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アニメ『葬送のフリーレン』10話“強い魔法使い”感想。フリーレンvs断頭台のアウラ…見ている私も欺かれました

ハチ
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 アニメ『葬送のフリーレン』10話“強い魔法使い”の感想をお届けします。

【注意】キービジュアルより先のテキストでは『葬送のフリーレン』10話“強い魔法使い”の物語に関する記述が多々あります。

フリーレンとフランメの出会いが明らかに

 いよいよ、断頭台のアウラとフリーレンの一騎打ち。フリーレンが本気で戦っているところを見たことがないので、ドキドキしながら視聴しました。毎回思いますが、この過去と今が混在しながら進んでいくストーリー展開ってありそうでなかったので、本当に面白い!

 10話では断頭台のアウラとバトルしながらも、大魔法使いフランメとの思い出も語られるという構成でした。この構成のおかげでフリーレンがどう成長して、これまでどう過ごしてきて、どう魔法と向き合ってきたのか、その結果どうなるのか……というのがすごくわかりやすかったです。

 点と点が繋がって線になったような感覚。もう本当にすばらしかった! 回を重ねるたびにどんどん面白くなっていくから、すごいですよね。

 フランメはフリーレンを追ってきた魔族をあっさり倒していましたね。魔力は鍛錬によって強化できるそうなので、長く生きればそれだけ魔力も上がっていくはず……ですがフランメは人間なんです。人間の身でありながら、どうやってここまでの力を手に入れたのでしょうか。

 フランメについても、もっと詳しく知りたいと思いました。気になっていたのですが、フリーレンが付けているイヤリングって、フランメのネックレスと同じデザインですよね。きっとフリーレンは、フランメのことが大好きだったんだろうなぁと感じます。

師匠の言葉通り、魔王を倒して歴史に名を刻んだフリーレンがかっこよすぎる

 断頭台のアウラは500年以上を生きた魔族なので、とにかくすさまじい魔力を持っています。相手を服従させる魔法を使うそうで、いくらフリーレンでも1人だと無理なんじゃ……。80年前はヒンメルもアイゼンもハイターもいましたが、シュタルクとフェルンは街にいますし、助けはきっと望めないでしょう。どうするんだろう。

 ハラハラしながら見守る中、フリーレンの魂が見られる場面もありましたが、魂の中にある光が私にはフランメとヒンメルに感じられて、いつも一緒に居るのかな、とあたたかい気持ちになりました。

 アゼリューゼによって勝利を確信したアウラ。剣を抜いてフリーレンの元へ……その瞬間、天秤はフリーレンの魂の方へ傾きましたね。まさか、これまでずっと魔族を欺くために自分の魔力を制御しつづけていたとは。欺かれていたのは魔族だけでなく私もでした。ヒンメルたちに出会ったのも偶然ではなく、フリーレンはずっとずっと待っていたのかもしてませんね。魔力の制御をしていても強さを見極めることができる、本物の勇者を。そして、フランメに言われた通り魔王を倒して歴史に名を刻んだ……かっこよすぎて鳥肌が止まらないんですけど!

 自分の魔法によって敗れ、フリーレンに服従することになったアウラ。「自害しろ」の一言で、自らの首を切り落としました。他の方法でもよかっただろうに、これまで服従させてきた兵士たちと同じように首を切る、というなんとも皮肉な最期でしたね。

 アウラ自身、最期まで自分の意思はあったようで口では文句を言っていましたよね。でも、首を切る自分の手を止めることができない……考えるだけで恐ろしいです。髪が切れていくのがゆっくりで、見ている私も怖かった! 

 魔族は自分の魔法に誇りを持っているそうなので、その誇りをもねじ伏せていくフリーレン、容赦ないです。このシーンは緊張感と恐怖感抜群でしたね。このあとの展開も気になるところです。


ハチ: 原作を読んでいないため、毎回ドキドキしながら鑑賞中! フリーレンにどんどん人間味が出てきて、なんだか子供の成長を見守る親のような気持ちになっている今日この頃。得意な魔法は“弟を愛しすぎて引かれてる”と“外気が冷たいと歯が痛くなる”。


【STAFF】

原作:山田鐘人・アベツカサ「葬送のフリーレン」(小学館「週刊少年サンデー」連載中)
監督:斎藤圭一郎
シリーズ構成:鈴木智尋
キャラクターデザイン・総作画監督:長澤礼子
音楽:Evan Call
コンセプトアート:吉岡誠子
魔物デザイン:原科大樹
アクションディレクター:岩澤 亨
デザインワークス:簑島綾香、山﨑絵美、とだま。、長坂慶太、亀澤蘭、松村佳子、高瀬丸
美術監督:高木佐和子
美術設定:杉山晋史
色彩設計:大野春恵
3DCGディレクター:廣住茂徳
撮影監督:伏原あかね
編集:木村佳史子
音響監督:はたしょう二
アニメーション制作:マッドハウス

CAST
フリーレン:種﨑敦美
フェルン:市ノ瀬加那
シュタルク:小林千晃
ヒンメル:岡本信彦
ハイター:東地宏樹
アイゼン:上田燿司
クヴァール:安元洋貴
フランメ:田中敦子

© 山田鐘人・アベツカサ/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会

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