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『ハンターハンター』冨樫義博コメントまとめ。ゴンが試験に落ちる、時間が数年飛ぶ初期案や、キルアの設定考案の流れ、櫻坂46関連の秘話など(ネタバレあり)【HUNTER×HUNTER】

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 11月15日に放送されたテレビ番組『イワクラと吉住の番組』で、漫画『HUNTER×HUNTER(ハンターハンター)』の冨樫義博先生からの文字コメントが寄せられました。

 そのコメントの一部を紹介します。この番組で初公開となる情報も! 気になる方は、ぜひTVerなどでチェックしてみてください。

【漫画『HUNTER×HUNTER』概要】
・著者:冨樫義博
・出版社:集英社
・レーベル:ジャンプHUNTERコミックス

※この記事には『HUNTER×HUNTER』に関するネタバレが含まれますので、ご注意ください。

『HUNTER×HUNTER』は、物語をどこまで考えてかきはじめたんですか?【ハンターハンター】

 関有美子さんからの質問に対し、冨樫義博先生は下記のように返答していました。

 「1.最初の3話分です。「ハンターという職業にスポットを当てた、異世界の物語」という大まかな設定が出来た時点でいくらでも続けられるという手応えがありました。

 そこで連載の目標を「出来る限り長く続ける事」とし、ハンター試験に主人公()が挑むところから始めようと思いました。連載スタート時に決まっていたのは3話分のネームと主人公()が試験に落ちて、場面が1~数年先まで飛ぶところまでです」とのこと。

 その間の試験内容は自分自身も何が起こるかわからない状況を楽しみたいため、直前まで決めなかったそうです。

 「結局ゴンが試験に落ちるという案は、担当と話し合ってボツになったので、作中に採用されたという条件を付与すると質問の答えは最初の3話分という事になります。

 ただ、物語の柱となる仲間(キルア)と悪役(ヒソカ)を試験の序盤で登場させるのは予め決めてました」と続け、ストーリー構成上やるべきことは先に決めて置き、ディテールはギリギリまで気持ちを高めて一気に書くという流れとなったようです。

 ちなみに、1~数年後に飛ぶ部分が変わったため、大きく構成を修正する必要が出てきて「多分その週は原稿を落とした記憶があります」とのことでした。

時系列、キャラクターの設定が全て繋がっていると聞きましたが、キャラクターの設定を考える時 何を参考にしていますか?【ハンターハンター】

 関有美子さんからの質問に対し、冨樫義博先生は下記のように返答していました。

 「キャラクターの設定は、①顔②性格③境遇に大別されてストーリーの流れの中で順不同に決まっていきます。例えばキルアの場合は、ゴンと同年代の仲間というストーリー構成上からの流れから始まって超人的な身体能力・暗殺一家などの境遇が大まかに決まり、その境遇・背景に合う顔が作られて、最後にゴン達3人と会話させて見た結果ああいう性格になりました。

 ①の顔を決める時に参考にするのは今まで触れてきた漫画や小説、映画・音楽、歴史上の人物、文化人・芸能人やスポーツ選手などの脳内ストックです。キルアの場合は暗殺一家の何番目かの子どもにしようと決めたあたりで黒夢の「少年」・「上條淳士」・「多重人格探偵サイコ」等が頭に浮かび、あの見た目になりました」とのこと。

 初登場時の全身の一部が光でとんでいるところに上條淳士さんや田島昭宇さんの作画への憧れが影響しているとのことでした。

 「②の性格の参考になるのは圧倒的に「自分で作り出す場面・局面にキャラクターを置いた時」です。大まかに設定を決めていても、具体的な局面で登場人物同士に会話をさせてみたら、想定した展開の方向に行かない、という事が多々あります。

 例えば「正義感が強い」と設定しても、正義の定義や当人の境遇で立場が変わります。相手の反論に対し、どう反応するかで性格や境遇に修正・補充の余地が出来ます」と語り、この作業が創作の醍醐味であり、人物造形の生命線だとコメントしていました。場合によってはその後の展開も変えることがあるとのことです。

 「あとは登場人物が「作者の分身」にならない様に敢えて私自身が受け入れ難い価値観や信念、行動傾向、趣味嗜好などをキャラごとに入れるように意識して、その最たる存在がゴンだったりします。」とコメントし、討論番組を参考にして、討論やディベートのように意見の対立が生じる状況を積極的に導入しているそうです。

 「③の境遇で参考にするものは私の年齢によって変化してきた様に感じてます。若い時は面白い作品を手本にし、ある程度経験を積んでからは失敗作からもヒントや学びを得て、現在は史実やノンフィクションの影響が大きいです」と締めくくっていました。

 ちなみに番組中には冨樫先生の直筆の時系列メモや王子の側近メモも映し出されていました。ついテレビに近づいて、細かい文字を読みに行った人も多いのでは?(オレです) 興に入り、出てくる予定のなかったキャラまで描いてしまったそうな。

作中のポスターに描かれていたのは私(関有美子)【ハンターハンター】?

 関有美子さんからの質問に対し、冨樫義博先生は下記のように返答していました。

 「作中のポスターは有美子さんを含む櫻坂46のメンバーを描いたもので間違いありません」と明言。

 「長く同じ絵柄を描いていると、しんどくなる波が時折やって来るのですが、そんな時に「あと○ページ進めばポスターを描ける!」と、自分を鼓舞する為のご褒美カットです」とのこと。

 続けて櫻坂46の魅力について「一言で表すなら「真摯」です。特に楽曲を届けようとするひたむきな姿勢は、欅坂46の頃から一貫していて現在では楽曲のコンセプトをより高い精度で安定して提供出来る位に経験を積んで強くなっていると思います。バラエティ適性のあるメンバーが冠番組を持てた事は本当にうれしいです。これも各メンバーが役割を察し、真摯に取り組んだ結果だと思います。」など、熱くコメントを寄せていました。

私(関有美子)が『HUNTER×HUNTER』好きっていつ知ってくださったんですか?【ハンターハンター】

 関有美子さんからの質問に対し、冨樫義博先生は下記のように返答していました。

 「欅坂46のブログを読んで知りました。当時私は欅坂46メッセージからブログに飛ぶのを習慣にしていたのですが、初見時は本当に只の一般人なので作品が目に入り、街で突然誰かに声を掛けられた位どぎまぎしました。

 更にその時を上回って度肝を抜かれたのが、「そこ曲がったら、櫻坂?」の新年会企画で、有美子さんが挙げてくださった「ハンターハンター全巻セットです。視認した瞬間から意味不明に「何とかせねば…!」と思いながら仕事場をウロウロしました」とのこと。

 そして「ただ、絶望的にコミュ障でネガティブ系の自意識過剰気質なので、「気をつかわせてしまっているのでは?」だの「本当に送りつけたら迷惑なのでは…?」などとグダグダ悩み、意を決するまで丸2年かかりました事、誠に申し訳ありません」と続けていました。

一番好きな念能力は何ですか?【ハンターハンター】

 関有美子さんからの質問に対し、冨樫義博先生は下記のように返答していました。

 「好きでい言うと、姉(第10王子)の“二人セゾン(キミガイナイ)”です。ネームを描いている時に某局で振り付け師のTAKAHIROさんが二人セゾンの振り付けの意図と曲の解釈について話していて、それに感動し触発されて、一気に描き上げました。ライブのセトリでこの2曲が並んでいると、感情の均衡が崩れる位好きです。はい、能力というか曲が好きです」とのこと。

 「使ってみたいで言うと妹(第11王子)“秘密の扉(マジカルワーム)”です」とのことで、こちらは旅費も時間も節約できそうで、「もし旅先で腰が爆発しても這って地元の病院まで行けそうです」とコメントしていました。

 ちなみに関さんはキルアやオーラ診断などを加味して変化系、宮田さんはクラピカが好きなので具現化系とのこと。

『HUNTER×HUNTER』最新刊37巻あらすじ:2022年11月4日発売

価格:528円(税込)
発売日:2022年11月4日

 クラピカは船内の不穏な鳴動を感知しながらも、講習会は次の段階へ。その間に他の王子達も動き出し、継承戦が本格化していく…。

 さらに下層では、ヒソカを捜す旅団を巻き込んでマフィア達が抗争を始め…!?

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