパーツをつけた、かなりキャッチーなデザインとなっています。

 本作の第1話にもさっそく登場し、多くのフミナファンを歓喜させてくれましたが、「本当に中身があのフミナなのか?」という疑問が浮かんで離れない人は少なくないはず。

 1話での言動や公式サイトの紹介文を見る限り、フミナ自身のアバターである可能性は十分高いと思っています。

 ただ、一方で有名人に憧れて同じアバター・名前を使うプレイヤーの存在が作中で示唆される一幕もあっただけに、予断は許されませんが……今回こそは信じて、素直にあばたーふみなの可愛さを心から堪能したいと思います。プラモデルが早く欲しい。

 また、同じくシリーズ屈指の人気キャラクター、メイジン・カワグチも顔見せ程度ながら登場しており、マスクレディーと旧知の間柄であることを仄めかしていました。

 仮面キャラ・赤系の機体に乗る・主人公にとっての憧れの存在と、何かと共通点がある二人ですが、過去に一度ガンプラバトルから離れていたというマスクレディーが、今後の鍵を握っていそうな予感がします。

『ビルドダイバーズ』とのチーム戦ではあのBGMが

 後半では、ミカミ・リクを始めとする『ビルドダイバーズ』のキャラクターが一挙に登場。チーム一覧画面で“ビルドダイバーズ”の文字が表示された時、あくまでもファンサービスとして存在を匂わせる程度かと思いましたが、しっかりとリオとの交流と活躍が描かれました。

 リオも参加したダイバーズ同士のチーム戦では、なんといってもリクの新しいガンプラであるガンダムダブルオーダイバーアークがとにかくカッコいい。アヤメとの一騎打ちの際、“フォース・ビルドダイバーズ!”をBGMにトランザムする流れに興奮しなかったファンはいないでしょう。

 リクにとっての目標だった、クジョウ・キョウヤが愛機にしていた『ガンダムAGE』シリーズの要素を盛り込んでいるのもなかなかニクく、改良にあたってキョウヤに相談していたのではないかなどの勝手な妄想も膨らみます。

 アヤメのSDガンダムへの愛が変わらない一方、『ビルドダイバーズ』では初心者だったモモが一人前のモデラーになっていたり、キャラクターたちの個性と成長がしっかりと感じられたのもいいですね。

 冒頭のマスクレディーとの戦いに始まり、ビルドダイバーズとのバトルでも真っ先に大ダメージを受けて戦線を離脱するなど、なかなか見せ場がなかったリオも、ここで最後に意地を見せてくれました。

 実力的にまだ駆け出しのモデラーである以上仕方ないとはいえ、主人公機であるラーガンダムの活躍をもっと見たいのも正直なところ。これからリオがどのように成長していくのかも注目のポイントになりそうです。

 雲の上の存在だったビルドダイバーズの面々とも仲良くなり、いい雰囲気で終わりそうな矢先に待ち受けていたのが、衝撃のCパート。

 マスクレディーを圧倒した謎の仮面の女性が、エルピー・プルの名セリフを口にしていましたが、まさかこんな形で、セリアが『ZZ』を徹夜で見ていた伏線が回収されるとは予想していませんでした。

 仮面キャラは速攻で正体がバレるという、『ガンダム』シリーズのお約束も踏襲しつつも、謎の仮面の女性とマスクレディー、ウルツキ・セリアはどんな関係性なのかという謎は残ったままで、とにかく続きが気になる終わりでした。

 第2話の配信が、今から待ち遠しいです!

『ガンダムビルドメタバース』とは

 ガンプラの世界に新たなインターネットサービスが誕生した。

 メタバース空間内でユーザーは自分の分身となるアバターを動かし、他のユーザーと交流し、ガンプラバトルをし、実際にガンプラを購入することもできる。

 この新世界へ飛び込んだ少年ホウジョウ・リオは、リアルの世界でウルツキ・セリアからガンプラビルドの技術を学び、メタバース世界でマスクレディーからガンプラバトルのノウハウを叩き込まれ、日々その腕を磨いていた。

 自分のオリジナルガンプラ「ラーガンダム」を完成させたリオは、メタバース空間内で――かつてのガンプラバトルの強者たちと邂逅する。

スタッフ(※短縮表記)

企画:サンライズ
原案:矢立肇 富野由悠季
監督:大張正己
シリーズ構成:木村暢
キャラクターデザイン:岡田洋奈 後藤依子 形部一平
ふみなデザイン協力:島田フミカネ
キャラクターデザイン監修:大貫健一
メカニックデザイン:大河原邦男 海老川兼武 柳瀬敬之 寺島慎也 鷲尾直広 安藤孝太郎(スタジオ GS)
チーフメカアニメーター:芳山 優
企画協力:BANDAI SPIRITS バンダイナムコエンターテインメント
制作:SUNRISE BEYOND
製作:バンダイナムコフィルムワークス 創通

©創通・サンライズ

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