『CoD:MWIII』βテストレポート:戦場を縦横無尽に駆け回るテンションの高いバトル&カスタマイズシステムも戦闘スタイルの方向性を決めやすくて最高!

柏又
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 Activision Publishingより11月3日発売の『Call of Duty: Modern Warfare III』。10月7日より実施された本作の対戦モード“マルチプレイヤー”のβテストの模様をお届けします。

 本作は、今年でシリーズ20周年を迎える人気FPSシリーズ『Call of Duty(以下、CoD)』の最新作です。昨年発売された前作からの続きとなるストーリーモード“キャンペーン”をはじめ、シリーズを通して人気の高い対戦モード“マルチプレイヤー”、そしてTreyArchが開発に参加する協力プレイ“ゾンビモード”と幅広いプレイヤーが楽しめる点が魅力です。

 10月7日より本作のマルチプレイヤーモードのベータテストが実施されました。ベータテストは2週に分けて実施され、10月7~11日の第1週がプレイステーションユーザー限定のオープンベータ、10月13~17日の第2週がXboxやPCを含めたクロスプレイ対応のテストとなっています。

 今回は、10月7日のテスト初日をPS5で上限レベル20になるまで遊んだインプレッションをお届けします。

あちこちで交戦が発生するペースの早いバトルはこれまで通り!

 『CoD』のマルチプレイヤーといえば、両陣営のプレイヤーがマップ中を所狭しと暴れまわり、お互いの位置関係があっという間に入れ替わるベースの早いバトルが特徴。今回も過去作に劣らずテンションの高い銃撃戦を味わうことができました。

 基本的な操作周りは去年発売された『CoD:MWII』に近い感じで、短距離だが通常より早く走れる“タクティカルダッシュ”やスライディング、ダイブなどのアクションでマップを駆け抜け、要所では障害物に武器を固定して射撃を安定させる“武器マウント”も行えます。

 今作の特徴的な操作としては、エイム(照準)中に方向キー下で銃をひねって構える“タックスタンス”が可能になったこと。これは、過去作では倍率の異なる2つのサイトが付いたアタッチメントを使うときにあった操作で、視野角は狭いが倍率の高いサイトをつけていてもタックスタンスを使えば広い視野を確保して戦えます。筆者は低倍率サイト一択なのであまり出番はなさそうですが、人によっては狭い場所で役立つかもしれないですね。

過去作の焼き直しと思うなかれ! プレイ感覚がかなり異なるリメイクマップ

 今作のマルチプレイヤーは、過去作のマルチプレイヤーで使用されたマップを現代版にリメイクされたものが使用されているのも特徴です。ベータテスト初日では、2009年に発売された『CoD:MWII』よりリメイクされた“エステート”と“ファベーラ”、“スキッドロウ”の3つと、大規模戦モード“グラウンドウォー”向けの完全新規マップ“ポポフ パワー”がプレイ可能でした。

 筆者は2009年の『モダン・ウォーフェア2』のマルチプレイヤーもそこそこ遊んでいたのですが、2023年の今、リメイクされたマップはかなりプレイ感覚が異なる印象を受けました。大きなロッジを中心に周辺がひらけた地形であるエステートは、「ああ、こんな感じのマップだったなー」と思いましたが、残りの2つは行ける場所がかなり豊富になっていて、普通に新規のマップで遊んでいる感じ。

 どのマップも水平方向だけではなく地形の上下にも気を配る必要があり、遊んでいてかなり楽しかったですね。

装備品で方向性が分かりやすくなったカスタマイズシステム

 装備品やPERKと呼ばれる特殊能力を組み合わせて、自分の使うキャラクターをカスタマイズするシステムもマルチプレイヤーの楽しみのひとつといえるでしょう。今作はPERKの付与された装備品を身に着けることで、特殊能力を発揮する仕様になっています。

 装備部位はベストとグローブ、ブーツとギアの4タイプ。とくにベストはキャラクターの能力を大きく変化させる重要なポイントです。

 今作のカスタマイズは、メインとサブの武器に手榴弾などの“リーサル”と補助的なアイテム類である“タクティカル”、時間経過でゲージを溜めて弾薬箱などを生成する“フィールド装備”があり、これにPERKの付与された装備品が加わるわけですが、ベストの種類によって下の写真のように装備の構成が変化するのです。

  • ▲初期装備のインファントリーベスト。各種装備がまんべんなくそろっている。
  • ▲エンジニアベスト。リーサルが使えない代わりにギア枠のPERKが2つ装着可能。

 さらにベータテストのレベル20でアンロックされる“ガンナーベスト”は、初期弾薬数が増えてリロード速度が上昇することに加え、メイン武器が2つ装備可能に。代わりにブーツ枠のPERKが使えないというわりと尖った感じになります。

 今回のカスタマイズシステムはベストで大まかなカスタムの方向性が決まるので、狙った立ち回りのキャラクターが作りやすいのでは、と筆者は感じました。ただし、PERKはギア枠にけっこう強めの装備が集まっているため、このなかからどれを選ぶか頭を悩ますことにはなりそうですね。

ベータテストはまだまだこれから!

 今回は初日をプレイした感想をお届けしましたが、ベータテストは対応機種を広げつつ10月17日まで実施されます。PS5、もしくはPS4を持っている人ならすでに無料で参加できますし、XboxやPCユーザーもソフトを予約している人は13日から、持っていなくても15~17日の間はすべてのプレイヤーがプレイできます。

 筆者はPS Storeでクロスジェンバンドルを予約済みなので、もう発売日を待つだけなのですが、ベータテストの初日に参加した今では発売が待ち遠しい気持ちでいっぱいですね。ベータテストはいきなり実戦から始まるので、対戦FPSに慣れていない人はこのハイペースさに戸惑うかもしれませんが、腕に自信がある人はぜひ参加してほしいですね。


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