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【軌跡シリーズ名言集:ミュゼ】これがあれば私は…何とか自分を保てると思うので

Zenon
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 日本ファルコムの名作ストーリーRPG『軌跡』シリーズの名言集をお届けします。

 本記事で紹介するのは、『閃の軌跡』シリーズに登場するメインキャラクターの1人、ミュゼのセリフ。《新VII組》随一の切れ者にして、重い宿命を背負った彼女の名言を紹介していきましょう。

※本記事内には物語のネタバレを含む表現がありますので、ご注意ください。

これがあれば私は…何とか自分を保てると思うので(ミュゼ)

●第III部 獅子ノ刻~閃光の行方~(英雄伝説 閃の軌跡IV -THE END OF SAGA-)

 ミュゼ・イーグレット(以下、ミュゼ)は、主人公リィンが教官を務めるトールズ士官学院・第II分校《VII組》に所属する女生徒。成績は優秀で周囲との関係も良好な“優等生”です。

 たびたびリィンを誘惑するなど小悪魔的な言動が目立つものの、問題児というほど周囲との摩擦は起こさない、ある意味ムードメーカー的な役割も果たしていました。(『閃の軌跡III』より)

 その正体は帝国の大貴族・四大名門の一角“カイエン公爵家”の血を引く淑女。内戦を引き起こした罪により拘束中の現カイエン公に代わって、次期カイエン公爵家当主の座に就いた若き指導者でもあります。

 本名はミルディーヌ・ユーゼリス・ド・カイエン。“事故”で両親を亡くして以降は、母方の家であるイーグレット家で育てられました。ちなみにこのロングヘアーはウィッグで着脱可能です。(『閃の軌跡III』より)

 ミュゼは“盤面”をシミュレートする異能によって未来を予知し、帝国の発動した呪い《巨イナル黄昏》への対抗手段として、周辺各国の戦力をまとめる《千の陽炎》作戦を提案します。

 “盤面”の異能を使用している場面。超高速で複雑な計算を張り巡らせるため、使用後は著しく精神を消耗してしまいます。

  • ▲カルバード共和国、リベール王国、レミフェリア公国らの国家元首と会談し、世界大戦の構図を整えるという“最悪の一手”を指したミュゼ。それは世界が呪いに呑まれ終わってしまうよりはマシという“世界への保険”でした。

 しかしそんな彼女もまだ16歳の少女。民間人を含めて数百万規模の犠牲者が出るという作戦を立案して、なんのプレッシャーも感じていないわけではありません。もしもの時のために“自決用”の小型魔導銃を用意していたのですが、それを見つけたリィンは「持てるすべてを駆使してでも防いでみせる」と約束します。

  • ▲魔導銃としての機能のほか、自決用の実弾も装填されている銃。この時はミュゼの決意を変えられず、銃を彼女に返却していました。

 そして、ミュゼの想定していた最悪の盤面に到達し、魔導銃を使いそうな場面に陥ってしまったのですが、とある奇跡が起きて最悪な状況を回避。彼女は生きながらえ、魔導銃は一旦その役目を終えました。

  • ▲「実はそれほどメンタルが強いタイプでもありませんから。」このセリフも心に来る名言ですよね。死を覚悟した泣き笑いの表情もまた……。

 その後、窮地を脱したミュゼを労わるため、リィンはカイエン家のプライベートビーチを訪れます。



 子どものようにはしゃぐミュゼ。“2人きり”の状況を思う存分楽しんでいます。


 両親の思い出を話し、聞くシーン。これまでのミュゼの半生が語られました。

 また、多くの人からもらった想いのおかげで、自分の立てた《千の陽炎》に苦しめられたと語ります。この場面は、いっそ人の情を切り捨てられる環境で育てば、機械的に《千の陽炎》も実行できたのにという言葉が秘められていると感じましたね。

 でもそのおかげで、人として大切なものを失わずに済んだことに安堵していると語るミュゼ。そしてリィンは「そんな君だからこそ、俺たちは力になってあげたいと思ってるんだ」と語ります。その言葉を受けたミュゼは、リィンに“お守り”を預かってほしいと言い出しました。


  • ▲自爆に巻き込まれて苦しむ前に終わるための気休めであり、《千の陽炎》が最悪の形(連合軍の敗北で自分の首を差し出す)で終わったときの救済でもあった実弾2発

 そして、リィンがそれをミュゼから手渡された次の瞬間!






  • ▲離れる際のキス顔がすごく、色っぽいです……。

 ミュゼはリィンの手を引いて身をかがませ、キスを交わします。さすがのリィンも意表を突かれた形で反応できなかった様子。そしてここからが、今回の名言となります。




「これがあれば私は…何とか自分を保てると思うので」

 数百万の犠牲を世界に強いる《千の陽炎》作戦を導いたミュゼ。その心はまだ歳相応の少女であり、最悪の時には恐怖と重圧に負けて自決しようとさえ考えていました。

 しかしリィンを想う“恋心”を自覚し、告白の代わりにキスすることでそれをリィンに伝えます。それはリィンが生きて銃弾を預かってくれている限り、作戦がどうなったとしても、自決することなく生きる覚悟を決めた証だったのかもしれません。

  • ▲リィンはリィンで、もはや自分の命を諦めていそうな危うさを見せていたので、それを繋ぎとめるための行動でもあったのだと思います。

 はい、というわけで今回の名言「これがあれば私は…何とか自分を保てると思うので」をお送りしました。貴重な水着回ということで目の保養にしつつ、シリアスなメッセージも込められたイベントだったので、とても印象的だった覚えがあります。

 シリアスなものからコメディ的なものまで、軌跡シリーズにはほかにも数々の名言が存在します。今後もそれらを不定期にピックアップしてお届けしていく予定なので、お楽しみに!

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※画面はPS4『英雄伝説 閃の軌跡III』『英雄伝説 閃の軌跡IV -THE END OF SAGA-』のものです。

(C) 2017 Nihon Falcom Corporation. All rights reserved.
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