『MFゴースト』4話感想。カナタとレンの鎌倉デートにニヤニヤ。レースは本戦突入で一気にアツアツ!

タダツグ
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 今なお熱狂的なファンを持つ名作『頭文字D』の後継作として、満を持して世に送り出された新作アニメ『MFゴースト』。第4話“タイヤマネジメント”が放送されましたので、視聴してみての感想をお届けします。

【注意】ここからは記事の構成上『MFゴースト』の物語に関する記述が多々含まれます。ネタバレが気になる方は本編をご覧になってから読むことを強くオススメします。

アニメ『MFゴースト』第4話“タイヤマネジメント”感想

 AパートとBパートの温度差がデカすぎてビビってます。ゲームライターのタダツグです。ただし、どっちかが冷めているとかそういうわけではありません。どっちもHOTです。ただ、温度の方向性が違うだけ! 自分でも書いてて意味不明ですが……ご覧になった方であれば僕の言いたいこともわかってもらえるハズ(笑)。

 Aパート……いわゆる前半は、父親が残した痕跡を探して鎌倉をめぐるカナタと、それに付き添うレンの描写が中心。さながらデートみたいなものです。温度感はぽかぽか! 一緒に写真を撮るところなんかは、めちゃくちゃニヤニヤしてしまいます。

 今回のデートで、レンはカナタへの想いをより強く自覚した感じですね。“ちょっと気になる”が“好き”へと昇格したとでもいいますか。レンちゃん、めちゃくちゃ尽くすタイプではありつつ、なかなかに押しが強い部分もあって若さがはちきれそうでした。一緒に居ると楽しいタイプの女の子かも。

 一方、ステアリングを握るとあんなに速いカナタですが、こと恋愛に関して言えばのんびり屋というか奥手な印象。レンに関して全幅の信頼を寄せてはいるものの、まだ彼女のすべてに目が行っている感じではなさそうです。なんといっても、レンがMFGエンジェルスのナンバーセブン(※第3話でビンタまでされてる!)とは、カケラも気付いていないわけですし。普通気づくだろ!(笑)

 カナタからビンタ事件の張本人だと気づかれていないことにホッとしているレンですが、逆に言えば自分の正体を明かすタイミングを逸したわけでもあり……。この微妙なすれ違いがこのあとの2人にどのような影響をもたらすのか気になるところです。

 なんにせよ、Aパートラストの海岸線での2人の姿にはアオハル要素しかありませんでした。おじさんにはちょっと眩しすぎましたぜ(笑)。

 Bパートでは、いよいよMFGの初戦である“小田原パイクスピーク”の本戦がスタートすることに。温度感はアツアツ! 

 今回、カナタがレース直前に出会ったのは、“ヤジキタ兄妹”の異名をとる八潮 翔と北原 望。妹の望はカナタのイケメンっぷりが気になっている様子で、レンちゃんに強力なライバル出現かも? この出会いは本戦でも大きな意味を持ってきそうで印象的でした。


 Bパートの注目点は、前作『頭文字D』に登場した小柏カイが解説役として実況席に登場したこと。小柏といえば、ファンにとっては言わずと知れた藤原拓海のライバル。ミッドシップ乗りとして、拓海と2回のバトルを繰り広げた猛者です。父親同士もライバル関係にあったという背景描写もあり、結構インパクトの強い相手でした。まさか解説役で出てくるとは……。だいぶおっさんになってましたけど、イチ『頭文字D』ファンとしてうれしい瞬間でした。

 もう1つの注目点は、サブタイトルにもある“タイヤマネジメント”。今回のエピソードでは、トラクションにも影響するタイヤ温度のコントロールについて、前述の小柏が解説してくれました。

 小柏いわく、ベッケンバウアーのタイヤマネジメント能力は、MFGのトップランカー・通称“神フィフティーン”のなかでも別格とのことですが……カナタだって負けていないと僕は考えています。

 その根拠は、カナタが予選でコースを1周しただけでタイヤをダメにしていたという描写。これはタイヤの力を残すことなく、限界ギリギリまで使い切ったことに他ならないわけですが、それを意図して行ったのだとすれば、カナタのタイヤマネジメント能力も相当なものだと考えられます。

 予選と違って本戦は2周しなければならないことを考えると、予選のときのような全力走行は命取りになりそうですけどね。カナタの走りがレースになってどのように変化するのかも楽しみなところ。なんといってもカナタの師匠は、あの藤原拓海ですから。タイヤマネジメントが下手なわけがない!

第4話で印象に残ったセリフはこれ!

 せっかくなので第4話でも、僕が気に入ったセリフをチョイスしておきたいと思います。今回は2つほどご紹介!

「参戦4年目だけど、今までで一番気合が入ってるぜ。7番ちゃんのキスは誰にも渡さねえぞッ!(相葉 瞬)」
 
 MFGは表彰台に登ったトップ3人に対して、MFGエンジェルスからほっぺにキスが贈られるというご褒美がありまして。お気に入りである7番ちゃん(ナンバーセブン、すなわちレンのこと)のキスを狙う相葉センパイのお言葉です。ただちやほやしているだけではなく、結構マジで狙っているんだなーと。ここらへんのガツガツしたところは、カナタと正反対といえますね。
 
 ここのいびつなトライアングルが後々どんなこじれ方をしていくのかは気になります。なまじ、カナタは相葉から直々に「7番ちゃんに手を出すな」と釘を差されていますから……どうなることやら。

 ちなみにこのご褒美システム、個人的にはリョウ・タカハシのアイデアではないだろうと思っています。なんならMFGエンジェルスというパフォーマンス自体が違うような。ここらへんはどっちかというと、実質的な現場のトップである上有史博のアイデアなのかも? まあ、完全に主観ですけど。

「あのバトルに僕が加わるタイミングは、意外に早いかもしれません(片桐カナタ)」

 最後方からのスタートとなったカナタ。前方でライバルたちが激しく揺さぶりをかけあうなか、後方との駆け引きがまったく存在しない彼だけがのびのびとレコードラインを走れるというアドバンテージが。レースを冷静に俯瞰視していることがわかります。

 そのうえで、カナタが口にしたのが上記のセリフ。じつは第4話のシメのセリフでもあります。ヒキとしてインパクトがありますよね。来週、早くもオーバーテイクしてしまうのか? クルマの戦闘力でハンデを背負う主人公がどのような激走を見せてくれるのか、先が気になるいいヒキと言わざるをえません。

 実際、第4話で始まった本戦はまだ序盤も序盤なので、本当のバトルはここから。第5話ではかなりアツいバトルが楽しめそうです。基本的には1対1のドッグファイトが中心だった『頭文字D』に対し、『MFゴースト』は全15人による駆け引きがありますからね。馬力で劣るハチロクを駆るカナタにもつけいるスキは十分って感じでした。BGMにも『頭文字D』を彷彿とさせる曲が採用されていたりして、テンションは上がる一方ですよ。マジで来週が楽しみです。

 それでは、本日はこのへんで!

©しげの秀一・講談社/MFゴースト製作委員会

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