レビュー&攻略:『Station to Station』は美しいボクセルアートの世界で楽しむ鉄道シミュレーター。駅と線路をつなげて世界を広げよう【電撃インディー#488】

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 電撃オンラインが注目するインディーゲームを紹介する電撃インディー。今回は、Galaxy Groveが開発するPC(Steam)用鉄道シミュレーター『Station to Station(ステーション・トゥ・ステーション)』を紹介します。

 なお、電撃オンラインは、尖っていてオリジナリティがあったり、作り手が作りたいゲームを形にしていたりと、インディースピリットを感じるゲームをインディーゲームと呼び、愛を持ってプッシュしていきます!

孤立した建物をつないで豊かな景色が溢れる地域に

 本作は、建物や森などさまざまなものが立方体で組み合わされているボクセルアートの世界を舞台にしています。

 その中で、プレイヤーは点在する建物をつなげるように駅や線路を建築していくことになります。そして、すべての建物を完成させるとステージクリアとなります。

  • ▲ゲームはステージ制となっていてクリアすると次のステージをプレイできます。

 引いた画面で見るとあまりわかりませんが、ズームしてみるとしっかりボクセルアートになっているとわかります。ゲームの特性上、引いた画面を見ることが多いのにこのこだわりはすごいです。

 建物の完成と言っても、建築をするわけではありません。建物にはそれぞれ小麦や魚、石炭など“必要なもの”と“生産されるもの”が設定されており、開始時には、どの建物も“必要なもの”と“生産されるもの”が足りていません。

 例えば、“パン(生産されるもの)を作りたいけど、小麦(必要なもの)がなくて作れない”といった状況がどの建物でも起きているというわけです。

 そんな建物を駅や線路でつなぎ、“必要なもの”と“生産されるもの”がそれぞれの建物に行き渡るようになると建物が完成します。あくまで建物を完成させることが目的で駅や線路はその手段でしかないわけです。感覚としては流通網を構築している感じですね。

 ただ、駅や線路を無尽蔵に設置できるのであれば、悩みませんがもちろんそんなことはありません。いくつかのルールに沿う必要があります。

 まず駅を設置するには$50が必要になります。そのうえ、建物に隣接するように配置しないと意味を成しません。ひとつの駅に対して、線路は4本までつなげられるようになっています。

  • ▲駅は回転させて好きな向きで配置できます。
  • ▲線路は自由にカーブさせることが可能。がけや水辺は橋を作って線路を作れます。

 そして、線路は距離に応じた$が必要になります。できることは基本的にこれだけなので、簡単……かと思いきや、適当に駅や線路を作っていると$が足りなくなったり、数が足りなくなって駅に線路をつなげられなくなったりしました。

 駅を置ける場所がある程度固定されるのが大きいですね。そこから逆算して線路をどのように配置するかが重要みたいです。それでもうまく駅や線路を配置してつなげられたら気持ちいいですね。実際の流通網もこんな感じで作られているんですかね。

 さらに、建物が完成するとどこか無機質だった自然が一気に色づきます。そうなるのは建物のまわりだけですが、すべての建物を完成させればステージ全体が鮮やかな景色に早変わり。視覚でもうまくいっているのがわかるので、見て楽しめるようにもなっていました。

チャレンジ要素のおかげで効率に駅や線路を作りたくなっちゃう

 駅や線路をつなげて建物を完成させていき、完成するとまわりの景色が鮮やかになっていくところを見るととても気持ちがよく楽しいです。ほかにも、ステージには建物を完成させるといったクリアするための条件以外にチャレンジ要素が設定されています。

 チャレンジ要素は、クリア時に一定以上の$を残す、橋を使用しないなどさまざま。チャレンジ要素は達成しなくてもクリアには影響せず、達成してもゲーム内で何かできるようになったりもしません。ただのやりこみ要素なのですが、これがあることでかなり計画的にやりたくなってしまいます。

 できるだけ線路の長さを短くて、数も少なくするにはどういった順番で作っていけばいいのか。そのためにどんな順番で作っていくか。プレイしてみると予想していたことがうまくいかないことも多いのですが、うまくできたときは非常に爽快です。

 さらに、それらのチャレンジ要素にも大きくかかわるのがカードの存在です。カードには線路や橋を作るのにかかるお金を減らすといった効果があります。

 所持しているカードは任意に使用できるので、どうしても高額になってしまうときに使えば、高い効果を見込めます。さらにステージ内で複数回カードを入手できるので、ある程度バンバン使っていけるのもうれしいところ。

 ただ、調子に乗って使っていると本当に必要なときにカードがなくて、予定通りに駅や線路を作れなかったこともありました。ご利用は計画的にということですね。

 プレイしてみたところ、シンプルなルールなので比較的早い段階で理解できました。また、チャレンジ要素やカードなどによって、どのようにすれば効率よく駅や線路を作れるのかを考えるところが非常に楽しい!

 建物が完成したときには、ボクセルアートの世界が色鮮やかになっていき、うまくいっていることが視覚的にわかるのもおもしろいポイントですね。

攻略:効率よく建物を完成させてお金を大量に入手しよう

 線路は距離が長いほど、崖などの高低差や水辺などのはしが無いと通過できない場所に作ろうとするほどお金がかかるようになります。

 お金の量はステージごとに決まっているので、あまり無駄遣いができません。チャレンジ要素を達成しようとするとなおさらです。カードの効果でお金を節約することはできますが限度があります。そこで重要になってくることが建物を完成させる順番です。

 本作では建物を完成させることでお金を入手できます。一本の線路を作ったときに“必要なもの”と“生産されるもの”が上手く行き渡って建物を同時に完成させるとボーナスが付き、大量のお金を入手できます。

 お金が多いほど、長い線路や橋を作ることができるので、できるだけ大量のお金を入手しておきたいところ。そのために手軽なのが、同じ建物を線路でつなぐことです。

  • ▲近くの建物はひとつの駅でつなぐことができます。

 “必要なもの”と“生産されるもの”が同じ建物はつないでも完成することはありません。なので、まずは同じ建物からつなぐことがおすすめ。そして“必要なもの”と“生産されるもの”がまったく関係ない建物をつないでも完成しないので、これらからつないでいくと最終的に大きなボーナスを得られやすいでしょう。

  • ▲建物が完成するときは青色のラインが出るので参考にできます。

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