NFTって何?始め方やウォレットの作り方も解説
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ゲームやアート作品などのジャンルで、しばしば耳にするようになった“NFT”という言葉。聞いたことはあっても、どんなものなのかはイマイチよく分からない、という方も多いのではないでしょうか。
この記事では、NFTとはどんなものなのか、そして始めるには何が必要なのかをご紹介します。
NFTってどんなもの?
NFTとは、Non-Fungible Token(ノンファンジブル・トークン)の略で、代替不可能なトークンのことを指します。
これまでは、写真やイラスト、ゲームなどのデジタルデータは簡単に複製・改ざんができてしまうため、資産価値はあまり認められませんでした。
そこに登場したのが、仮想通貨にも使われている“ブロックチェーン”という技術です。
この技術を使い、デジタルデータにも証明書を発行することで、唯一無二の価値を持たせることができるようになりました。
データであっても、例えば現実にある絵画や宝石などと同じように、コピーや改ざんのできない一点物を作ることも可能となったわけです。
こうした価値を付けることで、同時に取引ができるようになりました。現在では、デジタルアートやゲーム内のアイテムなど、さまざまな分野でデータの取引が行われています。
NFTを始めるには? 必要な手順を解説
NFTを始めるには、基本的には以下のような流れで準備をします。
1.仮想通貨(暗号資産)取引所の口座を開設する
2.仮想通貨(暗号資産)取引所に入金する
3.仮想通貨(暗号資産)を購入する
4.NFTマーケットプレイスにアカウント登録をする
5.出品中のNFTの中から欲しいものがあれば購入する
6.NFTの保管場所を用意する
1.仮想通貨(暗号資産)取引所の口座を開設する
NFTの購入や販売などの取引は、仮想通貨(暗号資産)を用いるのが一般的です。そのため、まずは仮想通貨(暗号資産)取引所の口座を作成する必要があります。
取引所によって、取り扱っている通貨の種類や手数料、最低購入額なども違うため、どの通貨で取引をしたいか、どれくらいの金額の取引をしたいかなど、自分の目的に応じて選ぶ必要があります。
2.仮想通貨(暗号資産)取引所に日本円を入金する
口座を開設したら、次はNFTを購入するのに必要な仮想通貨(暗号資産)の準備に入ります。
事前に取引所に必要な金額を入金しておくことで、スムーズに仮想通貨(暗号資産)を購入することができます。
3.仮想通貨(暗号資産)を購入する ※取り扱っている仮想通貨(暗号資産)の種類に注意!
必要な金額を入金したら、仮想通貨(暗号資産)を購入します。
仮想通貨(暗号資産)には多くの種類があるため、慌てて購入せずに、自分が欲しいNFTがどの種類の通貨に対応しているか、きちんと調べてから購入することが大切です。
4.NFTマーケットプレイスにアカウント登録をする
必要な仮想通貨(暗号資産)を用意したら、NFTを購入できるマーケットプレイスにアカウント登録をします。
ゲームやイラスト、トレーディングカードなど、マーケットプレイスによって取り扱っているNFTが違うため、ここもよく調べることが重要です。
5.出品中のNFTの中から欲しいものがあれば購入する ※金額や手数料をよく確認!
マーケットプレイスに出品されているNFTの中から欲しいものを見つけたら、購入手続きに移ります。が、その前に、金額や手数料などをよく確認することで、トラブルを未然に防ぐことができます。
NFTの販売金額は、基本的に出品者が自由に設定することができます。そのため、不当に高い価格で購入してしまった、というようなトラブルが起きてしまうことも。
いきなり購入手続きに入らず、それが適切な販売価格かどうかを見極めることが重要です。
6.NFTの保管場所を用意する
NFTを購入したら、それを保管する場所を用意します。保管場所はいくつか種類があり、簡単に用意できるソフトウェアウォレットや、強固なセキュリティのハードウェアウォレットなどがあります。
ソフトウェアウォレットは、初心者でも用意しやすいため、最初のうちはこちらがオススメ。アプリに対応しているものも多く、使いやすいのが特徴です。
ハードウェアウォレットは、専用の物理デバイスを用意し、取引をしたいときだけパソコンやスマートフォンに接続する保管方法です。
手間がかかりますが、必要なときだけ接続して使うことができるため、ハッキングなどの脅威から資産を守りやすいというメリットがあります。
【代表的なウォレット】
・MetaMask(メタマスク)…多くのマーケットプレイスに対応しており、初心者におすすめ。日本人の利用者も多く、もし問題が発生しても解決方法を調べやすいところもメリット。
・Coinbase Wallet(コインベースウォレット)…アメリカ大手の仮想通貨取引所が運営しており、信頼性が高い。
・Phantom(ファントム)…Solana(ソラナ)用のウォレット。SolanaのNFT市場である“Magic Eden”に対応。
・Trust Wallet(トラストウォレット)…世界最大規模の仮想通貨取引所である“BINANCE”の公式ウォレット。
MetaMask(メタマスク)のウォレットを実際に作ってみた! 詳しい手順を紹介
ここからは、日本でも利用者の多い代表的なウォレット“MetaMask(メタマスク)”の始め方をご紹介します。
“MetaMask(メタマスク)”を利用するには、PCであればWebブラウザの拡張機能を、スマートフォンの場合はアプリをインストールする必要があります。
PC版の場合
まずは、PCでの始め方をご紹介します。“MetaMask(メタマスク)”の公式サイトにアクセスし、拡張機能をインストールしましょう。
インストールした拡張機能を起動したら、利用規約を確認後、新規ウォレットを作成ボタンを押しましょう。
続いてこのデバイス上でウォレットのロックを解除するためのパスワードを作成しましょう。パスワードの使い回しなどはしないように!
パスワードを設定したら、次はリカバリーフレーズが表示されます。リカバリーフレーズは、アカウントのバックアップや復元をするときに必要となるため、忘れないように!
また、この後の画面でリカバリーフレーズをきちんと保存しているかどうか確認するため、クイズが出題されます(記事作成時点では、全部で12個あるリカバリーフレーズの中から、欠けている3つを答えるという問題でした)。それに正解するとアカウント作成が完了となります。
アプリ(iOS)版の場合
次に、アプリ(iOS)版での始め方をご紹介します。まずは、App Storeからアプリをインストールしましょう。
インストールしたアプリを起動したら、ウォレットのセットアップ画面に移行します。ここでは、“新規ウォレットを作成”を選びましょう。
利用規約を確認後、同意ボタンを押しましょう。パスワードの作成画面に移ります。
パスワードを作成したら、リカバリーフレーズが表示されます。リカバリーフレーズは、アカウントのバックアップや復元をするときに必要となるため、忘れないように!
ちなみに、このリカバリーフレーズをスクリーンショットで保存すると、警告画面が表示されます。リカバリーフレーズを誰でも見ることができる画像フォルダなどに保存してしまうと、せっかくのセキュリティの効果がなくなってしまうため、注意しましょう。
最後に、リカバリーフレーズをきちんと保存しているかどうか確認するため、クイズが出題されます(記事作成時点では、全部で12個あるリカバリーフレーズを正しい順番で並べるという問題でした)。それに正解するとアカウント作成が完了となります。
簡単にではありますが、NFTを始めるのに必要な手順をまとめてみました。これからますます活躍の場が広がっていきそうなNFTを、ぜひこの機会にチェックしてみてはいかがでしょうか。
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