感想:『葬送のフリーレン』6話“村の英雄”。シュタルクの好感度爆上がり! 2年間の待ちぼうけも…フリーレンならありそう!?

ハチ
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 アニメ『葬送のフリーレン』第6話“村の英雄”の感想をお届けします。

【注意】キービジュアルより先のテキストでは『葬送のフリーレン』6話“村の英雄”の物語に関する記述が多々あります。

この子は間違いなく英雄だったんだ……

 修行中のシュタルクのところにフェルンが訪れましたね。竜と戦う自信はないものの村のために懸命に努力する姿にフェルンはシュタルク見直した様子。そして、フェルンも初めて魔物と戦ったときに逃げてしまったという話をしていました。そりゃあ、あんなに恐ろしい魔物が目の前にいたら逃げて当然ですよね。

 追い詰められてもフリーレンは助けてくれず、フェルンはそこで覚悟を決め自分で窮地を乗り切ったと話していたのですが、フリーレンは決して冷たいわけでではなくフェルンのことを信じていたからそのような対応をしたのだなと感じました。

 私には弟子になにかを教えるという経験はありませんが、10歳離れた弟の自転車に乗る練習に付き合ったことがあるんです。乗り方を教えたりしていたのですが「自転車の後ろから手を離さないで」と言われていたのに「大丈夫、離さないよ」と嘘をついてじつは手を出さずに見ていたことを思い出しました。でもそれはどうでもよくなったわけではなく「この子は何回も何回も練習して絶対にできるから大丈夫」という気持ちからだったので、きっとフリーレンも同じ気持ちだったのだと思います。なつかしいなぁ。

 この作品を見るたびにおじいちゃんを思い出しり、弟を思い出したり……フリーレンの旅――過去と現在のそれを見ているといつの間にか自分が歩んできた人生も振り返っているんですよね。こんな体験はあまりなかったので、なんだか不思議な作品だなぁ。

 印象的だったのはフリーレンの「短いね」に対してシュタルク「超なげーよ」とツッコミをいれていたところ。エルフと人間の時間の流れの差が表れていて、本作らしくて良かったですね(笑)。詳しいことは語りませんでしたが、シュタルクはこの村の人たちが大好きなんだろうな!

 無事に竜を討伐したシュタルクですが、こんなに強かったんだ……。アイゼンも「俺の弟子はすごい戦士になる」と言っていましたよね。村の人を想う優しさ、努力し続けることができる忍耐力、そしてこの一件で怖さを乗り越え立ち向かう覚悟を手に入れ、本物の英雄になったんだなとしみじみ思いました。
 
 とはいえ、竜が村を襲わなくなったのはシュタルクが強いからだったそうなので、客観的に見るとすでに英雄だったと言えなくもありません。そのことに気が付いていないシュタルクがかわいい(笑)。アイゼンがシュタルクを殴ってしまった理由も「怖かったから」だそうで、そのことからもシュタルクはあまりに強い力があることが感じられました。

 これからもっともっと活躍していくと思いますし、頑張りが愛おしくて、戦っているときはかっこよくて大好きなキャラクターになりました。甘いものが好きところもかわいいですよね! 表参道のおしゃれなカフェでパンケーキとか食べさせてあげたら、めちゃめちゃ喜んでくれそう、連れていきたいな(笑)。

えっまさか2年の待ちぼうけ……フリーレンならあるかもなぁ

 竜を討伐しシュタルクもフリーレンの旅に同行することになって、最初の村で関所を通ることができずに待ちぼうけすることに。期間は……まさかの2年!? 最終回までこの村か……。フリーレンだしあり得るよね、と思っちゃいましたね(笑)。

 その気持ちはフェルンも同じなようで、関所通る方法をシュタルクと探していました。そうだよね、2年って人間にとっては大事だもんね、わかるわかる! 私としてもこのまま最終回までこの村なのはちょっと残念だし、なんとしても関所を通過してほしいな(笑)。

 シュタルクとフェルンも仲良くなったなと感じましたし、シュタルクがアイゼンにこの旅の思い出話をしたいと考えていることもわかりましたね。この子、どんどん好感度上がるなぁ……。好きなんだが!?

 そんなこんなで、フリーレンという名前を知った村の偉い人が「フリーレン様なら」とあっさり関所を通してくれました。よかった~~! 村で2年待ちぼうけコースは回避できました。でも、関所の向こう側はどうやら平和とは言えないようなので、心配ではありますね。そして、いよいよフリーレン、フェルン、そしてシュタルクの3人での冒険がはじまったので3人の絡みを楽しみつつ冒険を見守っていきたいと思います!


ハチ: 原作を読んでいないため、毎回ドキドキしながら鑑賞中! フリーレンにどんどん人間味が出てきて、なんだか子供の成長を見守る親のような気持ちになっている今日この頃。得意な魔法?は“スパイスでカレーを調合する”と“猫に触ると2分で手が痒くなる(なお、猫を飼ってます)”。


【STAFF】

原作:山田鐘人・アベツカサ「葬送のフリーレン」(小学館「週刊少年サンデー」連載中)
監督:斎藤圭一郎
シリーズ構成:鈴木智尋
キャラクターデザイン・総作画監督:長澤礼子
音楽:Evan Call
コンセプトアート:吉岡誠子
魔物デザイン:原科大樹
アクションディレクター:岩澤 亨
デザインワークス:簑島綾香、山﨑絵美、とだま。、長坂慶太、亀澤蘭、松村佳子、高瀬丸
美術監督:高木佐和子
美術設定:杉山晋史
色彩設計:大野春恵
3DCGディレクター:廣住茂徳
撮影監督:伏原あかね
編集:木村佳史子
音響監督:はたしょう二
アニメーション制作:マッドハウス

CAST
フリーレン:種﨑敦美
フェルン:市ノ瀬加那
シュタルク:小林千晃
ヒンメル:岡本信彦
ハイター:東地宏樹
アイゼン:上田燿司
クヴァール:安元洋貴
フランメ:田中敦子

© 山田鐘人・アベツカサ/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会

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