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アニメ『陰の実力者になりたくて! 2nd season』2話感想。月が赤いbotと化したシドが最高。ラストでお約束も破ってくれるし、笑いっぱなしでした!

カワチ
公開日時

 アニメ『陰の実力者になりたくて! 2nd season』の第2話“安息の地”の感想をお届けします。

【注意】キービジュアルより先のテキストでは、『陰の実力者になりたくて! 2nd season』第2話の物語に関する記述が多々あります。そのため本編をご覧になってから読むことをオススメします。

どんだけ「月が赤い」のセリフを気に入ってるんだ!

 陰の実力者に憧れた少年がシド・カゲノーとして異世界に転生するストーリーを描いた『陰の実力者になりたくて!』。10月より放送がはじまったアニメ第2期は巨大なスラムである無法都市を舞台にしたストーリーが描かれます。

 無法都市は紅の塔の支配者であるエリザベート、白の塔の支配者であるユキメ、黒の支配者であるジャガノートの3人が支配するスラム街で、エリザベートが“赤き月”の出現によって暴走したことにより大混乱を起こすことに。

 姉であるクレアとともに吸血鬼の討伐へとやってきたシド(シャドウ)ですが、第1話はヴァンパイアハンターであるメアリーのセリフ「もう時間がない」「暴走が始まる」「月が赤い」が気に入り、使いまくる様子が描かれました。シリアスな展開のなか、シドはなんとなくセリフを真似ているだけなのですが、うまい具合に噛み合っているのが笑えましたね。

 公式Xもことあるごとに「月が赤い」「もう時間がない」ばっかりつぶやいており、悪ノリが最高ですね。

 第2話は紅の塔の前でシドがユキメ&ジャガノートと遭遇する展開で、どのような会話をするのかと思っていましたが、まさかの「月が赤い。暴走が始まる」。どれだけ、このセリフを気に入っていんだろう。ただのセリフbotになっていますよ! 何回繰り返すんだろうと思いますが、ジャガノートが勝手にセリフの意味を理解するところも最高でしたね。

 なお、その後はシドが紅の塔を守る“番犬”をあっさりと撃破。ギャグキャラのシドですが、陰の実力者になるべく修行を重ねただけあって実力は本物。悪者に容赦ないところも含めて、本当に格好いいです。

 一方、シドとはぐれて、ヴァンパイアハンターのメアリーと行動を共にしていたクレアはベータと遭遇。この地で何が起きているのか知ることになります。このシーンでは、かつてのオリアナ王国王女で、今はシャドウガーデンの一員になったローズこと666番が登場するのがうれしかったですね。一緒にいた、富田美憂さん演じる664番と、羊宮妃那さん演じる665番のマイペースっぷりもかわいくて癒やされました。ぜひその仕草をアニメでチェックしてみてほしいです。

 なお、ベータたちとの会話からクレアはメアリーの素性が気になるようですが……? 今回の無法都市編でのキーマンとなるメアリーの正体はその後のストーリーで明かされていくことになります。

 後半はジャガノートのバトルシーンが満載。原作でも迫力のあるキャラクターでしたが、小山剛志さんの低音ボイスによる芝居が加わることで、さらに凄みが増しましたね。

 ジャガノートが様子を見ていたクレアに不意打ちで間合いを詰め、彼女を殴るシーンは原作にもあり、コミック版でも描かれていましたが、アニメではさらに衝撃的なシーンになりました。ジャガノートの拳がクレアの頬にめり込んでおり、痛々しさが伝わってきましたし、そんな状況でもまったく物怖じせず立ち向かう彼女が格好良かったです。

 ただ、その後にメアリーがクレアにキスをする衝撃的なシーンがあり、そんな感想もぜんぶぶっ飛んでしまいましたけどね! まぁ、くちびるに触れたのはキスではなく別の理由があったわけですが。でも、画のインパクトが強すぎて、そんなことは頭に入ってこなかったです。動揺するクレアのリアクションもナイスでした(笑)。

 終盤には黒幕となる人物も登場。盛り上がると見せかけて……そこは『陰の実力者になりたくて!』。お約束を破って暴走するシドに大笑いしました。彼が黒幕を相手になにをしたのかは……ぜひアニメを観てみてください!

 また、エンディングはナンバーズがソロで歌うことも判明。今回は長谷川育美さん演じるラムダが担当でしたが、今後誰が歌を披露してくれるのか楽しみですね~!!


カワチ:RPGとビジュアルノベルが好きなゲーマーで、誰にも気付かれないようなマニアックな小ネタを記事に織り込むのが好き。深みのあるゲームが好きかと思えば、本当は肌色が多ければなんでもいいビンビン♂ライター。


©逢沢大介・KADOKAWA刊/シャドウガーデン

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