感想:アニメ『16bitセンセーション ANOTHER LAYER』5話。地上波でメイドさんロックンロールを!? スパチャをもらうVTuberのモノマネも笑う

カワチ
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 TVアニメ『16bitセンセーション ANOTHER LAYER』の第5話“2度あったことは3度ある!”の感想をお届けします。

【注意】キービジュアルより先のテキストでは、『16bitセンセーション ANOTHER LAYER』第5話の物語に関する記述が多々あります。そのため本編をご覧になってから読むことをオススメします。

美少女ソフトが大当たりしたアルコールソフトの変わりようにビックリ

 2回めのタイムリープを終えて2023年に戻ってきてコノハですが、今回の第5話で彼女がタイムリープする法則が分かりましたね。タイムリープは大方の予想通り、中古ソフトのおばあちゃんに譲られた美少女ソフトのパッケージを開けると、その発売日に移動するというものでした。

 このシーンで気になったのはコノハがゲームの発売日を確認するときに映っていたサイト。完全に“ErogameScape -エロゲー批評空間-”のレイアウトでしたね。筆者もよくレビューを参考にしているので、うれしくなってしまいました。

 このシーンでは自分の元から持っているソフトでもタイムリープできるのか確認するコノハの様子も描かれましたが、そのソフトが『Natural -身も心も-』。かわいいイラストからは想像できないぐらい、じつは過激な内容の作品なので、このパッケージがTVアニメに出てきただけでもニヤリとさせられましたが、エンドカードもこの作品でしたね。まさか令和に美澤千歳の新規イラストを見ることができるとは……。

 また、序盤のシーンでは彼女の部屋の美少女ゲームのコレクションが減っているという異変が。コノハが過去に影響を与えたせいで未来が変わってしまったのでしょうか。今後の展開が気になりますね。

 未来への影響を鑑みてタイムリープすることを控えようとするコノハであるものの、現実で待っていたつまらない仕事をして早々にギブアップ。なるべく過去に干渉しなければ大丈夫だと自分に言い聞かせ、前回になるべく近い3年後の1999年に移動することになります。選んだゲームは泣きゲーの金字塔である『Kanon』で、タイムリープするときにコノハがヒロイン・月宮あゆの口癖「うぐぅ~!」と叫ぶのがおもしろかったですね。

 3度目のタイムリープとなる1999年ですが、アルコールソフトは『HOROSCOPE』が成功したことで急拡大。アパートからビルへと変わり、社員も増えていました。そのなかには原作にも登場した双子のシナリオライターであるキキララの姿も。原作では驚きの手法でストーリーを作っていた彼女ですが、今回のアニメでも描かれるのか楽しみに待ちたいところ。

 個人的には萌えがブームとなり、活躍の場が減ってしまったシナリオライターのキョンシーさんを応援したい! 原作では萌えゲーに背を向けて自身でエロのブランドを立ち上げたキョンシーさんですが、今回のアニメではどうなるんでしょうね……?

 また、コノハがアルコールソフトのメンバーに挨拶するときは、特技としてスパチャを読んでいるときのVTuberのモノマネを披露。絶対に伝わらないだろうに、もはやわざとやっているんじゃないかと思えてきますね(笑)。ただ、少し媚びている感じの演技が絶妙で笑えるため、何度も観たくなってしまう中毒性がありました。

 ゲーム開発に関わらないように今回はグラフィックではなく掃除を担当するコノハですが、彼女がゴミ出しをしながら歌っていたのがメイドさんロックンロール。アニメのスタッフはなんていう歌を歌わせているんだ!(笑) 突然の出来事にリアルタイムのX(旧Twitter)はざわついていましたね。なかにはBDの特典でフルヴァージョンが聴きたいなんていう声もありましたが、それは絶対に無理だから……。

 後半は家庭機への移植の話で盛り上がるのですが、なにやら裏がありそうで今後の展開が気になるところ。また、美少女ゲームを作りたくてタイムリープしてきたのに、なにもできないコノハの動向や、今回はまだ登場していない山田冬夜がどのような形で関わってくるのかも注目ですね。


カワチ:RPGとビジュアルノベルが好きなゲーマーで、誰にも気付かれないようなマニアックな小ネタを記事に織り込むのが好き。深みのあるゲームが好きかと思えば、本当は肌色が多ければなんでもいいビンビン♂ライター。


©若木民喜/みつみ美里・甘露樹(アクアプラス)/16bitセンセーションAL PROJECT

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