アニメ『ウマ娘』3期5話感想。キタサンブラックとドゥラメンテ、宝塚記念での再戦はまさかの…?

タダツグ
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 ファン待望のアニメシリーズ第3期『ウマ娘 プリティーダービー Season 3』第5話“自分の証明”が放送されましたので、視聴しての感想をお届けします。

【注意】この記事では『ウマ娘 プリティーダービー Season 3』の物語に関する記述が多々あります。そのため本編をご覧になってから読むことを強くオススメします。

アニメ『ウマ娘 プリティーダービー Season 3』第5話“自分の証明”感想

 クラシック3冠の第2戦となる日本ダービーで、サトノダイヤモンドが激走を繰り広げるシーンからスタートする第5話。アバンからしていきなりテンション高めなのですが、レース結果は……。ターフからの去り際、靴の落鉄に気づくダイヤちゃんの表情には胸が締め付けられました。

 天皇賞(春)を制し、次なるGⅠ戦線となる宝塚記念への参戦を決めたキタサンブラック。骨折から復活したドゥラメンテとの因縁の勝負がついに実現します。

 勝負前からドゥラメンテを意識しまくりなキタちゃん。過去、皐月賞と日本ダービーで敗れてますからね……苦手意識のようなものがあるのは仕方ないところでしょう。

 そんな彼女を励ますチーム“スピカ”のメンバー。ファン投票ではドゥラメンテをおさえてキタちゃんが1位を獲得しており、これは練習にも弾みがつくというものですね。

 そうして宝塚記念を目前にした雨の日、キタちゃんはひょんなことからドゥラメンテと2人きりで雨宿りすることに。そこでドゥラメンテ本人の口から語られたのは、故障で菊花賞に出走できなかったことへの雪辱の想いと、凱旋門賞制覇への切なる誓い。菊花賞ウマ娘であるキタちゃんを倒し、自身が世代最強であることを証明すると口にするドゥラメンテの表情には、強者の風格がしっかり備わっていました。

 あろうことか、このドゥラメンテ。菊花賞ウマ娘であるキタちゃんのことは意識こそしていながら、本人と喋っていることに気づいてもおらず、会話の途中で「ところで、君は誰だ?」と言い出す始末。

 他者をまったく意に介さず、自分の走りにしか興味がないことは、宝塚記念への出走が決まった際のTVインタビュー放送からも感じられましたが、まさかこれほどとは。アウト・オブ・眼中とはまさにこのこと……正直にいうと、彼女のこの言動には少しカチンとくるものがありましたね。

 同時にキタちゃんがショックを受けてしまってないか不安になったのですが……。あれだけの特訓を乗り越えて天皇賞(春)を制覇し、自分が強くなっていることを自覚し始めているキタちゃんに対し、それは失礼な心配でした。ドゥラメンテに対して怒るでもなく、落ち込むでもなく、ちゃんと相手の目を見ながら「あたしの走りを見せつけます!」と宣言する主人公ムーブ! メンタル的な成長もしっかり感じさせてくれて、あらためてキタちゃんのことが好きになりました。やっぱり推せる、このお祭り娘は!

 そしてやってきた宝塚記念はキタちゃん、ドゥラメンテに加え、シュバルグランやサトノクラウンといった同世代のライバルたちが一斉に集まってのレースに。序盤から先頭につけ、一気に逃げ切りを図るキタちゃんですが、はたして勝敗の行方は……? 



 結果を書いてしまうのはあまりに無粋なので自重しますが、最後まで見逃せない展開に拳を握りながら応援してしまいました。

 心配だったのは、レースを終えた直後にうずくまってしまったドゥラメンテ。どうやらまた足を怪我してしまったようなのですが……駆け寄るキタちゃんに心配は無用と口にし、ちゃんと立ち上がったところから見るに、どうやら再起不能ということではなさそう、かな? 

 ドゥラメンテの強さを称えるキタちゃんに「キミが私をここまで走らせたんだ」と返答するあたり、自分にしか興味がなかった彼女の心境に大きな変化があったことは間違いなさそう。2人にはこれからも、よきライバルとして切磋琢磨して欲しいなと切に思いました。そのためにも、ドゥラメンテには怪我が治るまでしっかり静養してもらいたいところ。

 激戦の宝塚記念で春のGⅠ戦線は幕を閉じ、次のレースは秋のGⅠ戦線へと移っていく形になりそう。自分の再注目は菊花賞への出走を表明しているサトノダイヤモンドですかね……。サトノのジンクスがついに破れるのか、それとも? 今から気になって仕方ないところです。

 ではここからは、これまでに引き続きイチ『ウマ娘』ファンとして「おっ!」と思ったところを羅列していきますね。

完全にキタちゃんの応援団? パーカー姿のミホノブルボンがかわいい

 天皇賞(春)に向けての山ごもり特訓で、トレーニングに付き合ってくれたミホノブルボンとライスシャワーが今回も登場。しっかりとキタちゃんを応援してくれていて、特訓で芽生えた絆の強さをあらためて感じさせてくれました。

 おもしろかったのは、ブルボンがいまだに自分のトレーナーから借りているパーカーを羽織っていたところ。まさかブルボン、パーカーが気に入っているのか? 似合っているから最高です。

 自分としては、アニメ版のブルボンはゲーム版よりも若干人間味が強い感じがしていて、これはこれでアリだなって思っています。あくまで個人的な感想ですけど、ライスシャワーとの距離感もじつにいい感じなので、キタちゃんを応援してくれていることに喜びしかありません。時々でいいので、この2人が練習にも顔を見せてくれたら尊い……。

呼び方の変化は距離感が近づいたあらわれ? 女帝の意外な一面にもニッコリ

 これもみなまで書くのは無粋なので自重するのですが、宝塚記念を終えたキタちゃんの心境変化がすごくよくわかるポイントとして、ドゥラメンテの呼び方が変わるんですよ。それまでの呼び方は“ドゥラメンテさん”。そこには固さや距離感を感じますが、これまで負け続けてきた相手でもありますし、多少の畏怖もあったのかなって気はします。

 一方、勝負が終わったあとの呼び方は……もうね、一気にドアを全解放してすぐ傍らまで走って来たくらいの近さ。素直にすごいと思います、この距離の詰め方は。そんなキタちゃんと握手を交わし、小さく笑顔を向けるドゥラメンテの表情もものすごくよき……。マジで、ゲーム版にドゥラメンテを実装してほしいところです。一刻も早く!

 あ、その際はエアグルーヴをしっかり“グルねえ”呼びしてほしいところです。女帝と呼ばれ、ややもすれば近寄りがたい雰囲気もあるエアグルーヴですが、じつはかなり面倒見のいい性格であることはドゥラメンテの“グルねえ”呼びからも明らか。インタビューに対してあまりにもそっけないドゥラメンテに対し、フォローに回るエアグルーヴの甲斐甲斐しい一面も観られて、「たわけ!」好きな僕としては思わずニッコリな一幕でした。

ゲーム版を遊んでいるトレーナーには朗報! 『ウマ箱3』の特典内容も明らかに

 ゲーム版にお話がおよんだついでということで、最後に1つ、TVアニメ『ウマ娘』の公式Xからの情報を。2024年1月24日からリリースがスタートする、本アニメのBru-ray『ウマ箱3』には、ゲーム版『ウマ娘 プリティーダービー』で使用できる特典シリアルコードがついてくるという情報も解禁されました!

 詳細は公式サイトをご覧いただきたいのですが、この『ウマ箱3』でも各巻特典の限定サポートカードや女神像がゲットできるようです。全巻購入者は、特典として★3の育成ウマ娘をお迎えできる引き換えチケットも手に入るとのこと。ここらへんは第2期のBru-ray特典と同じような感じになりそうですね。

 アニメがしっかり作られていることもあり、手元にBru-rayで保管しておきたいというファンも多いと思うので、これは朗報。僕も間違いなく買ってしまうと思います(笑)。予約はすでにスタートしているようなので、気になる人はぜひチェックしてみてください。

 それでは、今回はこのへんで!

©2023 アニメ「ウマ娘 プリティーダービー Season 3」製作委員会

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