『ポケットに冒険をつめこんで』4話感想。ガルーラのような親子を目指し、息子の信頼を取り戻す大作戦!!　

文: 電撃オンライン

公開日時: 2023年11月11日(土) 10:00

　毎週木曜日、深夜24時30分からテレビ東京系列にて放送中のドラマ『ポケットに冒険をつめこんで』第4話の感想を紹介します。

　本作は、1996年にGB用ソフトとして登場して大ヒットし、現代まで続く人気シリーズとなったRPG『ポケットモンスター（ポケモン）』をテーマにしたオリジナルドラマです。

　大人になって久しぶりに手にした『ポケモン』をきっかけに生活に小さな変化が起き始める赤城まどか（西野七瀬）を主人公に、心温まる物語が展開していきます。

　本記事では、ゲームになぞらえたドラマならではのオリジナル画面を始め、『ポケモン』要素が盛りだくさんのドラマの感想を紹介します。

第4話　感想

　前回コイキング社員こと小出くんを進化させることに成功したまどか。今回の第4話では、同じ広告代理店ADventureに所属する悩める中間管理職、小薬さん（長谷川朝晴）をフィーチャーしたエピソードになります。

　クライアントとデザイナーの間で板挟みになり、いつも“承知いたしました”と頭を下げている悲しき中間管理職、小薬さん。彼は仕事だけでなく、家庭でも息子との関係に悩みを抱えていました。

ガルーラを目指せ

　小薬さんは奥さんも働いており、週に何回かは息子の送り迎えをしています。しかし最近は仕事が忙しく、それもままならない模様。

　息子が書いた家族の絵は、父親の顔が塗潰されていて、“うまく描けなくて諦めた”と言われてしまいます。

　息子に顔を思い出せないなんて言わせるなんて、かなり深刻な状況のようですね。

　会社で何でも人のお願い聞いて、仕事を増やしていることが原因なのは自分でもわかっているようですが、本人にもどうすることもできないみたいです。

　一方でまどかは、『ポケモン』でガルーラを仲間にできなくて行き詰まっていました。

　そこで師匠であるから唐沢空くんからあれこれ秘訣を聞くのですが、それでもうまくいきません。そして、運も絡むポケモンの捕獲は、最終的には日頃の行いであり、普段から徳を積んでいればチャンスはくると教えられるのでした。

　このとき、サファリゾーンはエリアによってポケモンの出現しやすさが変わことや、まずは石を投げて怒らせ、仲間にしやすくするなど、実際のコツもしっかり教えてくれます。入れ歯を落としたおじいさんを助けるという例え（ゲームに登場するサファリゾーンの園長さんのこと）も、『ポケモン』好きならニヤっとできますね。

コウジのハートをゲット大作戦

　まどかは、小薬さんの問題を解決することで得を積もうと考えたのか、小薬さんと息子さんが休みに動物園に行くことを知り、2人を仲良くさせる“コウジのハートをゲット大作戦”をプレゼンするのでした。

　作戦当日。やってきたのは金沢動物園（実在しますよ）。まどかと小出くんも、心配でついてきます。小薬さんは、まどかの書いた作戦書通りにさまざまな作戦を実行し、いい感じの親子の休日になります。

　一方でまどかは、公園内をサファリゾーンに見立て、ガルーラと同じ有袋類であるカンガルーにあやかって捕獲に挑戦しますが……。

　そうした中、小薬さんのミスから、まどかのプレゼン資料の存在がコウジくんにバレてしまいます。

　息子からの厳しい言葉に、ついに小薬さんが覚醒。これまでの自分の態度を改めた彼は、父親の威厳を取り戻すことに成功するのでした。

　こうして今回もいい感じにオチがついて、社内の絆はさらに固くなったのでした。まどかの動機は不純だったかもですが……。

演者についても語りたい

　今回フィーチャーされた小薬さんを演じるのは大ベテランの長谷川朝晴さん。もういろいろなドラマに登場している俳優さんで、名バイプレイヤーの1人です。

　個人的な印象では、刑事ドラマへのゲスト出演が多いような気がしますね。レギュラーの『鉄道捜査官』シリーズだけでなく、『相棒』から『9係』、『科捜研の女』に『遺留捜査』、『刑事七人』などなど、だいたいの刑事ドラマで見かけた気がします。テレ朝刑事ドラマの有名どころはほぼ制覇しているのではないでしょうか。

　あと忘れてならないのが『仮面ライダーギーツ』での仮面ライダーギンペン役。序盤冒頭でいきなり退場しましたが、彼も一応、ライダー俳優と言えますね。