アニメ『ウマ娘』第3期4話感想。キタサンブラックがミホノブルボン&ライスシャワーと山ごもり。特訓回にハズレなし!
- 文
- タダツグ
- 公開日時
ファン待望のアニメシリーズ第3期『ウマ娘 プリティーダービー Season 3』第4話“あたしだけの輝き”が放送されましたので、視聴しての感想をお届けします。
【注意】この記事では『ウマ娘 プリティーダービー Season 3』の物語に関する記述が多々あります。そのため本編をご覧になってから読むことを強くオススメします。
アニメ『ウマ娘 プリティーダービー Season 3』第4話“あたしだけの輝き”感想
サトノダイヤモンドが皐月賞に、そしてキタサンブラックが天皇賞(春)に挑戦する第4話。キタちゃんが己を鍛えるために山ごもりする特訓回でもありました。
有馬記念、大阪杯と2着が続き、最後のひと粘りができないことに悩むキタちゃん。例によって頼れるナイスネイチャからのアドバイスにより、丈夫な身体を生かしたハードトレーニングの実施をトレーナーへ直訴。トウカイテイオー、サイレンススズカの後押しもあってトレーナーの許可も得られ、山ごもりによる強化合宿を行うことになります。
“例によって”と書きましたが、チームこそ別でありながら、しっかりとキタちゃんのことを見守ってくれているネイチャ先生が尊い……。はちみーのうたのハミングまで聴けて、最高に耳が幸せでしたね。
またテイオーとスズカの組み合わせでトレーナーを説得する……というのもいろいろと感慨深いものがありました。怪我に苦しんだ2人の言葉って、下手をしたら逆効果になりかねません。でも、苦しい時をそばで過ごして「この人なら言っても大丈夫」というテイオーとスズカの信頼が伺えた場面のようにも思えました。
一方、サトノダイヤモンドは皐月賞に照準を絞って準備中。幼なじみの2人は、それぞれの勝利を誓いつつしばし行動を別にすることに……。
キタちゃんの山ごもりトレーニングは、ミホノブルボンとライスシャワーが同行。身体を傷めないギリギリレベルのハードトレーニングがスタートします。しかしあの連れ去り方と目の覚まし方とか……。同じ水曜日にやっている某バラエティ番組を思い出さずにいられませんでした。名前にも同じ色を想起させる単語が入っていますし。それはさておき山ごもりということで、ランニングは坂路での練習が中心。坂路の申し子とうたわれたミホノブルボンがコーチングしてくれるのはじつに心強かったですね。
何より、クラシック2冠を達成しつつも故障で泣いたミホノブルボンがメガホンを取ることで、キタちゃんに同じ轍を踏ませないために気遣いながら自分が果たせなかった夢を託す……そんな構図に目頭が熱くなりました。
特訓が中盤に差し掛かった頃、疲労が溜まって思うように結果を出せず、焦り始めるキタちゃん。頑張る元気をもらうため、サトノダイヤモンドが出走する皐月賞の応援へと駆け付けます。
万全の仕上がりであったはずのダイヤちゃんですが、レース中のアクシデントもあり、結果は……。GIに勝てないという“サトノのジンクス”を覆すことはできませんでした。
それでも結果を受け止め、凛として前を向くサトノダイヤモンドの姿は本当に健気でした。記者たちからのインタビューに「わたしの名前はサトノダイヤモンド。ダイヤモンドは最上の輝きを放つ至宝。どのような困難にも砕けることはありません」と口にした彼女の心の強さには、正直シビレましたよ。こんなの応援したくなるに決まってる!
そんなダイヤちゃんの姿に元気をもらったキタちゃんは、あらたな気持ちで特訓を再スタート。見事に目標を達成し、ハードトレーニングによる能力向上と、何より逆境に負けない心の強さを手に入れ、見事天皇賞(春)を制するのでした。
過去シリーズから鑑みるに『ウマ娘』の特訓回にハズレなしとは思っていましたが。キタちゃんの心の成長にスポットが当たる今回もすごくよかった……。
この4話も特殊エンディングが採用されており、キタちゃんが歌う「空のほほえみ方」が流れるなか、天皇賞(春)はカットシーンを繋ぐ形で進行。エンディングのラストで、ギリギリの勝負を制したキタちゃんの机に優勝トロフィーが飾られているシーンでシメられることに。なんと粋な演出か。トロフィーの側にゴールドシップから譲られたキューブパズルが置かれており、しっかり2面が揃っていたことも胸に迫るものがありましたね。
レースに勝利するという結果ではなく、あえてその勝利に至る過程にガチっと時間を使った今回の構成はおもしろいなと感じました。レースシーンをしっかり見たかったという声もあると思いますが、ここまで大胆にやるからこそ記憶に残るというか。
ここからのキタちゃん、そしてダイヤちゃんのさらなる躍動に期待大ですね。
ではここからは、これまでに引き続きイチ『ウマ娘』ファンとして「おっ!」と思ったところを羅列していきますね。
特訓の疲れを癒す温泉はガチのサラブレッド仕様?
山ごもりで疲弊していくキタちゃんは、毎晩温泉に浸かることで疲れを癒すわけですが。この温泉が、現実のサラブレッドたちが実際に使用するお風呂の形になっていてビックリしました(思わず検索してしまった 笑)。でも、普通の温泉に浸かるより“特訓に来ている”って感じがしてよかったです。アニメスタッフのこういう細かなこだわりが好きなんですよね。
ダイヤちゃんのトレーナーは、まさかのメイドさん?
サトノダイヤモンドの練習シーンでは、メイド服を身にまとった女性がタイムを測っていました。なるほど、サトノ家のメイドさんがお手伝いしてるのか……とその場は納得したのですが。エンディングのネームクレジットで“サトノのトレーナー(CV:長谷川明子)”となっていて、思わず二度見してしまいました。メイド服姿の……トレーナー……だとぉッ!? 個人的にツボでしたね。
ライスちゃんの山盛り特訓飯。朝ごはんはちゃんとパン!
食事係として特訓に同行してくれたライスちゃん。じつは料理が得意なのかと思いきや、出してくるのは山盛りのお米と缶詰め中心のおかず(笑)。まぁ、ライスだけにご飯が中心なのは納得か……。
正直栄養バランスは大丈夫なのか? と思わなくもないですが、モリモリと嬉しそうに食べるキタちゃんを見ていたら、そんな考えも吹き飛びました。朝ごはんだけはパン(飯ごうで焼いてるところが個人的なツボ)を用意してくれるところも、ゲーム版をリスペクトしていて嬉しくなりましたね(笑)。
あとトレーナーもその量のご飯いけるんかい!! トレーナーまわりで言うと、キタちゃんがいなくなってもあわてず動じずなところもよかったなと。
特訓内容もゲーム版リスペクト。“瓦割”の描写には思わずニヤニヤ
ゲーム版リスペクトといえば、パワー練習のLV5で行われる“瓦割”や、根性練習のLV5で見られる“タイヤ引き”が、ほぼ同じアングルで描写されていた点には笑いました。とくに、瓦割の後にしっかり“押忍!”ってポーズを決めるところが素晴らしい。最終的にはキタちゃんと一緒にブルボンまで押忍ポーズを見せてくれて、これぞ友情トレーニング。そういえば最近パワーブルボンのサポカ使ってないなあ……なんて思いを馳せつつ、ついニヤニヤしてしまいました。
上記以外にも見どころは満載。エンディングで、天皇賞(春)を走るキタちゃんに勝利の念を送るチーム“スピカ”の面々の姿には、アニメ第1期で見られた同様の演出を彷彿とさせられました。そういやAパートでもテイオーとスズカがトレーナーを説得した後に「念を送るわ」って言ってましたね(笑)。バナナはおやつに入らないからといって、リュックいっぱいに詰め込んで持っていこうとするキタちゃんの姿には爆笑。特訓中、セグウェイに乗ってコーチングするブルボンには、ちょっとゴルシの姿もダブったりして胸が熱くなりましたよ……。そこかしこから感じられるこだわりが素晴らしく、ここからも本当に楽しみですね。それでは、本日はこのへんで。
©2023 アニメ「ウマ娘 プリティーダービー Season 3」製作委員会
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります