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『陰の実力者になりたくて！ 2nd season』5話感想。真面目な雰囲気だけど中身は天丼コントの嵐！ ポンコツなガンマはひたすらかわいい

文
カワチ
公開日時

　アニメ『陰の実力者になりたくて！ 2nd season』の第5話“糸を引く者”の感想をお届けします。

【注意】キービジュアルより先のテキストでは、『陰の実力者になりたくて！ 2nd season』第5話の物語に関する記述が多々あります。そのため本編をご覧になってから読むことをオススメします。

「え？」の応酬だけで笑わせるのはズルい！

　陰の実力者に憧れた少年がシド・カゲノーとして異世界に転生するストーリーを描いた『陰の実力者になりたくて！』の第2期シリーズ。第4話からは“偽札編”がスタートしました。

　“偽札編”はガンマの取り仕切るミツゴシ商会と既存の商会である大商会連合が争い、そこに漁夫の利を得るためにユキメが暗躍。シドは“金で汚れた裏社会で暗躍する謎の男”ムーブでジョン・スミスと名を変えて、ユキメに協力することになります。

　ユキメとシドが偽札を作ってミツゴシ商会の信用を落とす作戦を進めますが、そんななかシドのもとに七陰のデルタが登場。前回の第4話では大商会連合の刺客である“四つ葉”の一員・四葉（ザブラ）がデルタの兄であると判明するも、彼女があっさりと殺してしまうストーリーでした。

　第5話はミツゴシ商会に侵入した残りの“四つ葉”である一葉、二葉、三葉をガンマが迎え撃つという展開ですが、めちゃくちゃおもしろかったですね～！

　原作やコミック版でも好きだったシーンですが、アニメならではの間や声優陣の演技によって、コントのように仕上がっていて笑わせてもらいました。自分が迎え撃つというガンマのセリフを聞かなかったことにしてやり直すアルファとニューや、その後に「え？」とい言葉を繰り返す彼女たちが最高でした。この空気感は文章ではなかなか伝わりづらいので、ぜひ、ぜひ、アニメで観て欲しい！

　また、バトルシーンのガンマも必見！　ほかの七陰に劣らない魔力を持っているものの、なにもないところでも転ぶほどの運動音痴で、さらに戦闘センスもない彼女のバトルは滑稽すぎて笑えます。

　ガンマ自体は真剣に戦っているのですが、自分で「シュシュシュシュシュ!!」と声に出していたりと、明らかにふざけているようにしか見えません。

　自分はコミック版を予習していたのでガンマがこういう戦いかたをするのは分かっていたのですが、最初に一葉からの打撃をモロに食らったり、もういちど同じように攻撃を食らうところはアニメオリジナル。ガンマを演じている三森すずこさんの素晴らしい芝居も相まって新鮮に楽しめました！

　その後はミドガル王国の第二王女であるアレクシアとの会話シーンへ。つねに動いている世界に置いていかれないよう、自分も前へ進んでいきたいとシドに心境を明かすシーンですが、今回のアニメではカットされるかなとも思っていたので、しっかり描いてくれてうれしかったです。アレクシアはローズがどうなったのか知らないので複雑な心境なんですよね。そんな彼女の本音を描くシーンがアニメでもカットされなくてよかった。

　ただ、アレクシアの最後の笑みが少しおかしかったのが気になるところ。もしかしてアニメオリジナルの展開が挟まるのでしょうか？　今後の展開にも注目したいですね。

　後半は偽札を完成させたユキメとのやり取り。ここでは適当に誤魔化すシドとユキメですれ違いが発生し、またもや「え？」のセリフが楽しめます。第5話は「え？」のセリフで笑わせるつもりのようですね（笑）。

　終盤にはシドがシャドウガーデンの666番ことローズと、664番、665番の3人と相対する展開に。ここではシドが糸を使った戦法を使って、ローズたちがちょっとセクシーな姿に……。ぜひその目で確かめてみてください！

　ついにジョン・スミスとして正体を隠すシドとシャドウガーデンとの争いがはじまるということで、次週以降はさらにストーリーもバトルも盛り上がっていきそう。は、早く観たい！

カワチ：RPGとビジュアルノベルが好きなゲーマーで、誰にも気付かれないようなマニアックな小ネタを記事に織り込むのが好き。深みのあるゲームが好きかと思えば、本当は肌色が多ければなんでもいいビンビン♂ライター。

©逢沢大介・KADOKAWA刊／シャドウガーデン

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